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ダッチオーブン料理の種類と基本のレシピと
ダッチオーブンを使ったアウトドア料理
キャストアイアン ダッチオーブン
ダッチオーブンは、鋳鉄製の鍋のことを言います。
キャストアイアンは鋳鉄のことを言います。
つまり、キャストアイアン ダッチオーブンとは、鋳鉄製の鍋の英語になります。
さて、キャストアイアンと言えばスキレットが有名ですが、スキレットはフライパンの調理器具になります。
対してダッチオーブンは、鋳鉄製の鍋のことを言い、スキレットに比べて深底になりますので、
煮込む料理を調理することに向いている調理器具になります。
また、煮るだけではなく焼いたり炒めることも出来ますし、燻製も作ることが出来ます。
このページでは、ダッチオーブンを使った自宅でもできるダッチオーブン料理の種類と基本的なレシピと、キャンプ飯などのアウトドア料理のご紹介をしております。
フードフォトグラフィーと同時に、趣味のダッチオーブン料理をひとつずつ撮影しておりますので、
ダッチオーブンレシピの参考に、ご覧ください。
目次
ダッチオーブンの種類
ダッチオーブン用ロストル
ダッチオーブンの取扱い
ダッチオーブン対応カセットコンロ
ビーフシチュー ダッチオーブンで作る定番レシピ
ビーフシチューはダッチオーブンで作るシチューの定番料理です
Beefstew | Cast Iron Dutch Oven
キャプテンスタッグ製の22cmのダッチオーブンを使って調理したビーフシチューの料理写真です。
ビーフシチューは、ダッチオーブン料理の中でも特に人気のあるシチューになります。
ダッチオーブンで、ぐつぐつコトコト煮込んだビーフシチューはとても美味しいですよ(笑)
さて、ダッチオーブンで作るビーフシチューは、肉や野菜を炒めることから、
煮込みまでを全てダッチオーブンひとつで調理が行えます。
また、ダッチオーブンの蓋を使えば、専用の圧力鍋とまではいきませんが、
鋳鉄製の重い蓋を使えば、圧力鍋としてもダッチオーブンを使うことが出来ます。
炒める、煮込む、圧力が加えられる、と言った具合に、ダッチオーブンはシチュー作りに適した鍋になります。
その為、ダッチオーブンを使ったビーフシチュー作りはとても人気があり定番の料理になります。
そしてアウトドア料理でもキャンプ飯でも、ビーフシチューは人気があります。
外で食べるシチューは、温かくて何とも幸せな気分を味わえますよ(笑)
日本では外で食べると更に美味しく感じる定番料理の豚汁と、ビーフシチューは雰囲気がよく似ていると思います。
ビーフシチューは、調理自体はそれほど難しいことはありませんが、調理にある程度の時間を要しますので、
食べる時間を考慮して、余裕を持った調理時間を確保しておきましょう。
ポトフ ダッチオーブンで作る野菜の煮込み料理
ポトフはフランスの家庭料理
Pot au feu | Cast Iron Dutch Oven
ポトフには、小カブ、ニンジン、ジャガイモ、キャベツ、そしてソーセージとベーコンを入れて煮込みました。
野菜の旨味がたっぷり染み込んだスープになりますので、家庭菜園で育てた野菜を味わうにはポトフはとてもお勧めしたい料理になります。
キャプテンスタッグ製の22cmのダッチオーブンを使って調理したポトフの写真です。
ポトフの調理は、ダッチオーブン向けの料理になります。
ポトフ「pot-au-feu」はフランスの家庭料理にひとつになります。
レシピとしては、ニンジン、ジャガイモ、キャベツなどの野菜と、牛肉やソーセージなどを鍋でじっくり煮込んだ料理になります。
ポトフは、素朴な風味が特徴になり、スープは、塩、胡椒で味を調え、ハーブは香りを加える為にローリエなどを使います。
シンプルな調理ですが、その分こだわりがある方も多いかと思います。
さて、ポトフは長時間、食材を煮込む料理なりますので、ダッチオーブンの保温性が発揮できる料理のひとつです。
また、蓋をすることによって適度な圧力を、食材に加えることが出来ますので、
圧力鍋ほどとはいきませんが、ダッチオーブン専用の蓋を使えばある程度の圧力を料理にかけることができます。
じっくりと煮込む料理には、ポトフの他にビーフシチューなどもあります。
それらの料理でも、やはりダッチオーブンの魅力を十分に発揮できる料理になりますで、
アウトドア料理に限らず自宅でも、ダッチオーブンはなかなか出番の多い調理器具になります。
タコライスソース ダッチオーブン料理
タコライスは沖縄料理
Taco Rice Sauce | Cast Iron Dutch Oven
キャプテンスタッグ製の22cmのダッチオーブンを使って調理したタコライスソースの料理写真です。
タコライスはメキシコ料理に感じられますが、発祥は実は日本の沖縄料理になります。
正確には、タコライスソースはメキシコ料理のタコスの具で、
ライスは日本のご飯になり、メキシコ料理と日本料理の合作になりますね。
さて、タコライスソースのレシピとしては、ハウス食品さんのタコライスソースをベースに調理しました。
ごちレピライス タコライスソースは、挽き肉とタマネギを炒めて、
タコライスソースのルーを混ぜれば完成の簡単料理になります。
もちろんアレンジも出来ますし、盛り付けにも工夫が必要です。
さて、キャプテンスタッグ製の22cmのダッチオーブンは、4人分の分量を調理する場合に丁度良い大きさになります。
大体のレシピは、4皿分くらいを想定した物が多いので、
大きすぎず、小さすぎず、絶妙なサイズのダッチオーブンです。
また、14cmサイズのキャプテンスタッグのダッチオーブンを収納することも出来ますので、
14cmと22cmのダッチオーブンを揃えておくと、いろいろとダッチオーブン料理を楽しめますよ(笑)
デミグラスソース缶でビーフシチュー ダッチオーブン料理
ハインツのデミグラスソース缶を使ったビーフシチュー
Beef Stew | HEINZ | Cast Iron Dutch Oven
ハインツのデミグラスソース缶を使って調理したビーフシチューです。
ダッチオーブンを使って今までたくさんのビーフシチューを作ってきましたが、
ハインツのソース缶を使って作ったことがありませんでしたので、
今回はデミグラスソース缶をベースにビーフシチューを作ってみました。
ビーフシチューのレシピは、ハインツのホームページが参考になります。
今回参考にしたレシピは、「簡単!本格ビーフシチュー」というレシピで、実際にソース缶を使って調理をしてみました。
感想としては、とても分かりやすいレシピで調理がとても捗り、やはりデミグラスソース缶を使うと時短調理が出来ますね。
レシピの途中途中で参考写真も掲載されていますので、とても便利です。
それでもビーフシチューの調理は煮込み時間がかかりますので、時間に余裕を持った調理が必要になります。
ダッチオーブンを使ったビーフシチュー作りのポイントは、
熱伝導率の高さと、重い蓋を使った圧力効果、そして旨味を逃がさない蓋の密閉性です。
鋳鉄製の調理器具を使ったビーフシチュー作りは、まさにダッチオーブンの特徴を活かした調理が行えます。
しかし、鋳鉄製の鍋は錆が発生しやすく作り置きには不向きですので、
食事の後は十分に冷ましてから、ステンレス製の鍋やタッパーなどへ移しておきましょう。
ボロネーゼソースをダッチオーブンで作る
ハインツのデミグラスソース缶を使ったボローニャ風パスタソース
Bolognese Sauce | HEINZ | Cast Iron Dutch Oven
ボロネーゼソース(ミートソース)は、オリーブオイルを使って挽肉をガーリック、タマネギ、セロリなどの香味野菜とともに炒め、
ホールトマト、またはカットトマト、そして赤ワインで煮込んだパスタソースのことを言います。
ミートソースとボロネーゼソースの違いの解説は、インターネット上にはいろいろと掲載されており、
厳密にはふたつのソースにはレシピに違いがありますが、基本的には同じトマトベースのソースの種類に含まれるかなと思います。
さて、今回作ったボロネーゼソースは、ダッチオーブンを使って炒めることから煮込みまで、
ダッチオーブンひとつで調理しました。
ボロネーゼソースのベースの味付けには、ハインツのデミグラスソース缶を使っています。
ダッチオーブンでは炒めることも煮込むことも、同じ鍋で一通り調理が出来ますので、
ボロネーゼソースのような炒める調理も煮込む料理も、ダッチオーブンひとつでまかなえます。
ボロネーゼソースの簡単なレシピとしては、ダッチオーブンにオリーブオイルをひいて、
ニンニクなどの香味野菜を挽き肉とともに炒め、赤ワインとカットトマトを加えてじっくり煮込めば完成です。
調理の手順としてはこのような順序になります。
ハインツのデミグラスソース缶は、カットトマトを入れるタイミングで鍋に入れます。
ハインツのデミグラスソース缶を使えば、ボロネーゼソースの調理が時短で簡単に作れます。
ボロネーゼソース特有の深い味わいも、デミグラスソース缶を使えば旨味を簡単に追加できますので、
ボローニャ風のパスタソース作りにはとても重宝します。
ダッチオーブンでは今回のボロネーゼソースのように、炒める調理も煮込む料理も同じ鍋で調理を行えます。
そして鋳鉄鍋特有の熱伝導性や保温性は、パスタソース作りに向いていますので、
ダッチオーブンで作るボロネーゼソースは、とても効率的に時短で美味しく作れますよ(笑)
豚の角煮をダッチオーブンで作る
豚バラ肉を醤油ダレで煮込んだ煮込み料理
Kakuni | Braised Pork Belly | Cast Iron Dutch Oven
ダッチオーブンを使って作った豚の角煮の写真です。
豚バラブロック(塊肉)を角切りにして煮込んだ料理は中国が起源とされておりますが、
写真のような豚の角煮は、中国発祥の料理を元に、
日本で独自にアレンジされていった料理であろうと思います。
特に九州の長崎では豚の角煮は定番郷土料理のひとつとされており、
長崎角煮まんじゅうはとても人気があります。
また、沖縄ではラフテーと呼ばれる豚の角煮料理が有名です。
さて、豚の角煮はダッチオーブンに合った料理ですね。
角煮のレシピとしては、豚肉を焼いて、または蒸して、そして煮込む調理になりますので、
焼くことも蒸すことも煮込むことも、全てダッチオーブンひとつで調理が出来ますので、
ダッチオーブンで作る料理のひとつとして特にお勧めするダッチオーブン料理になります。
レシピを簡単に紹介すると、
豚バラブロック(塊肉)を角切りしてダッチオーブンで焼き目を付けます。
次に香味野菜と豚肉を軽く煮て、余分なアクと油分を取り除きます。
最後に醤油ベースのタレにお肉と香味野菜を入れて、じっくり柔らかくなるまで煮込み、
豚肉に照りが出てくれば出来上がりです。
豚の角煮は焼き豚のレシピとも似ておりますので、
豚の角煮と焼き豚のふたつのレシピは、ダッチオーブンでの調理にとても向いていますので、
鋳鉄製の鍋の機能を活かした料理が楽しめますよ。
煮豚を使ったとんかつ
煮豚に衣をつけて揚げたとんかつ
Japanese Pork Cutlet | Cast Iron Dutch Oven
ダッチオーブンで作った煮豚を豚カツにアレンジしてみました。
煮豚を使ったとんかつは、ソースなしでも食べられるほどジューシーで美味しいですよ。
レシピとしては、角煮と同様に豚肉を煮込んで作りますが、角煮のようにあらかじめ豚肉を細かくカットはしません。
ダッチオーブンに入る程度の大きさで豚肉をカットして作ると、そのまま衣をつけてとんかつとして揚げやすくなります。
そして何と言っても豚バラではなく肩ロースで作ることをお勧めします。
一般的には煮豚(角煮)は豚バラ肉で作ることが多いですが、肩ロースで作る煮豚も美味しく出来ますよ。
そして出来上がった煮豚をトンカツにする場合は、脂肪の少ない肩ロースの方が適しているとも言えます。
肩ロースで作った煮豚に衣をつける前に、余分な脂肪分は切り落としてから衣を付けます。
あとは普通のとんかつ同様に揚げて出来上がりです。
煮豚の濃厚な味わいと、トンカツの衣のサクサク感が絶妙な一品に仕上がります(笑)
煮豚を角煮として楽しんだ後は、トンカツにもアレンジができますので、おすすめのレシピになります。
プルドポーク ダッチオーブンで作る豚肉料理
豚かたまり肉をローストした豚肉料理
Pulled Pork | Cast Iron Dutch Oven
プルドポークの調理には、ダッチオーブンがおススメです。
ダッチオーブンは、「焼く」「煮る」「燻す」などの調理が行えますので、プルドポークの調理にはうってつけです。
プルドポークの作り方として紹介されているレシピでは、
スモーカーを使って燻すレシピ、フライパンで焼いてから煮込むレシピ、ダッチオーブンでローストするレシピ、
など作り方も種類がありますので、調理器具と相談しながらお好みのレシピで調理してみることが良いかと思います。
写真は、ダッチオーブン 22cmを使って豚かたまり肉(肩ロース)を焼いた後、ローストしたプルドポークです。
ロースト後は、トングやフォークを使ってお肉をほぐして出来上がりです。
ダッチオーブンにフタをして、時間をかけてじっくりローストしたので、燻煙の香りもすこしプラスされていますので、
煮込んで仕上げるプルドポークよりも時間はかかりますが、燻製の風味が増しますので時間のある時はローストして作っています。
プルドポークで使うスパイスの種類もこだわりのある方も多いかと思います。
定番のスパイスは、「パプリカパウダー」「クミン」「チリペパー」「チリパウダー」
「オレガノ」「岩塩」「粗挽き胡椒」などですね。
ブラウンシュガーもお肉に刷り込むと本場アメリカの味に近付ける気がします(笑)
出来上がったプルドポークはバンズに挟んでバーガーはもちろん、食パンやバゲットを使ってサンドイッチに、
またはトルティーヤを使ってタコスにするレシピも人気がありますよ。
焼き豚をダッチオーブンで作る
焼き豚をダッチオーブンで煮る
Roasted Pork | Cast Iron Dutch Oven
キャプテンスタッグ製の22cmのダッチオーブンを使って調理した焼き豚の料理写真です。
焼き豚の調理は、ダッチオーブン料理にとても向いていますので、
ダッチオーブンで作る焼き豚は、特にお勧めしたいレシピになります。
さて、焼き豚のレシピは Coleman コールマンのアウトドアレシピを参考にして調理しました。
今回の焼き豚の調理に使用しているダッチオーブンは、コールマン製ではないことは秘密です。
コールマンのサイトでは、ダッチオーブンを使ったレシピが多数掲載されておりますので、
ダッチオーブン料理のレシピの参考によく拝見しております。
ということで、焼き豚に使うお肉はタコ糸で縛ってある物を用意しました。
料理が得意な方は自分で豚肉を縛るようですが、私はそこまでの技量はないので、
初めからタコ糸で縛られている豚肉を購入して調理しております。
そして焼き豚作りには色々な調味料が必要になりますが、
中でもスパイスとして知られている八角、スターアニスの分量には気を付けましょう。
スパイスを使う料理は、スパイスの分量次第で香りがとても強くなってしまうこともありますので、
使い慣れないスパイスを料理に使う場合は、レシピに記載されている分量よりも少なめに用意して、
スパイスの特徴をよく理解した上で、次に作る時の好みの分量を計るようにしましょう。
早速、ダッチオーブンで作った焼き豚と煮卵を使って、ラーメンを作りました(笑)
ダッチオーブンならではの香りのよい焼き豚と、黄金色の煮卵は絶品ですね。
せっかく作った自家製の焼き豚も煮卵も、美味しくてどんどん食べてしまいますのでまた作らなければ(笑)
ローストビーフをダッチオーブンで作る
ローストビーフをダッチオーブンでローストする
Roast Beef | Cast Iron Dutch Oven
キャプテンスタッグ製の22cmのダッチオーブンを使って調理した、ローストビーフの料理写真です。
ローストビーフの調理は、ダッチオーブンを使って調理することが出来ます。
参考写真のように、ジャガイモやニンジンもダッチオーブンにいれてローストビーフを作ることができ、
ローストビーフとともに野菜の調理も美味しく出来ます。
さて、ローストビーフのレシピは Coleman コールマンのアウトドアレシピを参考にして調理しました。
コールマンのアウトドアレシピでは、ダッチオーブンを使った料理など、
たくさんのアウトドアレシピが掲載されておりますので、興味のある方はぜひ、参考にしてみてください。
2021年11月時点では、参考にしていたダッチオーブンで作るコールマンのローストビーフのレシピは掲載外になってしまったようです。 残念。
さて、ローストビーフはとても人気のある牛肉を使った料理になります。
そしてダッチオーブンを使ったローストビーフ作りも、とても人気のあるレシピになります。
ローストビーフの作り方としては、フライパンで作ろうがダッチオーブンで作ろうが、
調味料や焼き方のレシピはほぼ同じです。
違いは調理器具だけですが、ダッチオーブンではローストする調理も行えます。
ダッチオーブンで作るローストビーフは、フライパンで作るローストビーフよりも美味しく感じられると思います。
また、牛肉をローストするときに、ジャガイモやニンジンなどをお肉と共に並べれば、
野菜も蒸すことが出来ますので、野菜のローストもこれまた美味に仕上がります(笑)
そしてローストビーフの美味しい食べ方としては、サンドイッチをお勧めします。
写真では、レタス、タマネギ、トマト、マスカルポーネ、そしてローストビーフなどの具材をサンドしています。
また、パンには辛子バター、そして野菜にはマヨネーズとコールスロードレッシングもかけて、食パンは軽くトーストしています。
このローストビーフサンドイッチは絶品です。 ぜひお試しください(笑)
チリコンカン ダッチオーブンで作る豆料理の定番レシピ
チリコンカンはダッチオーブン料理の定番メニュー
Chili con carne | Cast Iron Dutch Oven
キャプテンスタッグ製の14cmのダッチオーブンを使って調理したチリコンカンの料理写真です。
鋳鉄製のダッチオーブンは、鋳鉄製のスキレットと同じく、鋳鉄製の調理器具の仲間になります。
チリコンカンは、ホットドッグに乗せてチリドッグを作ったり、タコスの具材に使ったり、いろいろと楽しめます。
さて、ダッチオーブンと言えば、アメリカの西部開拓時代を代表する調理器具になります。
現代ではキャンプなどのアウトドア料理で、使用されることの多い鋳鉄製の鍋になりますが、
西部開拓時代においては、調理は外で行うことが多かった時代になります。
ということで、西部開拓時代を代表する料理と言えば、
カウボーイの作るチリコンカーンは有名ですね。
チリコンカンの簡単なレシピとしては、
ダッチオーブンに油をひいて、牛挽き肉を炒め、トマトピューレと水を加えて煮込み、
次にキドニービーンズ、またはガルバンゾを加えて更に煮込み、最後に塩とチリペッパーなどのスパイスで味を調えて出来上がりです。
チリコンカンの調理はとても簡単で、ダッチオーブンがあれば、
炒めることも煮ることも出来ますので、カウボーイ達の鍋として人気があった訳です。
写真のダッチオーブンは、キャプテンスタッグが販売しているダッチオーブンになります。
サイズは14cmと小柄で、数人分の量のダッチオーブン料理にはぴったりです。
キャプテンスタッグは、キャンプ用品を色々と展開しており、
調理器具ではダッチオーブンも販売していますので、
興味のある方は是非、オススメするキャンプ用品メーカーになります。
さて、今回の料理撮影はダッチオーブン料理になります。
スキレットと同じく、鋳鉄製の調理器具になり、鋳鉄製のフライパンか、鍋かの違いだけになりますので、調理方法のコンセプトはほぼ同じになります。
スキレット料理もダッチオーブン料理も絵になる写真撮影が行えますので、魅力的なフードフォトグラフィーのコンテンツのひとつになります。
ポークビーンズ 豆と豚肉をトマトソースで煮込んだ家庭料理
ポークビーンズはアメリカの家庭料理の定番レシピです
Pork and beans | Cast Iron Dutch Oven
アメリカの家庭料理のひとつ、ポークビーンズです。
キャプテンスタッグ製の22cmのダッチオーブンを使って煮込みました。
ポークビーンズとは、豆と豚肉をトマトソースで煮込んだ料理になります。
豆は大豆やレッドキドニー(赤いんげん豆)、豚肉はもも肉やベーコンなどを使います。
さて、ポークビーンズはチリコンカンと並んで、アメリカではポピュラーな豆の煮込み料理になります。
レシピはとてもシンプルで、トマトソースと豚肉、そして豆と調味料さえあれば、
あとはダッチオーブンで食材を炒めて煮込めば、出来上がりと言うシンプルな料理になります。
アメリカでは家庭料理の定番になりますので、素朴な料理であるがゆえに味付けはいろいろとこだわりもあることでしょう。
さて、豆の煮込み料理と言えば、なんといってもダッチオーブンで作りたいところです。
チリコンカンと同じく豆の煮込みと言えば、屋外でカウボーイが調理するイメージがありますよね(笑)
豆の煮込み料理は、ダッチオーブンを使ったアウトドア料理の定番のひとつです。
現代ではポークビーンズは、アメリカの家庭料理として人気があり、食品メーカーからは缶詰もたくさん販売されています。
クラムチャウダーや、コーンスープでお馴染みの、「キャンベル・スープ・カンパニー」からも、
もちろんポーク アンド ビーンズ が販売されており、手軽に食べられる缶詰として人気があります。
ダッチオーブンのサイズと種類
キャプテンスタッグ製のダッチオーブン
Captain Stag | Cast Iron Dutch Oven
このページでは主にキャプテンスタッグ製のダッチオーブンを使った、ダッチオーブン料理をご紹介しております。
「キャプテンスタッグ」は、日本のキャンプ用品ブランドとして有名です。
アウトドア・レジャー関連用品の老舗メーカーになりますので、製品の品質も抜群です。
さて、ダッチオーブンと言えば、キャストアイアン(鋳鉄製)の鍋になります。
ブランドとしては、「LODGE(ロッジ)」「Coleman(コールマン)」のダッチオーブンがとても有名です。
筆者も以前は、これらの海外ブランドのダッチオーブンを使っておりましたが、
日本のメーカーであるキャプテンスタッグのダッチオーブンも、気になっておりましたので、購入してみた次第です。
キャプテンスタッグ製のダッチオーブンも、当然ですが使用感は問題はありません。
煮る、焼く、蒸す、などのいわゆるダッチオーブン料理を完璧に調理出来ます。
この項ではダッチオーブン料理は、キャプテンスタッグの「22cm ダッチオーブン」と「14cm ダッチオーブン」、
の二つのサイズを使い分けながら、ダッチオーブン料理を楽しんでおります。
最近では、アウトドアにおけるダッチオーブン料理にとどまらずに、「おうちでキャンプ飯」と呼ばれるように、
自宅でもダッチオーブン料理が親しまれておりますので、家庭でのダッチオーブン料理はなかなか奥が深くて楽しいですよ(笑)
ダッチオーブンの底網
SOTO(ソト)製のロストル(底網)
SOTO Grill | Cast Iron Dutch Oven
キャプテンスタッグの22cmのダッチオーブンでは、ロストル(底網)は、
「SOTO(ソト)ステンレスダッチオーブン底網 8インチ用」を使用しています。
こちらのロストルは、キャプテンスタッグの22cmのダッチオーブンに収まり良くフィットしますので、
ローストビーフなどの調理の際には大変便利です。
ロストルのサイズは、直径170mm×高さ15mm、重量は135gになります。
ちなみにキャプテンスタッグでは、何故か14cmと22cmのダッチオーブン用の、
専用ロストルが販売されておりませんので、別メーカーのロストルを探す必要があります。
キャプテンスタッグ製の14cmと22cmの専用ロストルがあれば、
ダッチオーブンとセットで購入する方も増えると思いますが、何故か企画、販売されておりませんので残念ですね(笑)
14cmではサイズ的に、ロストルを使うような料理はあまりないかもしれませんので、こちらのロストルは必要ないかもしれませんね。
「ソト(SOTO) ステンレスダッチオーブン底網 8インチ用」は、ローストビーフの調理には欠かせません。
ダッチオーブンでローストビーフをローストする際には、焦げ付き防止のために底よりお肉を浮かせる必要がありますので、
ロストル(底網)を使ってお肉を浮かして蒸し焼きにします。
また、ダッチオーブンで作るローストチキンにもロストルは必須になります。
ローストチキンやローストビーフは、ダッチオーブンで作るレシピの中でも特に人気がありますので、
調理に使用するロストル(底網)を別途用意して、ダッチオーブン料理を更に楽しみましょう(笑)
ダッチオーブン 調理後のシーズニング方法
ダッチオーブンに油を塗って錆の発生を防ぐ
Cast Iron Dutch Oven | Seasoning
鋳鉄製ダッチオーブン鍋の、料理の後の、シーズニングの方法。
キャプテンスタッグ製のダッチオーブンは、鉄鋳物で作られた鋳鉄製のダッチオーブンになりますので、シーズニングは必須となります。
シーズニング後もダッチオーブンを使い続けることによって、次第に塗った油が取れていき、空気に触れると錆が発生することもあります。
基本的な取り扱いとしては、調理後は本体を十分に冷ました後、お湯とタワシを使って汚れを落とし、
十分に本体の水分を乾かした後、オリーブオイル、またはショートニングを薄く塗ってシーズニングを施し保管するようにします。
調理後の具体的な鋳鉄製調理器具の取り扱いの手順
※キャストアイアン製の調理器具は、基本的には洗剤を使って本体を洗うことはあまりしませんが、
衛生面が少し気になりますので、私の場合は、調理後は毎回洗剤を使って本体を洗った後、シーズニングを施しています。
具体的な取り扱い手順としては、調理後は本体を十分に冷まします。
次に洗剤を使いながら、お湯とスポンジ、こびり付きが酷い場合はタワシを使って調理後の汚れを良く落とし、洗浄後は水分をよく拭きとります。
次に本体を軽く火にかけて、微小孔に入った水分まで十分に乾かすようにします。
十分に本体が乾いたら、次は油を薄く塗り込みます。
軽く火にかけた後でも本体は十分熱くなりますので、火傷に注意しながら油を塗っていきます。
油はオリーブオイル、またはショートニングを使い、キッチンペーパーなどを使って、本体にむらなく油を塗り込みシーズニングします。
シーズニング後は、本体を再びしっかり冷まします。
本体が十分に冷めた後は、油でべとついた本体にホコリが付着しやすくなりますので、
湿気の少ない棚などにしまうことをお勧めします。
また、ダッチオーブンを調理に使う頻度が低い場合は、新聞紙に包んでしまうようにすると、
余計な水分を吸収してくれますのでさびが付きにくくなります。
そして再び鋳鉄製調理器具を使う際に、以前にシーズニングをしておいた古い油のにおいが気になる場合は、
温水を使いながら洗剤とスポンジで、古い油を洗い流し、十分に乾かした後、本体内側(調理面)に薄く油を塗っておいてから調理を始めています。
以上が私の場合の鋳鉄製調理器具の取り扱い手順です。
この手順で毎回調理を楽しんでおります。
鋳鉄製調理器具は、使い込めば使い込むほど味が出てきます。
使い込まれた鋳鉄製調理器具は、調理がしやすくなりますので、取扱いや火傷に注意しながら長く愛用して行くことをお勧めします。
ダッチオーブン料理が鉄臭くなってしまった場合には
古い油を洗い流して再びシーズニングを施す
Cast Iron Dutch Oven | Seasoning
鋳鉄製の調理器具を使って調理をした際に、料理に鉄の臭いが付いてしまい、
料理が鉄臭いなと感じられた時は、シーズニングを再びやり直す必要があります。
これは、シーズニング後でもダッチオーブンを調理で使い続けることによって、次第に油の皮膜が取れていってしまうためです。
特に白米の炊飯や炊き込みご飯など、水分を多く使う調理ではシーズニングが剥がれやすくなります。
シーズニングが剥がれてしまうと、白米などへ鉄の臭いが移ってしまい、料理が台無しになってしまうこともあります。
ダッチオーブンを使って調理をした料理を食べる際に、何となくでも鉄の臭いが気になる場合には、
早めに古い油を洗い流して、新たにシーズニングをやり直すことをオススメします。
ダッチオーブンのシーズニングをやり直す手順
ダッチオーブンに水を適量入れて、蓋をして沸騰させる。
水が沸騰したら、お湯がぬるくなるまで、そしてダッチオーブンを手で触れられる程度まで冷まします。
次に少量の洗剤とスポンジかタワシを使って、古い油を取り除くようにごしごしと洗っていきます。
そしてお湯を少しずつ流しながら、ダッチオーブンをくまなく洗っていきます。
最後に温水を使って洗剤や油汚れを綺麗に流します。
洗剤で洗った後は、ダッチオーブンに残った水分を綺麗にふき取って、空焼きをして水分を完全に飛ばせば洗浄完了です。
最後に油を敷いてくず野菜を炒めれば、本体の鉄臭さはほぼ無くなります。
野菜くずとして使う野菜は、ネギ、生姜などの香味野菜や、捨てるキャベツの外側の葉などを使います。
野菜くずを炒めたあとは、くず野菜を全て取り出し、本体を十分に冷ましてから温水とスポンジ(たわし)を使って野菜くずの汚れを綺麗に洗い流します。
そして水分を拭きとり軽く空焼きをして水分を飛ばし、本体を少し冷ましてから火傷に注意しながら、
油をキッチンペーパーを使ってくまなく薄く塗ればシーズニングは完了です。
フタも同様の手順でシーズニングをやり直しますが、蓋は空焼きや野菜くずを炒める際に、
家庭用ガスコンロでは取り扱いが難しいこともありますので、蓋は洗剤を使った洗浄と、水分のふき取りをしっかり行った後、
空焼きや野菜くずを炒めることはせずに、薄く油を塗る程度でも良いかと思います。
シーズニングに使う油は、「オリーブオイル」か「サラダ油」かで意見が分かれることもありますが、
どちらを使ってもシーズニングにそれほど差は出ませんので、お好きな銘柄でシーズニングを施せばよろしいかと思います。
私の場合は、酸化しにくく体に良いと評判の、オリーブオイルでシーズニングをすることもありますし、
手頃な価格が魅力のサラダ油を使って、シーズニングをすることもあります。
このように鋳鉄製の調理器具はお手入れに手間がかかりますが、使い続けていくうちに、
段々と油臭さや鉄臭さが料理に付きにくくなって、取り扱いが楽になってきますので、
長い目でダッチオーブンを使った料理を楽しんで行きましょう。
カセットフー タフまるJr.(小型カセットこんろ)
ダッチオーブン対応のカセットコンロ
Tough Maru Jr | Cast Iron Dutch Oven
「カセットフー タフまるJr.」は、イワタニ(岩谷産業株式会社)の小型カセットコンロです。
こちらのコンロのコンセプトは、アウトドアでも使える携行性に優れたアウトドア用小型コンロとして発売されているようです。
「カセットフー タフまるJr.」の特徴としては、
鍋の上面の内径が20cm以下の鍋、また、ダッチオーブンの場合は8インチのサイズまでが対応しており、耐荷重は10kgまでのようです。
小さい鍋の場合は、鍋底が11cm以上ないと、安定して五徳に上手く乗らないようです。
そしてアウトドアでも使えるということで、野外でコンロの炎に影響を及ぼす邪魔な風を防ぐ風防が付いており、
安定した遮風効果が得られるようですので、ダッチオーブンやココット、またはスキレットを使った調理は捗るかと思います。
使用ガスは、イワタニカセットガス、イワタニカセットガスパワーゴールド、イワタニカセットガスジュニア、
のいずれでもご使用になれます。
ちなみに通常サイズの「イワタニカセットガス」を使うと、本体よりカセットガスがはみ出てしまいますが、
「イワタニカセットガスジュニア」を使えば本体からはみ出すことなくカセットガスがフィットします。
バーベキューコンロのサイズは、
286mm(幅)×192.5mm(奥行)×122mm(高さ)、
付属の専用ケースのサイズは、
320mm(幅)×252mm(奥行)×135mm(高さ)、
重量は、約1.6kg(ケース込重量 約2.5kg)
になります。
さて、「カセットフー タフまるJr.」を実際にダッチオーブン料理で使用した実感としては、8インチまでのダッチオーブンに対応しているようですが、
8インチのダッチオーブンの調理では、一回りサイズが大きい「カセットフー タフまる」の方が扱いやすいと感じます。
そのため「カセットフー タフまるJr.」では、キャプテンスタッグの「ココット 18cm」をよく使用しています。
キャプテンスタッグ製の「ココット 18cm」は、一般的なダッチオーブンと同じく鋳鉄製の鍋になります。
「ココット 18cm」は、重量が約3kg、容量は約1.6Lになりますので、
同じくキャプテンスタッグ製の「ダッチオーブン 20cm」の、重量:約3kg、容量:約1.7Lと規格が近いですね。
ちなみにキャプテンスタッグの「22cm ダッチオーブン」は、メーカー標記が22cmのみで、8インチの規格としては販売されておりませんので、
「カセットフー タフまるJr.」の対応サイズ、8インチのサイズ内に含まれるかどうかは解りませんが、
ダッチオーブンの方がコンロ本体より少し大きく感じられ、若干火力不足になる気がします。
また、キャプテンスタッグの「14cm ダッチオーブン」を「カセットフー タフまるJr.」で使う場合は、
14cm ダッチオーブンの鍋底が、本体の五徳にぐらつかずに安定して乗せられませんので、別途五徳を用意する必要があります。
筆者が「カセットフー タフまるJr.」に使用している五徳は、「コジット 小さな鍋が乗る五徳」です。
「コジット 小さな鍋が乗る五徳」は、「カセットフー タフまるJr.」本体の五徳にジャストフィットします。
「カセットフー タフまるJr.」は、小さい鍋の場合、鍋底が11cm以上ないと、安定して本体の五徳に乗せられないので、
キャプテンスタッグ製「14cm ダッチオーブン」を使う場合は、「コジット 小さな鍋が乗る五徳」を使って調理しています。
「コジット 小さな鍋が乗る五徳」は、ジャストサイズで「14cm ダッチオーブン」を乗せることができます。
このように小さいサイズのダッチオーブンを「カセットフー タフまるJr.」で使う場合は、
別途、タフまるJr本体の五徳に乗せることの出来る五徳を、新たに用意する必要があります。