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EOS RP・RF24-105 IS STM レンズキット レビュー
キヤノン ミラーレスカメラ フルサイズ機
Canon EOS RP・RF24-105 IS STM
念願だったミラーレスカメラ、「EOS RP・RF24-105 IS STM レンズキット」をいよいよ購入しました。
EOS RP は、ミラーレスカメラになり小型、軽量ながらも、フルサイズ機になります。
2023年6月時点で、キヤノン製のミラーレスカメラで、且つフルサイズ機のなかでは、いちばん安価で手頃な機種になります。
筆者は主に花の撮影や植物や観察記録、昆虫などのマクロ撮影、料理などのフードフォトグラフィー、
自然公園の風景写真や建造物やオブジェの撮影などに使うことが多いかと思います。
それでは早速、「EOS RP・RF24-105 IS STM レンズキット」の使用感や、カメラ本体と同時に購入したカメラアクセサリーなどを、
項目ごとに掲載していますので、EOS RPの購入をご検討中の皆さんの一助に慣れれば幸いです。
※キャノン製のミラーレスカメラでは、フルサイズ機以外にもAPS-Cサイズ機もラインナップが充実してきたように思えます。
ミラーレスカメラにおいても、「フルサイズ」か「APS-Cサイズ」かで、購入前に悩む所もあるかと思いますので、気に入ったカメラに出会えると良いですね(笑)
EOS RP・RF24-105 IS STM レンズキットの購入時期
キヤノン製のミラーレスカメラ レンズキット
Canon EOS RP・RF24-105 IS STM
「EOS RP・RF24-105 IS STM」のメーカー発売日は 2020年4月9日 になります。
筆者の購入日は 2023年5月中旬 になります。
発売からかれこれ3年程経過しており、価格も手頃な価格帯で落ち着いてきたと感じます。
実際の購入金額は、カメラ本体とレンズ、SDカード(64GB)、予備バッテリー、レンズフード(EW-73D)、
スピードライトEL-100(外付けストロボ)、液晶保護フィルム、防湿ケース、
などなどカメラアクセサリーも合わせて約18万円で購入できました。
カメラ本体とアクセサリーなども含めて、フルサイズのミラーレスカメラで20万円を越えなかったことに感謝したいです(笑)
購入する時期を、どのタイミングで購入するかをいろいろ熟慮した結果です。
在庫も少なくなってきたようなので、まさに2023年5月中旬時点で、
「EOS RP・RF24-105 IS STM レンズキット」の買い時だと判断しました。
電子ビューファインダー(EVF)について
光学ファインダーと電子ビューファインダーの違い
Optical viewfinder | Electronic viewfinder
いままでのデジタル一眼レフカメラでは、ファインダーは「光学ファインダー(OVF)」と呼ばれています。
光学ファインダー(OVF)は、簡単に説明すると、レンズに入ってきた光を、
カメラ内のミラーで反射させ、ペンタプリズム(EOS6D MK2)を通してファインダーで確認していました。
そしてミラーレスカメラの場合は、「電子ビューファインダー」(EVF)と呼ばれています。
電子ビューファインダーは、簡単に説明すると、レンズから入ってきた光をカメラ内の撮像素子を通して、
映像に変換させた後、ファインダーの小型モニターに写す仕様になります。
EOS RP のファインダーの小型モニターは、「0.39型(4:3)/約236万ドット」になります。
ミラーレスカメラでは、ファインダーを除く場合、ファインダー内の小型モニターを見ている状態になりますので、
光学ファインダー(OVF)で慣れてきた世代では少し違和感がありますよね(笑)
このファインダーの違いがミラーレスカメラで一番気になるポイントでした。
つまりファインダーを覗いて撮影する場合でも、
ミラーレスカメラではファインダー内の小さなモニターを見ながら撮影をするということになりますので、
それならばファインダーを使わずにバリアングル液晶モニターを見ながら撮影をする方法になれた方が良さげですね。
ということで、「EOS RP」では電子ビューファインダー(EVF)は使わずに、
ローアングルもハイアングルもこなせる「バリアングル液晶モニター」を使って撮影をするスタイルが、
ミラーレスカメラでは定番であり将来性があるのかなと思います。
バリアングル液晶モニターを上手に使おう
測距点はきめ細かい移動が可能です
Vari-angle Lcd Monitor
バリアングル液晶モニターのタッチパネルは、AFフレームを被写体にとても合わせやすいです。
三分割構図でも放射線構図でも、モニター内の任意の場所をタッチして、AFフレームを被写体に合わせるだけで簡単に撮影が行えます。
また、測距点はきめ細かい移動が可能なので、より繊細に、狙い通りにピントを合わせることも出来ます。
ちなみにAFフレーム選択可能ポジションは、最大4779ポジション(十字キーによる選択時)、
自動選択時のAFエリア分割数(顔+追尾優先AF)は、最大143分割で被写体を捉えます。
写真は前ボケを意識して撮影した花の写真です。
構図は、三分割構図と放射線構図を取り入れています。
ハラペーニョの花が少し低い位置に咲いているので、カメラはローポジション、アングルは少しローアングルにして、
バリアングル液晶モニターで花を確認しながら撮影しました
このように前ボケを意識しながら奥行きのある被写体を撮影する場合、「かんたん撮影ゾーン」を使った撮影では、
どうしても手前にある葉に優先してピントが合ってしまいがちですが、
液晶モニター内に映る奥の花をタッチするだけで、簡単に奥行き感のある花にピントを合わせて撮影をすることが出来ます。
もちろん絞り優先AEなどの応用撮影ゾーンでは、より細かいカメラ設定を用いた撮影が行えますが、
EOS RPでは、かんたん撮影ゾーンでも前ボケを活かした奥行きのある三分割構図や放射線構図での撮影にも十分対応できます。
RF24-105 IS STM のレビュー
広角域から中望遠域をカバーしたズームレンズ
RF24-105 IS STM
EOS RP には RF24-105 IS STM レンズキット がありますので、
広角域から中望遠域までをこなせるこのズームレンズが便利ですね。
特に焦点距離105mmでの中望遠域の特徴を活かした撮影が、予想以上に高画質で助かりました。
筆者の場合は、花や料理などのフラワーフォトグラフィーやフードフォトグラフィーの機会が多いので、
中望遠域の綺麗なボケを活かした撮影で重宝しています。
また、植物の撮影の場合、植物全体を写す場合には広角域が必要なケースも多いので、
24mmの焦点距離もあるズームレンズは植物の撮影でも重宝します。
今までは植物の撮影では、マクロレンズを付けたカメラと、広角域を写せるズームレンズを付けたカメラとを使い分けていたので、
今後は「EOS RP・RF24-105 IS STM レンズキット」で植物の観察日誌が捗りそうです(笑)
ちなみに「RF24-105 IS STM」用のレンズフード(EW-73D)も用意しました。
レンズフードを付けておけば、外での撮影では取り敢えずは安心ですが、
PLフィルターを使った撮影も多いので、ケースバイケースで使っています。
昔から思っていましたが、レンズキットでの発売時にはレンズにはフードもセットで販売してくれた方が助かりますよね?
レンズフードが別売だと思わぬ買い忘れもなくなりますので、セット販売の方が初心者には優しいと思います。
EOS RP 花の作例写真
EOS RP・RF24-105 IS STM レンズキット 試し撮り 花の写真
Flower Photos
「EOS RP・RF24-105 IS STM レンズキット」で撮影した花の写真です。
バラの花を撮影する機会が多いので、早速ミラーレスカメラでの試し撮りをしてみました。
撮影モードは「かんたん撮影ゾーン(シーンインテリジェントオート)」、焦点距離は「105mm」、ストロボは無しです。
デジタル一眼レフカメラとミラーレスカメラとの使用感の大きな違いはやはり電子ファインダーですね。
どうも電子ファインダーは慣れないせいか覗きにくいので、
「EOS RP・RF24-105 IS STM レンズキット」ではバリアングル液晶モニターを使って撮影しています。
そのせいか、バリアングル液晶モニターを使った撮影スタイルがやっと馴染んできました(笑)
バラの花の撮影では焦点距離は105mm、中望遠域で撮っています。
普段は100mmのマクロレンズを使った花の撮影が多いのですが、
「RF24-105 IS STM」での105mmの焦点距離で撮影した花の写真もなかなか雰囲気が良いですね。
ボケ具合も画質も予想以上に綺麗に撮れた印象です。
流石に単焦点マクロレンズの「EF100mm F2.8Lマクロ IS USM」とまでは行きませんが、
「RF24-105 IS STM」は、ズームレンズだとしても中望遠域のボケ味と画質は中々だと感じました。
EOS RP 昆虫の作例写真
EOS RP・RF24-105 IS STM レンズキット 試し撮り 昆虫写真
Insect Photos
昆虫撮影も花の撮影と同様にライフワークのひとつになります。
今回は、トンボの季節に丁度良くシオカラトンボの試し撮りが出来ましたので、早速掲載しました。
ファインダーではなく、バリアングル液晶モニターを見ながらの撮影スタイルが、いまではすっかり慣れました。
逆にEOS 6D Mark IIで撮影をするときでもバリアングル液晶モニターで撮影するように努めています。
ミラーレスカメラを購入するまでは、ファインダーを覗いて撮影することにこだわりがありましたが、
今ではバリアングル液晶モニターの方が、撮りやすくも感じられます(笑)
さて、「RF24-105mm F4-7.1 IS STM」にて、撮影モードは「絞り優先AE」焦点距離105mm、F7.1、
ホワイトバランスは「白熱電球」にて撮影をしたシオカラトンボの昆虫写真です。
ズームレンズで昆虫を撮ることに少し抵抗もありましたが、撮影した画像のクオリティの高さに少し驚きました。
ボケ味もなかなかで、背景がここまで綺麗にボケてくれるとは思いませんでした。
メイン被写体の青いシオカラトンボも、単焦点マクロレンズ並みに綺麗に写せたかなと感じます。
今までは昆虫撮影と言えば、デジタル一眼レフカメラに単焦点マクロレンズの組み合わせの撮影がメインでしたが、
今後はミラーレスカメラとRFマウントのズームレンズの組み合わせ、「カメラボディ:EOS RP | ズームレンズ:RF24-105mm F4-7.1 IS STM」、
この組み合わせでの昆虫撮影の機会も増えそうな予感がします。
スピードライトEL-100 のレビュー
EOS RP に対応した外付けストロボ
SPEL-100W
EOS RP には内臓ストロボが搭載されておりませんので、ストロボを使った撮影をする場合は、
外部ストロボを用意する必要があります。
「スピードライトEL-100」は「EOS RP」で使用できる外付けストロボのひとつです。
「スピードライト430EX III-RT」に比べて小型なので、
「EOS RP」では使い勝手の良いストロボだと感じます。
使用する電池は、別途 単3形アルカリ乾電池 2本 が必要になります。
ちなみに電池はパナソニックの充電式エボルタがおススメです。
充電式エボルタは、充電すれば繰り返し使え、環境にも優しい電池なので、外付けストロボでは必須の電池と言えます。
「スピードライトEL-100」の使用感は、室内での料理などの撮影においては「スピードライト430EX III-RT」に負けず劣らず、
バウンス撮影で重宝しております。
フードフォトグラフィーなどを撮影している部屋がそれほど広くはないので、
自宅で料理や小物などを撮影する場合は「スピードライトEL-100」が丁度良い気がします。
EOS RP 料理の作例写真
スピードライト:EL-100 試し撮り
Food Pictures
「EOS RP」に「スピードライトEL-100」を付けて撮影したフードフォトグラフィーです。
レンズは「RF24-105 IS STM」、焦点距離は105mmになります。
撮影した料理はスキレット(鋳鉄製のフライパン)で焼いた餃子です。
スキレット料理は絵になる被写体になりますので良く撮ってます(笑)
さて、スピードライトEL-100の使用感ですが、なかなか扱いやすく初めてでもすんなり撮影が出来ました。
普段は「EOS 6D Mark II」に「EF100mm F2.8Lマクロ IS USM」、
そして「スピードライト430EX III-RT」を付けて料理撮影を行っていましたが、
8畳程度の室内で料理の撮影をする場合は、「スピードライトEL-100」でも十分ですね。
壁面や天井にバウンスさせる際の光量が気になるところでしたが、写真は問題無い仕上がりかと思います。
首振りの角度も「スピードライト430EX III-RT」と同じで首振りの使用感に違いはありませんでした。
あとは「スピードライト430EX III-RT」は単3形アルカリ乾電池が4本必要ですが、
「スピードライトEL-100」は2本で済むことも大きなポイントのひとつですね。
「EOS RP」も「スピードライトEL-100」も、小型で且つ軽量設計なので、
三脚を使わずに手持ち撮影でも、構図やアングルに時間をかけながら撮影を行っても、それほど腕や手に負担もかからず快適ですね。
今後は室内での料理の撮影などで「スピードライトEL-100」は出番が多くなるかと思います。
バッテリーパック LP-E17 について
キヤノン製の純正バッテリー
battery pack | LP-E17
カメラ本体を買い替えする時には、いつもバッテリーは予備でひとつ多く購入して、バッテリーは2個をローテーションで使うようにしています。
何故かと言うと、撮影旅行に出かける時や、開花した花を撮り逃すことのないよう、
いざと言う時にバッテリー切れになってしまわぬように予備でバッテリーを充電しておけば安心ですよね。
バッテリーがひとつだと、充電が完了するまで待たなければなりませんので、
撮影の機会を逃してしまうことに繋がります。
それではせっかくのカメラが台無しですので、バッテリーは余裕をもって複数個を運用することが大事です。
そしてミラーレスカメラは従来のカメラ機種よりも、充電が切れるのが早いとは聞いておりました。
今まで使用してみて、やはりバッテリーの消耗はデジタル一眼レフカメラより早い気がします。
「バリアングル液晶モニター」を見ながら撮影をする機会が増えたことも、バッテーリーの減り具合に影響はあるかもしれませんが、
やはりバッテリーは2個のローテーションが必須のように思えます。
EOS RP で使っているSDカードについて
ミラーレスカメラの記録媒体
SANDISK SD card 64GB
カメラを購入する度にSDカードの種類や容量で悩むことが多いですよね(笑)
何ギガにしようかメーカーはどこにしようか、クラスって何?みたいなことありますよね(笑)
今回購入したSDカードは、「SANDISK SDカード 容量:64GB」です。
筆者の場合は、連写や動画の撮影はあまり行うことはないのですが、
実際に使っていて、書込み速度、読取り速度、共に気になる点は今のところないです。
撮影枚数は「L(ラージ) :約2600万(6240×4160)画素」でもそれなりの枚数が撮影可能なので、
SDカードの容量は、64GBくらいで落ち着いています。
動画の撮影は、今後撮影する機会を増やして行こうと思いますので、動画撮影時の使用感は追って追記します。
リモートスイッチ RS-60E3 について
キヤノン製のリモートスイッチ
RS-60E3
EOS RP 用のリモートスイッチは、「RS-60E3」になります。
「RS-60E3」は、往年の名機「EOS Kiss Digital N」で使用していましたので、
まさか「EOS RP」で再び出番が来るとは思いませんでした(笑)
リモートスイッチは三脚を使った撮影では必須になります。
三脚を使って撮影するメリットは、ピンボケをすることなく撮影が出来る点が大きいので、
せっかく三脚を使って撮影をするのならば、シャッターボタンはカメラ本体ではなくリモートスイッチを使うべきです。
三脚を使った撮影は、風景撮影やポートレートなどの屋外撮影だけではなく、
室内に置いてもフードフォトグラフィーや小物の撮影でも使用するケースが多いので、
リモートスイッチもあると、撮影の幅が広がる便利なカメラアクセサリーのひとつです。
防湿ケースについて
乾燥材を使って湿度をコントロール
Drybox
ミラーレスカメラを購入したら、用意することを強く推奨するアイテムのひとつとして、「防湿ケース」があります。
防湿ケースは、密閉性が高くカメラや交換レンズを適した湿度で保管することができます。
カメラ本体や交換レンズは、使用上カビに弱い仕様になりますので、出しっぱなしにするのはお勧めできません。
また、カメラバッグや専用ポーチなどに入れて保管することもお勧めできません。
カメラ本体もレンズも、外から帰ってくると思いの外、湿気を帯びていることもありますので、
撮影から戻ってきたら必ず専用の防湿庫や防湿ケースに入れて保管するようにしましょう。
「EOS RP」を購入した際に、用意した防湿ケースは、「ナカバヤシ 防湿ケース DB-27L-N グレー」です。
本体には中の湿度がわかる湿度計が付属していますので、湿度のチェックが出来る仕様になっています。
また、ケースには専用の乾燥剤が付いていますが、市販されているドライボックス用の乾燥剤も使い勝手が良いので、
ケース内の湿度を定期的にチェックしながら使うようにしましょう。
液晶保護フィルムについて
液晶モニターの傷付きを防止する保護フィルム
Protective Film
カメラを購入する際に決まって用意する定番アイテムのひとつが「液晶保護フィルム」ですよね。
筆者も何となくいつも購入しています(笑)
EOS RP 用で購入した物は、ケンコーの液晶保護フィルムです。
このケンコーの液晶保護フィルムは、貼りやすく傷に強い、などなど仕様に記載されています。
実際に貼ってみても、気泡も簡単にぬけて貼りやすく、透明度も高いと思います。
液晶保護フィルムがあることでパネルの操作性が悪くなることもなく、
今のところ、使い勝手も問題無しです。
バリアングル液晶モニターは、ミラーレスカメラでは操作することが多くなると思いますので、
安心安全のためにも液晶保護フィルムは、カメラを購入したその日に貼ることをオススメします。