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マクロレンズで写真撮影 キヤノンの単焦点レンズ
花の接写も風景写真も料理写真も、マクロレンズひとつで綺麗に撮れます
マクロレンズは、単焦点レンズの種類のひとつ
マクロレンズとは、被写体に近付いて接写、つまりマクロ撮影が行える単焦点レンズの種類のひとつになります。
花のマクロ撮影はもちろん、昆虫の接写も、マクロレンズの描画性能を十分に発揮することができます。
また、マクロレンズは接写をすることの出来るレンズではありますが、接写のみと言う訳でなくて、普通に風景の撮影も行えます。
料理の撮影や景色の撮影、ポートレートの撮影も、解像力豊かに撮影が出来ます。
マクロレンズは、主に中望遠域の焦点距離のレンズが多いので、美しいボケ味を生かした被写体の撮影を楽しめます。
小さな被写体を大きく写すことから、景観豊かな風景写真まで、マクロレンズはオールマイティーにこなすことが出来ます。
さて、デジタル一眼レフカメラの交換レンズには色々と種類があります。
焦点距離別に上げると、「広角レンズ」「標準レンズ」「中望遠レンズ」「望遠レンズ」、
といった様に、それぞれの焦点距離に特化した範囲内でレンズの区分けが出来ます。
また、それぞれのレンズにズーム機能が付く場合は、
「広角ズームレンズ」「標準ズームレンズ」「望遠ズームレンズ」などがラインナップされます。
そしてマクロレンズは、主に中望遠域に部類される単焦点レンズになります。
単焦点レンズとは、ズーム機能の無い、ひとつの焦点距離に特化したレンズのことを言います。
つまり、マクロレンズは中望遠域に特化した単焦点レンズであり、
さらに接写をも行うことの出来るレンズに部類されます。
Canonのマクロレンズの場合、フルサイズ機では焦点距離が100mm、APS-Cサイズ機では焦点距離が60mm、
などのマクロレンズがラインナップされております。
さて、このページでは、実際に「EF100mm F2.8Lマクロ IS USM」や「EF-S60mm F2.8 マクロ USM」でマクロ撮影や料理撮影、はたまた風景の撮影をした、
作例写真もご紹介しておりますので、参考までにご参照下さい。
目次
カメラボディとマクロレンズ
ワーキングディスタンスと最短撮影距離
マクロレンズの作例写真
目次
EF100mm F2.8L マクロ
RF100mm F2.8 L MACRO
EF-S60mm F2.8 マクロ
マクロレンズのアクセサリー
フルサイズ機とマクロレンズ
カメラボディは、EOS 6D Mark II に EF100mm F2.8L マクロ IS USM のマクロレンズの組み合わせ
フルサイズ機では、カメラボディはキヤノン「EOS 6D Mark II」を使用して撮影を行っております。
「EOS 6D Mark II」のレンズマウントは、キヤノンEFマウントになりますので、
EFマウント仕様の「EF100mm F2.8L マクロ IS USM」の単焦点マクロレンズを付けた組み合わせで撮影を行っております。
APS-C機とマクロレンズ
カメラボディは、EOS Kiss Digital N に EF-S60mm F2.8マクロ USM のマクロレンズの組み合わせ
APS-C機では、カメラボディはキヤノン「EOS Kiss Digital N」を使用して撮影を行っております。
「EOS Kiss Digital N」のレンズマウントは、キヤノンEF-Sマウント(EFマウントも可)になりますので、
EF-Sマウント仕様の「EF-S60mm F2.8マクロ USM」の単焦点マクロレンズを付けた組み合わせで撮影を行っております。
マクロレンズのワーキングディスタンスと最短撮影距離について
EF-S 60mm F2.8 マクロ USM を例として
ワーキングディスタンスとは、レンズの先端から被写体までの距離になります。
EF-S 60mm F2.8 マクロ USM のワーキングディスタンスは、
等倍撮影時で 90mm(9cm) になります。
等倍撮影時とは、ピントの合わせる事の出来る最短距離での撮影の事です。
そして、EF-S 60mm F2.8 マクロ USM で撮影できる被写体までの最短撮影距離は、
200mm(20cm)になります。
なんかややこしくなりましたねヽ(;´Д`ヽ)(ノ;´Д`)ノ
要するに、ピントを合わせて撮影の出来る最短距離は、
カメラ本体内部のセンサー表面から、被写体までの場合は20cm、
レンズの先端から被写体までの場合は9cm、という事になります。
20cmの表記は、撮像素子(センサー)から被写体までの距離(最短撮影距離)。
9cmの表記は、レンズ先端から被写体までの距離(ワーキングディスタンス)になります。
ι(´Д`υ)アセアセ はぁはぁはぁはぁはぁ・・・・(笑)
お分かりいただけましたでしょうか?
ここで疑問がふつふつと湧きますよね?
ワーキングディスタンスの 90mm(9cm) の表記だけで、満足のいく回答が得られているのに、
なぜわざわざ等倍撮影時の最短撮影距離 200mm(20cm) の表記までもが、記載されているのか?
これは、その他のレンズと比較検討する際の、それぞれの距離感の目安になる値である為、
二種類の数値が記載されているという訳です。
と言う訳で、例を挙げるとすると、EF-S35mm F2.8 マクロ IS STM の、
ワーキングディスタンスは、 30mm (3cm) 最短撮影距離は、 130mm (13cm)になります。
マクロレンズで花のマクロ撮影
マクロ撮影作例 花の写真
マクロレンズ EF-S60mm F2.8マクロ USM にて向日葵を撮影した作例写真です。
クラレットという品種のヒマワリを、マクロ撮影してみました。
向日葵の花の中心部を大きく撮影することは、マクロ撮影では定番の様な気がしますね(笑)
それだけ、向日葵の種になる部分の幾何学模様が、何とも不思議で魅力的に写るからでしょうね。
小学校の頃のヒマワリの観察日誌を思い出します。
さて、向日葵に限らず花のマクロ撮影は、マクロレンズで撮影をするジャンルのひとつになりますね。
標準レンズや広角レンズでは、ここまで被写体に近付いて撮影をすることが出来ませんので、
花の接写にはマクロレンズが必須のレンズになります。
マクロレンズは接写ができるレンズであっても、通常の距離感で撮影をすることも出来ます。
花の接写に限らず少し引いて撮影することも出来ますので、
紅葉や桜などの樹木の撮影においても豊かな解像力で撮影を行うことが出来ます。
マクロレンズで昆虫のマクロ撮影
マクロレンズ作例 昆虫写真
マクロレンズ EF-S60mm F2.8マクロ USM にて昆虫を撮影した作例写真です。
昆虫の撮影に最適なレンズは、何と言ってもマクロレンズが有名ですね。
小さな昆虫達を、大きく写すには、マクロレンズ特有の中望遠域に特化した焦点距離が断然有利になります。
さて、筆者の場合は昆虫を探して撮影を行うというよりは、花の撮影でたまたま出会った昆虫達を撮影するといった方が正しいです。
参考写真では、キュウリの花の撮影を行おうとしたとき、たまたまモンシロチョウを見つけたので、
早速静かに近付いて、なんとかそれらしい構図を決めて撮影を行った写真になります。
出会った昆虫達はまさに一期一会、次のシャッターチャンスは無いと思いながら、
たまたま出会った昆虫達を、その場その場で思いがけず撮影する事もなかなか楽しい物です。
さて、「EF-S60mm F2.8マクロ USM」は、35mm判換算での焦点距離イメージは96mmになります。
つまり、96mmの焦点距離は、中望遠域に属するレンズであると言えます。
その為、昆虫の様な小さな生き物たちに、それ程近付かなくともファインダー一杯に捉えることができ、容姿を大きく写すことが出来ます。
そして、「EF-S60mm F2.8マクロ USM」のワーキングディスタンスは、90mm(9cm)になりますので、
レンズの先端から昆虫までの距離は、最短で 9cm まで寄れます。
しかし、昆虫達も人間の気配を感じるとさっと逃げてしまいますので、
こちらの気配を消しつつ、何枚か撮影しながら近づいて行って、
逃げられる寸前までシャッターを切りながら撮影を行えば、ベストな一枚を残しやすくなります。
昆虫の撮影では突然、大きくジャンプして逃げられてしまったり、あっという間にどこかへ飛んで行ってしまう事も多いので、
初めから時間をかけて構図を意識した虫の撮影を行う訳ではなく、取り敢えずは行き当たりばったりで撮影を行いつつ、
そして段々と近付きつつ、最適な構図を模索しつつ、と言う具合に取り敢えずはファインダーに虫を捉える事が大事です。
そして、虫との呼吸が合えば、撮影に時間をかけても逃げもせず、構図をも意識した最高に思い出に残る昆虫写真を残せることもあります。
風景写真をマクロレンズで撮る
マクロレンズ作例 景色の写真
マクロレンズ EF-S60mm F2.8マクロ USM にて公園を撮影した作例写真です。
マクロレンズは、決して花の接写撮影専用、マクロ撮影専用レンズではありません(笑)
マクロレンズを使って撮影した風景や景色の遠景写真も補足として掲載しておきます。
一般的に、単焦点マクロレンズとは、小さい物を大きく映す事に適した設計のレンズになりますが、
あくまで接写の性能に特化したわけではなく、普段使いの単焦点レンズとしてもその描写力は抜群です。
参考写真のように、風景や景色などの遠景の撮影において、マクロレンズは単焦点レンズとしても活躍します。
撮影距離のニュアンスは、マクロレンズは中望遠域の焦点距離のレンズが多いので、
中望遠域の単焦点レンズと同様に、風景や景色などの遠景、またはポートレートでも、
マクロレンズの描写能力を発揮させることが出来ます。
言い換えれば、フルサイズ機に於いて「EF100mm F2.8Lマクロ IS USM」は、中望遠域の単焦点レンズとしても、
APS-C機に於いて「EF-S60mm F2.8 マクロ USM」は、中望遠域の単焦点レンズとしても、
大いに期待の出来るレンズになるという事です。
また、マクロレンズは明るいレンズに属し、F値を2.8から設定できる為、
美しいボケ具合を活かした撮影も、単焦点マクロレンズの最大の売りでもあります。
ポートレートなどの撮影では、マクロレンズ特有の美しいボケ具合を遺憾なく発揮します。
風景などの景色の撮影では、あえてF値を開放気味にボケ具合を活かした遠景の撮影を試みるのも面白いかもしれません。
このようにマクロレンズは使い勝手が良く、中望遠域の単焦点レンズとしてもお勧めです。
紅葉をマクロレンズで撮る
マクロレンズ作例 紅葉の写真
マクロレンズ EF-S60mm F2.8マクロ USM にて紅葉を撮影した作例写真です。
マクロレンズの解像力は、紅葉などの景色の撮影においても描画力は抜群です。
一般的にマクロレンズは、小さい物を大きく写すマクロ撮影に用いる事が多い交換レンズになりますが、
マクロレンズの持つポテンシャルは、景色などの風景の撮影でも繊細な描写力に期待が出来ます。
マクロレンズと言っても単焦点レンズに属しますので、中望遠の焦点距離での景色の撮影ができます。
景色の撮影では広角レンズがもっとも利用される機会が多いですが、
被写体によっては中望遠域での構図が、丁度良く画角に被写体が収まるケースも多くあります。
今回の紅葉の撮影では、中望遠域の焦点距離でも紅葉が十分に画角に収まりましたので、
中望遠域の構図を意識した紅葉の撮影にチャレンジしてみました。
EF-S60mm F2.8マクロ USM での 紅葉の撮影は、思いの外、撮影しやすかったです。
焦点距離が APS-Cサイズ 60mm(35mm換算では96mm)相当ですので、撮影距離のニュアンスは中望遠域になります。
その為、広角レンズに比べ、被写体からより離れて撮影する必要はありますが、
それでもマクロレンズの解像力を活かした景色の撮影は、大いに魅力があります。
マクロレンズの特性のひとつとして、繊細でシャープな描写力が有ります。
そのような描写能力は、中景での景色の撮影においても、十分に性能を発揮してくれます。
マクロレンズで料理撮影
マクロレンズ作例 料理写真
マクロレンズ EF100mm F2.8L マクロ IS USM にて料理を撮影した作例写真です。
マクロレンズは、決して花の接写撮影専用、マクロ撮影専用レンズではありません(笑)
マクロレンズを使って撮影したお料理の写真も補足として掲載しておきます。
単焦点レンズには、焦点距離によって色々な種類のレンズがラインナップされておりますが、
その中でもマクロと名のついた単焦点レンズは、画質、描写力、共に素晴らしい物があります。
センサーサイズが、フルサイズ機用の EFレンズ では、「EF100mm F2.8L マクロ IS USM」、
センサーサイズが、 APS-Cサイズ機用の EF-Sレンズ では、「EF-S60mm F2.8マクロ USM」 、
これらのマクロレンズが、料理の撮影に向いていると言えます。
EF100mm F2.8L マクロ IS USM と EF-S60mm F2.8マクロ USM は、
焦点距離は、中望遠域に属します。
料理の撮影にあたっての焦点距離は、好みもありますが、管理人的には、中望遠域のレンズが、付かず離れずで撮影しやすいですね。
料理の撮影では、これらのマクロレンズ群が、繊細な料理を美しく捉えるのに適しています。
単焦点マクロレンズ特有の繊細な描写力と、描画性能があれば、
自慢の料理を一段と輝きを持って撮影する事が出来るでしょう(笑)
EF100mm F2.8L マクロ IS USM・キヤノンの単焦点マクロレンズ
キヤノン製 単焦点マクロレンズ EF100mm F2.8L マクロ IS USM
「EF100mm F2.8L マクロ IS USM」は、キヤノンのマクロレンズで一番と言って良いほどの人気を誇る単焦点マクロレンズになります。
キャノンの高品質レンズ群に該当する「Lレンズ」になりますので、価格は高めですが、描写性能は素晴らしいです。
EFマウントのカメラに装着することが可能です。
EF100mm F2.8L マクロ IS USM 仕様と使い方
中望遠の単焦点マクロレンズ
EF100mm F2.8L マクロ は、フルサイズのカメラボディに適した中望遠の単焦点マクロレンズになります。
レンズの種類は「EFレンズ」に該当しますので、フルサイズ機と、APS-C機の両方で利用できます。
APS-C機で使用する場合の焦点距離は、35mm判換算で、約160mm相当になります。
レンズ部側面には、「距離目盛」と「距離指標」が、目視で分かるように表示されております。
等倍撮影時の最短撮影距離は、距離指標でも分かるように、
「1:1」「0.3m(30cm)」の位置に合うようになります。
※最短撮影距離とは、カメラ本体内部のセンサー表面から、被写体までの距離の事。
距離指標が、「1:2」の位置に合わさる場合は、「0.5倍」の撮影倍率になります。
ちなみに撮影距離は、「0.39m(39cm)」になります。
簡単に補足すると、「1:1」の距離指標から「1:2」の距離指標に移ると、被写体はほぼ半分の大きさ(0.5倍は二分の一)で撮影されるという具合です。
そして、遠景の場合は、無限遠まで距離指標を合わせることが出来ます。
景色などの遠い風景の撮影では、自動的に無限遠に距離指標が合います。
EF100mm F2.8L マクロ には、手ブレ補正機構の、IS(イメージ・スタビライザー)が付いておりますので、限度もありますが、手振れを大いに軽減してくれます。
また、「撮影距離範囲切り替えスイッチ」は、撮影距離に応じてスイッチを切り替えておくと、AF作動時間を短縮できます。
簡単に解説すると、おおよその撮影距離が分かる場合、適切なスイッチの値に設定しておくと、ピント合わせがスムーズになります。
EF100mm F2.8L マクロ は、マクロ撮影好き、つまりマクロレンズ愛好家にとって絶大な人気があります。
その理由としては、キャノンの高品質レンズ群に該当する通称「EFレンズLシリーズ、略してLレンズ」に属している為です。
その為、EF100mm F2.8L マクロ は、Lレンズと呼ばれるにふさわしい高画質、耐久性、操作性すべてを備えます。
そして、手ブレ補正機構ハイブリッドIS搭載なので、手振れの心配が大いに軽減されます。
APS-C機専用のEF-Sマクロレンズシリーズからのステップアップに最適な、Lレンズ群に属する高品質マクロレンズになります。
ちなみに、フルサイズ機に EF100mm F2.8L マクロ を装着した場合、焦点距離はそのまま100mmになりますので、
APS-C機に、EF-S60mm F2.8マクロ を装着しての焦点距離のイメージとしては、ほぼ同じになります。
※EF-S60mm F2.8マクロ は、35mm判換算での焦点距離イメージは96mmですので、フルサイズ機の焦点距離の100mmとほぼ同等。
従って、APS-C機 で、EF-S60mm F2.8マクロ を使用していた場合は、
フルサイズ機での EF100mm F2.8L マクロ を使った撮影に於いての焦点距離のニュアンスは、ほぼ近いと言えます。
これは、キャノンが敷いたレールの上を歩くような、上位機種へのステップアップのまさに典型と言えますね(笑)
また、中望遠ではなく、更に望遠に属する単焦点マクロレンズ EF180mm F3.5L マクロ USM もラインナップされております。
EF100mm F2.8L マクロ IS USM 最短撮影距離
マーガレットの花のマクロ撮影
マーガレットの花を最短撮影距離にて撮影
カメラボディ:EOS 6D Mark II | レンズ:EF100mm F2.8L マクロ IS USM
撮影モード:絞り優先AE ISO感度:125 ホワイトバランス:太陽光 測光モード:スポット測光
絞り値:F3.5 シャッタースピード:1/80秒 露出補正:-1段
※RAWファイルを「Digital Photo Professional 4」にて編集後の写真になります。
EF100mm F2.8L マクロ IS USM 最短撮影距離で撮影
「EF100mm F2.8L マクロ IS USM」にて最短撮影距離にて撮影した写真になります。
最短撮影距離とは、被写体からカメラ本体の撮像素子までの距離の事を言います。
「EF100mm F2.8L マクロ IS USM」の最短撮影距離は、0.3m、つまり30cmになります。
最短撮影距離が30cmだと言うことは、被写体からカメラボディの撮像素子までの距離が、
30cm以内ではピントを合わせる事が出来ないという事になります。
さて、マーガレットの花を最短撮影距離にて撮影してみました。
いわゆる花のマクロ撮影になります。
ピントは、花弁の中心に「スポットAF」にてピンポイントで合わせ、花弁へとボケ味が広がるようなイメージで撮影しました。
花弁にはこぼれ落ちた花粉が見て取れるほど、高解像度で撮影が出来るのもマクロレンズならではですね。
ここまで接写して撮影した花の写真はとてもダイナミックですが、撮影には繊細さが要求されます。
撮影のポイントは、最短撮影距離で撮影を行うには、ピントを合わせる事の出来る最も近い位置まで近づいて撮影を行う必要が有ります。
実際に最短撮影距離で撮影を行うと、30cmの距離感が体感できると思います。
それでも本当に30cmなのかを確認するのには、カメラボディの「撮像面マーク」の位置から被写体までの位置を計測すると確認できます。
そして30cm以内ではどのようにしても、ピントを合わすことが出来ない事も解るはずです。
撮影時の注意点としては、マクロ撮影は手振れが明確に画像に現れてしまいます。
少しの手振れでも写真が台無しになる事がマクロ撮影では多いので、手振れ補正は必ずONにしましょう。
それと同時に少しでもシャッタースピードが速くなるようにISO感度を調整したり、
露出値をアンダー気味にするなどして、ブレを起こさないようにする工夫も大事になります。
マクロレンズで花をマクロ撮影する事は、マクロレンズの大きな魅力のひとつになりますので、
被写界深度の浅い美しいボケ味を活かした花の撮影を是非、体感してみる事をお勧め致します。
EF100mm F2.8L マクロ IS USM 作例写真
カメラボディ:EOS 6D Mark II と EF100mm F2.8L マクロ IS USM のマクロレンズで撮影したバラの作例写真
バラの品種:ボルデュールアブリコ 四季咲きと呼ばれる品種で、春と秋の2シーズン開花します。
撮影データ:秋に咲くバラ、天候は曇り
撮影モード:絞り優先AE ISO感度:320 ホワイトバランス:曇り 測光モード:スポット測光
絞り値:F3.5 シャッタースピード:1/1000秒 露出補正:-2/3段
撮影したバラは、秋に咲く「秋バラ」と呼ばれる薔薇で、春に咲く通常のバラよりも花弁の色が濃くなるのが特徴になります。
当日はあいにくの曇り空でしたが、少し暗い雰囲気が逆にアプリコット色の花弁の発色を際立たせてくれた感じです。
絞りをF3.5に設定して、被写界深度を浅くし、背景を強くぼかしてみました。
また、露出を「-2/3段」に設定して、アンダー気味で撮影しました。
花弁の最も明るい部分をスポット測光で測光し、AEロックをかけて、構図を決めて撮影しました。
このような撮影方法は、花の撮影で威力を発揮してくれます。
花の撮影では、適正露出値を花弁に合わせる事によって、白飛びや色飽和を防ぐ事に繋がります。
作例写真のように、背景が綺麗にボケてくれるのは流石は「Lレンズ」ですね。
もっともカメラボディの性能にもよりますが、単焦点マクロレンズで撮る花の写真はとても綺麗に仕上がります。
そして「F2.8」の明るいレンズですので、多少の曇り空でもシャッタースピードがそれほど遅くならずに撮影ができるのも利点です。
また、葉の濃い緑色も綺麗に描写でき、その解像力の豊かさを実感できます。
RF100mm F2.8 L MACRO IS USM 概要
RF100mm F2.8 L MACRO IS USM は、ミラーレス機用のマクロレンズ
キヤノンの「RF100mm F2.8 L MACRO IS USM」は、「EF100mm F2.8L マクロ IS USM」の後継レンズと言えますね。
「EOS 6D Mark II」の後継機種が、「EOS R6」と言われているように、
「EF100mm F2.8L マクロ IS USM」の後継レンズは「RF100mm F2.8 L MACRO IS USM」になるでしょう。
オープン価格ではありますが、2022年後半の時点で、主要な家電サイトでは価格は16万円台で販売されており、
流石はキャノンの高品質レンズ群に該当する「Lレンズ」だと言える価格帯ですね。
「RF100mm F2.8 L MACRO IS USM」は、「RFマウント」になり、ミラーレス機用の交換レンズになります。
「EF100mm F2.8L マクロ IS USM」は、「EFマウント」になり、一眼レフ機用の交換レンズになります。
上記ふたつのマクロレンズは、ともにLレンズに属し、プロ品質と呼ぶに相応しい、
卓越した描写性能と優れた操作性、耐環境性・堅牢性を備えたLシリーズのレンズになります。
「RF100mm F2.8 L MACRO IS USM」は、2021年 7月15日 発売になりました。
ちなみに「EF100mm F2.8L マクロ IS USM」は、2009年10月から発売されました。
さて、ミラーレス機へ移行した段階で、「EOS R6」と「RF100mm F2.8 L MACRO IS USM」を、
ともに揃える予定ではありますが、なかなか予算が厳しいところですね(笑)
マクロレンズをメインレンズとして使用している私の場合は、ミラーレス機へ移行すれば、
RFマウントのマクロレンズも新たに用意しなければならない訳です。
そうすると、センサーサイズがAPS-C機の「EOS Kiss Digital N」では、「EF-S60mm F2.8 マクロ USM」、
デジタル一眼レフ 35mmフルサイズ機の「EOS 6D Mark II」では、「EF100mm F2.8L マクロ IS USM」、
ミラーレス機の「EOS R6」では、「RF100mm F2.8 L MACRO IS USM」、の三本構成となる訳ですね。
三機種でそれぞれ主流のマクロレンズを所有しているユーザーも珍しいかと思う所です(笑)
このページでは、「EF100mm F2.8L マクロ IS USM」と「EF-S60mm F2.8 マクロ USM」の、
二種類のマクロレンズのレビューが中心となりますが、ミラーレス機へ移行次第、
「EOS R6」と「RF100mm F2.8 L MACRO IS USM」の作例や使用感、レビューなども公開予定となります。
EF-S60mm F2.8マクロ USM・キヤノンの単焦点マクロレンズ
※「EF-S60mm F2.8 マクロ USM」は、残念ながら生産終了した商品のようなので、現時点では中古販売が主なようです。
キヤノン製 単焦点マクロレンズ EF-S60mm F2.8マクロ USM
「EF-S60mm F2.8マクロ USM」は、キヤノンの入門用のマクロレンズの定番と言える単焦点マクロレンズになります。
本体価格も抑えられていますので、初めての単焦点マクロレンズには最適と言えます。
「EF-S60mm F2.8マクロ USM」は、キヤノンEF-Sマウントのみ、装着が可能です。
EF-S60mm F2.8マクロ USM 仕様と使い方
APS-C機用の中望遠マクロレンズ
EOS kiss シリーズの APS-C機 では、お馴染みの中望遠マクロレンズになります。
EF-S60mm F2.8マクロ は、APS-C機専用の、中望遠の単焦点マクロレンズに属します。
レンズ部側面には、「距離目盛」と「距離指標」が、目視で分かるように表示されております。
等倍撮影時の最短撮影距離は、距離指標でも分かるように、
「1:1」「0.2m(20cm)」の位置に合うようになります。
※最短撮影距離とは、カメラ本体内部のセンサー表面から、被写体までの距離の事。
距離指標が、「1:2」の位置に合わさる場合は、「0.5倍」の撮影倍率になります。
ちなみに撮影距離は、「0.26m(26cm)」になります。
簡単に補足すると、「1:1」の距離指標から「1:2」の距離指標に移ると、被写体はほぼ半分の大きさ(0.5倍は二分の一)で撮影されるという具合です。
そして、遠景の場合は、無限遠まで距離指標を合わせることが出来ます。
景色などの遠い風景の撮影では、自動的に無限遠に距離指標が合います。
ひとつ残念な事に、EF-S60mm F2.8マクロ USM には、オートフォーカス マニュアルフォーカス 切り替えスイッチはついておりますが、
手ブレ補正機構の、IS(イメージ・スタビライザー)は、付いていないので、撮影時には手振れにはご注意。
まあ、その分、価格が抑えられているという事で納得しています。
さて、EF-S60mm F2.8マクロ USMは、発売されてから、かれこれとても人気のある EF-S 規格の単焦点マクロレンズです。
このレンズから、マクロの世界、接写、マクロ撮影にはまった方も多い事でしょう。 何を隠そう私もその一人です(笑)
EF-S60mm F2.8マクロ は、35mm判換算での焦点距離イメージは96mmですので、
フルサイズ機に、EF100mm F2.8L マクロ を装着して撮影した場合の焦点距離のニュアンスに、ほぼ近いと言えます。
その為、APS-C機 に於いてのマクロレンズの入門には、今後のステップアップも見据えた場合においても最適のレンズになります。
EF-S60mm F2.8マクロ は、F2.8の明るいレンズに該当しますので、
F値を2.8から設定して、美しいボケ具合を大いに楽しめます。
また、EF-S60mm F2.8マクロ は、中望遠の単焦点レンズとしてもその性能を発揮してくれます。
35mm判換算での焦点距離イメージは96mmですので、中望遠の単焦点レンズとしても高品質な撮影を楽しめます。
EF-S60mm F2.8マクロ USM の最短撮影距離
桜の花のマクロ撮影
桜の花を最短撮影距離にて撮影
カメラボディ:EOS Kiss Digital N | レンズ:EF-S60mm F2.8マクロ USM
撮影モード:絞り優先AE ISO感度:200 ホワイトバランス:オート 測光モード:評価測光
絞り値:F7.1 シャッタースピード:0.3秒 露出補正:0
※jpegファイルを「アドビ フォトショップ」にてトリミング等の編集後の写真になります。
EF-S60mm F2.8マクロ USM 最短撮影距離で撮影
EF-S60mm F2.8マクロ USM のマクロレンズで最短撮影距離にて撮影した写真になります。
桜の花からレンズの先端までは、9cm(ワーキングディスタンス)、
桜の花からカメラの撮像素子までの距離は、20cm(最短撮影距離)になります。
さて、最短距離で撮影をすることを等倍撮影とも呼びます。
等倍撮影時は少しの手振れでも、ブレが大きく写真に反映されてしまいますので、
三脚とリモートスイッチを使った撮影が必要になります。
今回の桜の花のマクロ撮影は、写真中央の雄蕊の先端にピントを合わせています。
絞りはF7.1で、シャッタースピードは0.3秒になります。
撮影モードは、絞り優先AE、評価測光になり露出補正は0になります。
また、内臓ストロボを発行させて撮影しています。
EF-S60mm F2.8マクロ USM・マクロレンズの作例写真
カメラボディ:EOS Kiss Digital N と EF-S60mm F2.8マクロ USM のマクロレンズの組み合わせで撮影したタンポポの綿毛の作例写真
撮影データ:季節は夏 天候は快晴
撮影モードは、絞り優先AEで、被写体に大いに近づいてマクロ撮影しました。
ISO感度は、綿毛のマクロ撮影を行う為に少し高めの400にし、手振れを抑える為にシャッタースピードを速く出来るように設定しました。
絞り値はF4.5で、シャッタースピードは1/160秒になります。
被写体を大きく写すマクロ撮影では、少しの手振れでも写真がぶれてしまいますので、手持ちでの撮影ではシャッタースピードは速めに設定する事が大事です。
また、一度に複数枚を写す事の出来る連写モードも、下手な鉄砲も数撃ちゃ当たる的な意味合いで、有効な撮影方法であります。
そして、ホワイトバランスはオート、測光モードは評価測光で手軽に撮影しました。
タンポポの綿毛もここまで寄ってマクロ撮影をすると迫力が出てきますね。
このように被写体に近づいて撮影ができるのは、マクロレンズならではです。
レンズキットに付属されるような、標準ズームレンズや望遠ズームレンズとは違った撮影が、単焦点マクロレンズでは出来ます。
また、昆虫撮影であったり、腕時計のような細かいギミック、機械仕掛けの撮影などでもマクロレンズは豊かな解像力をもって描写してくれます。
「EF-S60mm F2.8マクロ USM」は、APS-C機用のマクロレンズになりますので、
キャノンのEOS Kiss シリーズのように、センサーサイズがAPS-Cサイズのデジタル一眼レフカメラで使用することができます。
標準ズームレンズキットでは中々困難だった繊細な解像力と綺麗なボケ味を、単焦点マクロレンズは大いに描写してくれます。
PLフィルター 偏光フィルター
ケンコートキナー製のPLフィルター
EF100mm F2.8L マクロ IS USM に ZX C-PL を取り付ける
ZX C-PL は、ケンコートキナー製のPLフィルター(偏光フィルター)になります。
EF100mm F2.8L マクロ IS USM のフィルター径は67mmになりますので、67mm径のPLフィルターが付けられます。
さて、PLフィルターは偏光フィルターとも呼ばれています。
PLフィルターをレンズに装着して撮影すると、コントラストを高めた撮影が行えるようになります。
また、PLフィルターは光の反射を抑えた撮影が行えますので、
水面の光の反射やガラスの光の反射などを抑えた撮影が出来るようになります。
PLフィルターの機能を最大限発揮するには、太陽の位置が重要になり、太陽の位置と撮影場所次第では、
PLフィルターの特性を得にくいシチュエーションもありますので、詳しくはケンコートキナーのサイトを参照下さい。
さて、ナショナルジオグラフィックなどで観られるような参考写真には、
PLフィルターを使って撮影された写真も数多くあります。
私が気に入っているフォトグラファーの写真も、断言はできませんが、恐らくPLフィルターを使ってコントラストを高めている写真が多いと感じます。
また、光の反射を抑えた独特な仕上がり具合の写真になりますので、
PLフィルターを使った撮影は、なかなか奥が深い撮影方法になります。
マクロレンズでの撮影においても、PLフィルターは有効なフィルターのひとつになります。
マクロ撮影でも風景写真の撮影でも、余分な光の反射を抑えつつ、コントラストを高めた撮影が行えますので、
撮影には常にPLフィルターを携行するようにしております。
マクロレンズのレンズ保護フィルター
Zeta Quint プロテクター と PRO1D プロテクター(W)
ケンコー製の、レンズプロテクターです。
Zeta Quint プロテクターは、グレード的には高品質なレンズ保護フィルターに位置します。
「EFレンズLシリーズ、略してLレンズ」に属しているレンズには、Zeta Quint プロテクターのような、上位版のプロテクターをお勧めします。
PRO1D プロテクター(W)は、グレード的には標準程度のレンズ保護フィルターに位置します。
エントリークラスのレンズには、PRO1D プロテクター(W)のような、エントリークラスのプロテクターがマッチします。
EF100mm F2.8L マクロは、フィルター径が 67mm になりますので、レンズ保護フィルターも、67mm径 の物を使用します。
EF-S60mm F2.8マクロは、フィルター径が 52mm になりますので、レンズ保護フィルターも、52mm径 の物を使用します。
レンズプロテクターの径は、細かくラインナップされておりますので、レンズの表示径にあったプロテクターをご用意ください。
Zeta Quint プロテクター PRO1D プロテクター 共に取り付け方は、レンズ全面枠にはもともとネジ山が切られておりますので、
それに合わせるように、プロテクターを回しながら軽く締め込んで完了です。
プロテクターは薄枠設計ながら、フィルター前部にもネジ山が設けられてますので、レンズキャップの取り付けも可能です。
※きつく締め込みすぎると、フィルターを取り外すのが困難になるケースも有りますのでご注意ください。
※レンズの中央部が飛び出ている広角レンズなどは、レンズ保護フィルターを取り付けられない場合も御座いますのでご注意ください。
レンズプロテクターの利点
レンズプロテクターは、屋外撮影などにおいて、砂ぼこりなどのゴミからからレンズ表面を守ってくれます。
砂ぼこりから指紋などの油分の付着まで、プロテクターが汚れを一手に引き受けてくれますので、
レンズのメンテナンスは、プロテクター表面のガラスの拭き取りメンテナンスのみになります
レンズに傷が付かなくなることはもちろん、レンズ表面を直接拭いたりすることに抵抗のある方には、とても有難い保護フィルターになります。
また、レンズ表面の不意の衝突防止役としても、レンズプロテクターは役に立ちます。
混みあった展示会などの会場や、アウトドアでのスリップ、転倒時など、レンズ表面が直接何かしらの対象にぶつかる前に、
プロテクターが先行して物体に衝突しますので、余程の勢いがあって衝突しない限りはレンズ表面を守ってくれます。
その中でも Zeta Quint プロテクター は、強化ガラス設計になっております。
しかし、プロテクターガラスを貫通するほどの衝撃までは防げませんので過信は禁物です。
そして、レンズ保護フィルターによくある論争としては、画質の劣化に繋がるのか?繋がらないのか?
今日も巷の話題は、このレンズ保護フィルターによる画質の話題で持ちきりですね(笑) そんなことあるかい(笑)
答えとしては、レンズ保護フィルターを装着する事によって、画質は間違いなく落ちます。
しかし、ほんの少しの程度です。 本当に、ほんの少しの程度です(笑)
長い間、レンズ保護フィルターなしで撮影慣れしたレンズに、保護フィルターを装着して撮影した画像を見比べれば、
画像の繊細さがほんの少し失われているのが、わかる人にはわかるレベルのお話です。
また、ピントの精度が少し落ちたのではないかと体感される方もおられます。
しかし、レンズ保護フィルターのデメリットをもってしても、メリットの方が断然大きいですよね。
大切なレンズを守る為にもレンズ保護フィルターは、必須ともいえるフィルターであることに変わりはないです。
マクロレンズのお手入れ用のレンズクリーナー
マクロレンズの汚れ落としのクリーナー液とクリーニングペーパー
ハクバ レンズクリーナーキット30
レンズの汚れ落とし、レンズのお手入れの必需品は、クリーナー液とクリーニングペーパーのセットになりますね。
ハクバのレンズクリーナーキット30は、カメラマンの皆さん御用達ともいえるほど、ポピュラーなクリーニングキットです。
私もカメラ初心者の頃に、店員さんの言われるがままにクリーニングキットを購入したのを今でも覚えています(笑)
ハクバのレンズクリーナーキット30は、クリーニングペーパーが30枚付いていますが、
大体はクリーナー液が使いきれずに余りますね。
なので初めはレンズクリーナーキット30を購入して、ペーパーが切れたら別途、
クリーニングペーパー100 (100枚綴じ)を購入するようなサイクルで廻していけば良いかと思います。
それ以外にも、ハクバでは「レンズクリーニングティッシュ」などのクリーニングキットもラインナップされています。
まあ取り敢えずは「レンズクリーナーキット30」がクリーニングキットの基本とも言えますので、まずはこれを使ってメンテナンスすることをお勧めします。
せっかくの単焦点マクロレンズを鼻紙、いわゆる普通のティッシュペーパーで拭いてしまっては台無しですから。
マクロレンズのメンテナンスのやり方は、まずはブロアーを使ってレンズ本体とレンズ表面に付着した砂ぼこりなどを入念に吹き飛ばします。
次にクリーニングペーパーに少量のクリーナー液を染み込ませて、レンズ表面を円を描くように軽くこすっていきます。
強くこするとレンズ表面にキズが付くこともありますので、優しく拭いていきます。
指紋などの油汚れは、大抵は軽く数回擦る程度で落ちますので、後は拭きムラの無いように綺麗に拭き取ります。
例えレンズの表面が手垢や指紋だらけだとしても、クリーニングペーパーに染み込ませるクリーナー液は適量を守ります。
クリーナー液が多すぎると、クリーニングペーパーが液を吸収しきれなくなり、レンズ表面にクリーナー液が雫のように残るだけで、
一枚のクリーニングペーパーでは綺麗に拭ききることが困難になります。
レンズ表面の汚れがひどいケースなどはほぼ、あり得ないとは思いますが、
汚れが目立つ場合は、一枚、そして一枚と、面倒でも数枚に分けて、優しく擦るようにして段々と汚れを落としていくようにします。
また、クリーナー液が多すぎると、汚れは落とせたとしても拭きムラが残る原因にもなりますので、クリーナー液は適量が肝心になります。
そしてレンズプロテクターの場合も、メンテナンスの方法は同じです。
ブロアーで砂ぼこりなどの大きな汚れを飛ばしてから、クリーニングキットを使って拭いていきます。
レンズプロテクターは、一度レンズに付けてしまえばほぼ外すことはないユーザーも多いでしょうから、
レンズプロテクターさえ拭いていれば良い訳で、レンズ本体のレンズ拭きはしなくて済みますから安心ですね。
ブロアー・マクロレンズのメンテナンスに
マクロレンズのメンテナンスアイテム ブロアー
マクロレンズのクリーニングアイテム
ブロアーは、マクロレンズ本体に付着した砂塵や埃などを、エアーで飛ばすクリーニングアイテムになります。
レンズのメンテナンスには、レンズクリーナーと共に必須のアイテムになりますので、
ブロアーを使ってまめなメンテナンスを心掛けましょう。
ちなみにブロアーには、ブラシが付くタイプもありますので、お好みで選びます。
さて、ブロアーの使い方としては、例えば屋外の撮影を終えて自宅に帰ったとします。
屋外の撮影では気付かないうちに、砂塵などがカメラ本体やレンズ表面にも結構付くものです。
そこでカメラボディやレンズの掃除をする訳ですが、いきなりクリーナーを使って拭き始めることはしません。
まずは、ブロアーを使ってカメラ本体からレンズまで、隅々までブロアーを使ってゴミを飛ばします。
カメラ本体には凹凸が沢山ありますので、細かいところまでブロアーのエアーを届かせるようにして、
カメラ本体に付着した砂や埃を吹き飛ばしましょう。
そしてマクロレンズ本体にも同じように、エアーで砂塵を飛ばすようにします。
とくにレンズ表面には念入りにエアーを吹きかけて、細かい砂塵を飛ばすようにします。
レンズ面に砂や埃が付着したままクリーナーで拭いてしまうと、
レンズに小さな傷が付いてしまうこともありますので、レンズ表面に付着したゴミは、
ブロアーのエアーを吹きかけて、必ず砂塵を飛ばしてからクリーニングするようにしましょう。
エアーでカメラ本体とレンズ本体からゴミを完全に拭き飛ばしてから、
クリーナーキットを使って、レンズ表面やカメラボディを拭き上げます。
このようにカメラボディやレンズ本体には、細かい凹凸や駆動部が沢山ありますので、
良く見ると小さな砂塵や埃が、付着していることが多いです。
その様な時にはブロアーを使って、ゴミをエアーで飛ばすようにしてクリーニングしましょう。
付着した砂塵や埃は、時間が経つにつれてエアーでは飛ばせない程に強くこびり付いてしまうこともありますので、
撮影後にはまめにエアーをあてて、シュッシュッとゴミをブロアーで飛ばす習慣を身につけましょう。