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ドリンク撮影は、フードフォトグラフィーと撮影ジャンルはほぼ同じですね。
食卓などのテーブルに、テーブルクロスを敷いてコースターにドリンクを配置したり、
コーヒーの撮影では、コーヒー豆やコーヒーミルを構図内に取り入れて、演出効果を加えたりと、
料理撮影とアプローチが同じように、ドリンクフォトグラフィーでは料理の盛り付けではなく、飲料の淹れ方に変わる訳です。
ドリンクフォトグラフィーもフードフォトグラフィーも、撮影に取り組むプロセスは同じですね。
このページでは、実際にデジタル一眼レフカメラとマクロレンズを使って撮影した、
飲み物の写真を、撮影時のカメラ設定やドリンクの情報なども含めて、ひとつずつ掲載しております。
飲み物と言っても温かいホットドリンクもあれば、冷たいコールドドリンクもあるように、たくさんの種類がありますので、
ひとつずつ飲み物の撮影を、ジャンルごとに分けつつ撮影をコンプリートしていこうと思います。
飲み物の写真撮影 ♣ ドリンクの撮り方はこちら
コーヒーの写真撮影 ♠ 珈琲の撮影はこちら
外付けストロボ「スピードライト(430EX III-RT)」、三脚とリモートスイッチ RS-80N3 にて。
※RAWファイルを「Digital Photo Professional 4」にて編集後の写真になります。
撮影モード:絞り優先AE ISO感度:100 ホワイトバランス:白色蛍光灯 測光モード:スポット測光
絞り値:F3.5 シャッタースピード:1/30秒 露出補正:-1段
ストロボ:発光 | ストロボの種類:外部 E-TTL | E-TTL II調光方式:評価調光 | 調光補正:0
シナモンティーの写真です。 紅茶にシナモンが合うと考えた人は天才ですね。
恐らくインドかスリランカあたりがシナモンティーの発祥だとは思いますが、定かではないです。
恐らく植民地時代のインド人が、試してみたのだろうとは思いますが。
もともとインドには、チャイと言う飲み物がありまして、チャイにはシナモンなどのスパイスが使われます。
チャイは、茶葉をミルクで煮出して作られるインド式の紅茶になります。
煮出す際には、砂糖の外に、シナモンやカルダモン、ペパーなどのスパイスも加えられ、とてもスパイシーな飲み物になります。
私は、ミルクパンを使って、ミルクティーやチャイを作る行為がとても好きです。
ミルクティーやチャイは、茶葉を牛乳でゆっくり煮出して作るからこそ美味しくなるのです(笑)
さて、話は逸れましたが、シナモンティーは、言わばスパイシーな紅茶であるとも言えますね。
ストレートティに砂糖を少し入れて、シナモンスティックでかき混ぜる優越感と言ったら(笑)
シナモンスティックは、スーパーなどのスパイスコーナーで販売されています。
紅茶にシナモンの風味が加えられると、紅茶の味が更に上質な物になるような感じがします。
シナモン好きにはたまらない飲み物のひとつになりますよね。
さてさて、そんな具合で撮影に話題をうつします。
今回のドリンク撮影の最大の成果は以外にも「ホワイトバランス」でした。
なぜ、ホワイトバランスが重要だったかというと、「白色蛍光灯」の設定がとてもよく画像に現れてくれたからです。
シナモンティーの撮影には少しばかり高級感のあるティーカップを用意しました。
ティーカップには、趣のある青白さと、綺麗な色どりが施され、被写体としては申し分ないです。
この白いティーカップを如何に綺麗に撮影できるかが、今回の撮影においてのポイントでした。
そこで、ドリンクフォトグラフィではあまり使われない「白色蛍光灯」のホワイトバランスをあえて選択して、
ティーカップの白さをありのままに映せるかどうかを試してみました。
撮影をした環境も蛍光灯下での撮影でしたので、当時の見た目のままにティーカップの白さが撮影出来たと思います。
少し全体的に青白く冷たい色温度に仕上がっていますが、私の想定通りの仕上がりになりましたので良しとします。
仕上がり写真をみて感じた事は、やはり見た目通りに写せることは大切であると改めて感じました。
特に白い物を白く写すのはとても難しい物です。
とくにドリンクフォトグラフィやフードフォトグラフィでは、温かみのある色温度での撮影が好まれますが、
それとは対照的に白い器がよく用いられますので、ホワイトバランスの「白色蛍光灯」などの色温度の撮影も、少し経験を重ねておこうと思いました。
ちなみに最近ではLED照明が主流になっているじゃないですか。
ホワイトバランスも近いうちに「白色蛍光灯」はなくなり、「LED照明」という設定がデフォルトで加わるのですかね(笑)
外付けストロボ「スピードライト(430EX III-RT)」、三脚とリモートスイッチ RS-80N3 にて。
※RAWファイルを「Digital Photo Professional 4」にて編集後の写真になります。
撮影モード:絞り優先AE ISO感度:100 ホワイトバランス:オート(雰囲気優先) 測光モード:スポット測光
絞り値:F3.5 シャッタースピード:1/10秒 露出補正:-1段
ストロボ:発光 | ストロボの種類:外部 E-TTL | E-TTL II調光方式:評価調光 | 調光補正:0
今回撮影したハーブティーは、ペパーミントのミントティーになります。
ハーブティーの中でも、清涼感のあるミントは風味もひと口で解るほど明快です。
ペパーミントやスペアミントなど、ミントの品種は沢山ありますので、好みのミントでハーブティーを楽しむ事も出来ます。
さて、このミントティーは撮影の為と味見の為に、ペパーミントだけでハーブティーを淹れてみました。
ひと口飲むたびに、すぅーっとしたメントールの風味を楽しめます。
それでもペパーミントの葉のみでは少し味気ないので、少しの砂糖を加えてみると、少し飲みやすくなりました。
また、ミルクなんかも加えると風味が豊かになりますのでお試しください。
また、ペパーミントは葉を砂糖と一緒に煮出すと、ミントシロップも作れます。
ミントシロップは、そのままハーブティーのシロップとして利用できますし、アイスなどのお菓子にも利用されます。
チョコミントやミントアイスなどもミントの風味が楽しめる食べ物になります。
今回のミントティは、自宅で栽培しているペパーミントの葉を収穫して、乾燥させたドライの葉を利用してミントティーを淹れましたが、
夏場には収穫したてのフレッシュな生の葉でもミントティーは淹れて楽しむ事も出来ます。
ミントのお茶は、初めて淹れた時、イメージとして緑色に染まるのかなと思っておりましたが違いましたね(笑)
ミントティーの色も一般的な紅茶の色合いに近いです。
また、紅茶と同じくミントティも、お湯で蒸らす時間で濃さが変わりますし、
風味も大きく変わってきますので、適度な蒸らし加減が大切です。
今回の様に、香りの強いハーブの場合、濃い目に入れてしまうとえぐみが出やすかったり、
メントール感がより強くなってしまう事もありますので、初めの内は少し薄めに淹れてみる事も有効な淹れ方であると言えます。
さて、ハーブティーの道具ですが、ティーポットもティーカップ&ソーサーも、全て耐熱ガラス製になります。
なぜ、耐熱ガラス製の物が良いかというと、ハーブティーは目で楽しむ事も重要だからです。
茶葉の種類もハーブの種類によって変わりますし、茶葉の開き具合も様々です。
また「マロウ」という名のハーブの花の場合、茶の色は薄い青色になります。
このようにハーブティーは、茶葉の種類によって見た目も風味も大きく変わります。
そしてハーブティーは、何種類かの葉をブレンドして楽しむ事も多いので、
ひと時のティータイムを、五感で楽しむ事が出来ます。
カメラ機材:外付けストロボ「スピードライト(430EX III-RT)」 | 三脚とリモートスイッチ RS-80N3 にて。
※RAWファイルを「Digital Photo Professional 4」にて編集後の写真になります。
撮影モード:絞り優先AE ISO感度:100 ホワイトバランス:オート(雰囲気優先) 測光モード:スポット測光
絞り値:F3.5 シャッタースピード:1/20秒 露出補正:-1段
ストロボ:発光(バウンス撮影) | ストロボの種類:外部 E-TTL | E-TTL II調光方式:評価調光 | 調光補正:0
今回撮影したアップルジャムドリンクは、リンゴジャムを少量のお湯で溶かし、氷と水を入れてアイスにしたアップルジュースになります。
リンゴジャムには、八角(スターアニス)やシナモン、カルダモンなどのスパイスが加えられていますので、スパイス入りリンゴジャムと言うべきですかね。
スパイス入り林檎ジャムは、「クリスティーヌ・フェルベール」さんのレシピを参考にしております。
「クリスティーヌ・フェルベール」さんは、フランス出身のジャム作りで有名な方で、
「コンフィチュールの妖精」とまで呼ばれるコンフィチュール作りのレジェンドです。
ちなみにコンフィチュールとは、フランス語でジャム(ジャムは英語)を意味します。
私もジャム作りでは「クリスティーヌ・フェルベール」さんのレシピを大いに参考にしております。
また、実際に現地に赴いて「クリスティーヌ・フェルベール」さんからジャム作りを学んだ日本の料理人の方もおられるそうです。
さて、そんなスパイス入りのリンゴジャムですが、やはり砂糖で煮込むだけの普通のリンゴジャムとは風味が違いますね。
シナモンやスターアニスなどのスパイスの香りがリンゴの香りと共にうっすら感じられます。
また、小さくカットしたショウガも入れて煮込んでいますので、ショウガの風味も加えられ、
アイスではなくてホットで飲んでも風邪予防になりますし、ホットならいっそう香りも楽しめます。
このようなスパイス入りのジャムは、自分であれこれスパイスを入れて手作りするからこそ美味しくなるものです。
スパイスジャムのレシピも、ネットに色々掲載されていますし、作り方もそれほど難しくは有りませんので、
ご自分のお気に入りのフルーツで、ぜひジャム作りを体感してみてください(笑)
さて、リンゴジャムのジュースの撮影ですが、氷が大きかったせいか、グラスに溢れんばかりになってしまいました(笑)
グラスに対して注ぐドリンクの量は適量のラインが有るかと思いますが、
氷が大きすぎると思わぬ量になる事もありますのでご注意(笑)
今回のドリンクフォトグラフィの構図にはグラスに注がれたリンゴジャムのドリンクと、
シナモン、スターアニス、カットしたショウガをカットボードに乗せて前面に配置し、後ろにはバスケットに入れた林檎をさりげなく置いてみました。
また、濃い目のスタイリングボードにランチョンマットを敷いて、グラスはコースターに乗せています。
飲み物の撮影ではこのようなアイテムが有れば、構図がまとまりやすくなりますので、用意の出来る範囲で揃える事が大切です。
また、実際に調理に使ったスパイスや果物なども構図内に入れるとリアリティ感も演出できます。
撮影した段階では露出補正をして-1段、露出を下げて少しばかりアンダー気味に撮影を行いましたが、
撮影した画像をチェックする限り、意図的に露出を下げる必要はなかったように感じます。
と言いますか、全体的に少し暗く写ってしまい、明るくするための調整をあとから行ったほどでした。
アンダー気味に撮影する意図は、スタイリングボードやランチョンマットを濃い目の色で選択しましたので、
露出アンダーで撮影する事によって、それらをより暗く写して、主役であるリンゴのドリンクがより明るく際立って見えてくるという事を狙いましたが、
肝心のリンゴのドリンク自体もそれほど明るくはなかったので、ドリンク自体もつられて暗く写ってしまったといった具合です(笑)
露出アンダーで被写体を引き立てたい場合は、画角内の主役の被写体が一番、発色が明るくないとそもそも成り立ちません。
今回の場合、リンゴのドリンクが構図の中でもとりわけ明るいという訳ではなかったので、そもそも露出アンダーで撮ること自体意味不明だという事でした(笑)
カメラ機材:外付けストロボ「スピードライト(430EX III-RT)」 | 三脚とリモートスイッチ RS-80N3 にて。
※RAWファイルを「Digital Photo Professional 4」にて編集後の写真になります。
撮影モード:絞り優先AE ISO感度:100 ホワイトバランス:白色蛍光灯 測光モード:スポット測光
絞り値:F3.5 シャッタースピード:1/15秒 露出補正:-1段
ストロボ:発光(バウンス撮影) | ストロボの種類:外部 E-TTL | E-TTL II調光方式:評価調光 | 調光補正:0
今回撮影したラズベリージャムドリンクは、ラズベリージャムをお湯で溶かしたホットのラズベリージュースになります。
ラズベリージャムは、手作りで作った果肉感たっぷりのジャムを使いましたので、グラスにも果肉感がみられると思います。
また、シナモンやスターアニスなどのスパイスも加えたジャムになります。
一般的なジャムは、砂糖を使って果実を煮込んで作られますが、
そこへシナモンやカルダモン、スターアニスやショウガなどを加えて作る事も多いです。
また、ペクチンを入れてジャムにとろみを更に加える事もあります。
砂糖だけで作られたジャムもそれはそれで美味しいですが、更にスパイスを加えて作られたジャムは、
風味が増して味に奥行きが感じられるようになります。
ジャムに加えるスパイスは、シナモンやカルダモン、スターアニスなどが人気がありますが、
クローブやジンジャー、オレンジピールなども加える事が多いです。
このようにジャム作りに加えるスパイスは、王道もありますが隠し味的なものになりますので、
自分の好みで色々とチョイスする楽しみも、ジャム作りの面白みでもあります。
さて、そのようにして作られたラズベリージャムですが、お湯で溶かしてホットドリンクとして飲んでも美味しいですよ。
ラズベリーの香りはもちろん、シナモンやクローブの香りも感じられますし、
ショウガも入っていますので、体も温まって風の予防にも良いです(笑)
ちなみにキリンの「世界のKitchenから」シリーズのドリンクで、「甘く香り立つスパイスのとろ~り杏」は最高に美味しいです(笑)
こちらのドリンクは、ドイツの「キンダープンシュ」から着想を得たドリンクになります。
本場ドイツの「キンダープンシュ」の作り方は、ジャム作りと要領はとても似ていて、まさに果実をスパイスと共に煮込んだホットドリンクになります。
「キンダープンシュ」にもシナモンやジンジャーなどのスパイスが入っていますので、体を温める効果がありますので健康にも良い訳です。
ちなみに「ソルティライチ」は、「世界のKitchenから」シリーズの中でも定番になりましたね。
夏の猛暑のせいもあって、まさに塩分補給にぴったりで夏の定番ドリンクになるほど人気が出て、キリンさんも満足している事でしょう(笑)
そんな「世界のKitchenから」シリーズですが、今後もどのようなコンセプトの商品を出してくるのか楽しみです。
さてさて、そんなこんなでラズベリージャムドリンクの撮影の話に移ります。
スタイリングボードにランチョンマットを敷いて、コースターにグラスをセット。
シナモンや八角などをそれとなく配置して、バウンス撮影のストロボ光の反射具合を調整しつつ何枚か試し撮り。
そしてすべてのレイアウトが決まった段階でグラスにドリンクを注ぎます。 そして撮影開始。
今回もいつもと同じような手順でドリンクの写真撮影を行った訳ですが、ホワイトバランスは「白色蛍光灯」が最近一押しです。
以前は色温度の温かみを考慮してオートや太陽光で撮影することが多かったのですが、最近は「白色蛍光灯」が撮影しやすいです。
撮影部屋の環境光が蛍光灯なので白色蛍光灯を選択して撮影した方が、見た目そのままの雰囲気に近く撮影が出来ます。
白色蛍光灯の色温度は少し青みがかっていて、料理撮影には向かない気がしましたので今までは選択の余地すらなかったのですが、私は間違っておりました。
そもそもホワイトバランスは、白い物を白く写すための設定になり、肉眼で見たままの雰囲気で撮影が出来るかどうかが重要なのであります。
その為、撮影時のままの雰囲気で撮影を行い、後から編集で色温度を加工する方が失敗の可能性が低くなります。
撮影時の段階で、少し温かみのある色温度のホワイトバランスを選んで撮影をした場合、
すこしオレンジ色の色合いが強くて色温度を下げたい場合、なかなか寒色系に近付けるのは編集では難しいです。
逆に、寒色系の色温度を暖色系に近付ける事はそれほど難しい作業ではありません。
つまり、寒色系のホワイトバランスを、暖色系に加工することは案外すんなりいきます。
逆に暖色系のホワイトバランスを、寒色系に加工することは、困難で、白色系が少し不自然な色合いになりやすいです。
その様なこともあり、フードフォトグラフィやドリンクフォトグラフィでは、ホワイトバランスのカメラ設定は、
蛍光灯下での撮影の場合は「白色蛍光灯」を選択する事をおすすめします。
「白色蛍光灯」で撮影をして、「Digital Photo Professional 4」や「フォトショップ」にて色温度を暖色系に近付けるように調整する方法が望ましいと言えます。
外付けストロボ「スピードライト(430EX III-RT)」、三脚とリモートスイッチ RS-80N3 にて。
※RAWファイルを「Digital Photo Professional 4」にて編集後の写真になります。
撮影モード:絞り優先AE ISO感度:100 ホワイトバランス:オート(雰囲気優先) 測光モード:スポット測光
絞り値:F5.6 シャッタースピード:1/4秒 露出補正:0
ストロボ:発光 | ストロボの種類:外部 E-TTL | E-TTL II調光方式:評価調光 | 調光補正:0
レモネードは誰もが一度は飲んだことのあるソフトドリンクだろうと思います。
レモンの風味とハチミツや砂糖の甘さ、そしてすかっとした炭酸が、
絶妙なバランスで、さっぱりしたソフトドリンクの種類になります。
しかし、厳密に言うと、レモン果汁にハチミツやシロップを加えたものを、
冷水で割るソフトドリンクがレモネード(レモン・エード)になり、
冷水ではなくお湯を加えたものがホットレモネードと呼ばれています。
そして、冷水やお湯ではなく、炭酸水で割ったものは、レモンスカッシュと呼ばれています。
何やらややこしくなってきましたが、世界ではこれらのネーミングが混同していますので、
現地で「アイスレモネード」「ホットレモネード」「レモンスカッシュ」などを頼む場合は、
どのようなドリンクかを確認してから、オーダーするようにした方が賢明です(笑)
思ったものと違うドリンクが出てくることもあり得ますのでご注意(笑)
さて、レモネードの撮影ですが、炭酸入りで作りましたので、ドリンクを注いでから早々に撮影を完了しなければ、
炭酸がどんどん抜けてしまいますので、撮影の段取りは大切です。
まずは、フルーツバスケットやコースター、またはカットレモンなどをあらかじめ構図内に配置しておき、
撮影の準備が整った段階で、レモネードのソフトドリンクを作るようにします。
レモネードを作ってから、構図の配置を決めていてはせっかく作ったドリンクが、
時間がかかりすぎて台無しになってしまいますので、段取りを考えて撮影に取り組みましょう。
また、ストロボ光のバウンスの角度もあらかじめ設定しておくようにして、
グラスなどからストロボの光が強く反射し過ぎないように、場所によっての白飛び具合をチェックしておくことも大切です。
また、些細なことですが、ストローも2020年代ではプラスチックから紙製に変えてあげることも、
エコロジーで、環境にやさしいドリンクフォトグラフィであると言えますね。
外付けストロボ「スピードライト(430EX III-RT)」、三脚とリモートスイッチ RS-80N3 にて。
※RAWファイルを「Digital Photo Professional 4」にて編集後の写真になります。
撮影モード:絞り優先AE ISO感度:100 ホワイトバランス:オート 測光モード:スポット測光
絞り値:F3.5 シャッタースピード:1/10秒 露出補正:-1段
ストロボ:発光 | ストロボの種類:外部 E-TTL | E-TTL II調光方式:評価調光 | 調光補正:0
ミルクティーの写真です。
ちなみにミルクティーの淹れ方は、注いだ紅茶に普通にミルクを入れる訳ではなくて、
茶葉をお湯である程度煮出した後に、ミルクを加えて弱火で少し煮ると、ミルクの風味が豊かなミルクティーになります。
ただし、ミルクを加えた後、ティーを沸騰させてしまうと風味が損なわれてしまいますので、ミルクを加えた後は弱火で煮出すことがポイントです。
ミルクパンと茶こしを使った紅茶の淹れ方になりますが、とても美味しいミルクティーになります。
このような紅茶の淹れ方は、チャイでも同じ要領になりますね。
普通に淹れた紅茶にミルクを注いだだけのミルクティーとは風味が全然違いますので、
是非一度、ミルクパンとティーストレーナーを使ってミルクティーを作る事をお試しください。
また、茶こしやティーストレーナーが無い場合は、ティーバッグでも問題は有りません。
私はティーバッグも茶葉と茶こしのセットもどちらも使いますから。
さて、お茶請けにはショートブレッドを用意しました。
ショートブレッドは、スコットランドの伝統的な菓子になります。
イギリスでは古くから親しまれている郷土料理と言ってもよいでしょう。
ショートブレットの特徴は、長方形の形と表面にフォークで穴が開けられているのが特徴になります。
食感は、バターが多く含まれていますので少ししっとりとしています。
クッキーやビスケットとの明確な違いは、材料と作り方が少し違う程度で、風味や食感が、それほど違いがある訳ではありません。
さてさて、そんなショートブレッドですが、スコットランドのウォーカー社 (Walkers) の製品が特に有名です。
流石はスコットランドを思わせる赤いタータンチェック柄のパッケージが印象的ですね。
さて、話は逸れましたがドリンクフォトグラフィーコレクターとしては、ミルクティーの写真も外すことはできません(笑)
撮影には我が家で一番風格のあるティーポットとカップを用意しました(笑)
あとは、洒落たティーストレーナーもあると写真が締まって格好がつくのですが、あまりにも使い古し感が強くて見送りました(笑)
最近では百円ショップでもティーストレーナーは販売されていますが、すこし雰囲気が軽いのですよ。
もう少し格式のあるようなティーストレーナーを探しているのですが、あんまり見かけないので気長に好みのティーストレーナーを探しています。
さて、撮影には外付けのストロボを使ってバウンス撮影をしております。
フードフォトグラフィに限らずドリンクフォトグラフィにおいてもバウンス撮影は欠かせません。
特に陶器の食器はストロボ光を強く反射してしまう性質がありますので、ストロボ光の直射は厳禁です。
その為、EOS Kiss Digital N のようなストロボ内蔵のデジタル一眼レフカメラの場合でも、
料理や飲み物の撮影においては内臓ストロボは使わずに、
スピードライト(430EX III-RT)を使って、ストロボ光の反射をコントロールしながら撮影をすると、
柔らかいソフトな光を被写体に当てる事が出来ますので、自然な明るさで撮影をすることが出来るようになります。
外付けストロボ「スピードライト(430EX III-RT)」、三脚とリモートスイッチ RS-80N3 にて。
※RAWファイルを「Digital Photo Professional 4」にて編集後の写真になります。
撮影モード:絞り優先AE ISO感度:100 ホワイトバランス:オート(雰囲気優先) 測光モード:スポット測光
絞り値:F3.5 シャッタースピード:1/10秒 露出補正:-1段
ストロボ:発光 | ストロボの種類:外部 E-TTL | E-TTL II調光方式:評価調光 | 調光補正:0
レモンティーの写真です。 紅茶にレモンを初めて入れた人は誰ですかね(笑)
紅茶とレモンとの相性が良いと思って試してみるセンスが素晴らしいです。
まあ紅茶は、ハーブティーのひとつとも言えますので、色々な組み合わせがあり得る事と同様なのかもしれません。
まあそれでもレモンコーヒーなんかもありますが、コーヒーはそれ程バリエーションは有りませんよね。
濃い目に入れたエスプレッソがあったり、泡立てたミルクを加えたラテがあったりする程度です。
そんなコーヒーにはそれほどアレンジの種類がありませんが、ティーになると話は変わります。
コーヒーは豆を使うのに対して、ティーは葉を使う事からして違いますが、
豆よりも葉を使った飲み物の方が、他の食材と相性が良いという事なのですかね。
さて、レモンティーをわざわざ撮影するからには、ティーポットもカップ&ソーサーも良い物を用意しました。
我が家で一番、高級感のある紅茶道具になります(笑)
それほど高価な代物ではありませんが、まあ被写体としては申し分ないです。
そして、英国を象徴するドリンクですので、茶菓子には、ショートブレッドを用意しました。
しかしショートブレッドは、正確にはスコットランドの伝統的なお菓子だそうです(笑)
さてさて、イギリスではティータイムをとても大事にする習慣があります。
また、それと同時にスイーツなんかも食べる風習があります。
日本で言う所の主婦が集まった井戸端会議的なものです(笑)
イギリスでは大人から子供まで、ティータイムのひと時をとても大切な時間としています。
その様な英国紳士淑女の習慣は、戦時の只中でさえも途絶えることなく続けられてきたそうです。
さて、レモンティーの写真撮影でのポイントは、反射光ですかね。
陶器のカップもポットも光を強く反射する性質があります。
その為、ストロボ光の直射は避けるようにします。
今回の撮影で使った、外付けストロボ「スピードライト(430EX III-RT)」は、ストロボの発光部を首振りできる機能があります。
つまり、ストロボの発光部に角度を付けて、ストロボ光を壁面や天井に向け、反射してきたストロボの光を被写体に当てる事が出来ます。
このように、壁や天井に反射させた間接的な光を被写体に当てて撮影する方法をバウンス撮影と言います。
バウンス撮影をして撮影を行うと、陶器の食器などはストロボの光を強く反射する事が無くなりますので、
撮影場所の環境光を活かした自然な明るさに近い状態で、撮影を行う事が出来るようになる訳です。
外付けストロボ「スピードライト(430EX III-RT)」、三脚とリモートスイッチ RS-80N3 にて。
※RAWファイルを「Digital Photo Professional 4」にて編集後の写真になります。
撮影モード:絞り優先AE ISO感度:100 ホワイトバランス:オート(雰囲気優先) 測光モード:スポット測光 測距エリア選択モード:1点AF
絞り値:F3.5 シャッタースピード:1/13秒 露出補正:-1段
ストロボ:発光 | ストロボの種類:外部 E-TTL | E-TTL II調光方式:評価調光 | 調光補正:0
今回のドリンクフォトグラフィーでは、日本茶の撮影を行いました。
日本茶は、現代ではジャパニーズティーとしても知られ、
健康志向の高まりと共に、世界中の国々で親しまれるようになりました。
日本では、平安時代にお茶の文化が中国より伝えられたそうです。
初めは将軍などの位の高い武士や、貴族階級の間でお茶は飲まれていましたが、
江戸時代になると、町人や農民の間にもお茶の文化は広がっていきました。
やがて和食の健康ブームの高まりを受けて、現在では日本茶も海外まで知られるようになった訳です。
日本のお茶の文化は奈良時代より、令和に至るまで洗練されてきました。
さて、お茶と言っても種類が豊富ですが、日本茶と言えば緑茶を指します。
緑茶は、チャノキから収穫された葉を使います。
チャノキは、ツバキ科ツバキ属の常緑樹になり、収穫した葉をお茶にします。
日本では、静岡などの茶園が有名ですね。
茶畑には一度、撮影で訪れたこともありますが、景観がとても素晴らしかったのを覚えています。
美味しいお茶を作る為の茶園のお仕事は、とても繊細で大変なようですが、農家の皆さんは頑張っておられます。
そのようなこともあって、新茶の季節が有難く感じられるとともに、とても待ち遠しくなりますね。
さて、日本茶の撮影ですが、もっとも緑茶らしい濃さで淹れた物になりますが、写真にすると湯の色がますます薄くなりがちですね。
まあ見た目でも一般的な日本茶は、それほど濃い緑色とは言えませんからね。
さて、困ったという訳で、濃い色のお茶を入れるにはどうすればい良いのだろう?
普段から飲んでいるお茶もそれほど濃い色をしている訳でもなく、茶屋で出されるお茶も同様な濃さがが多い訳で。
しかし、このままではいかにも日本茶らしい緑茶の撮影が出来ない。
と言う訳で、濃い目のお茶の入れ方を色々調べまして、次回は濃い目の緑茶の撮影に、新たに挑んでみようと思います。
ドリンクフォトグラフィーは、何気に地味ですが、淹れ方の練習であったりドリンクの作り方であったりと、勉強も必要なのです。
フードフォトグラフィーにも言えることですが、料理の盛り付けであったり、飲み物の淹れ方であったり、
何気に調理には色々と気を使うことも多く、撮影が順調にいかないことも多いです。
例えば盛り付けがイメージ通りにならなかったり、ドリンクを上手く作れなかったり、
普段とは、料理や飲み物に対する視点が変わりますので、撮影を行うにあたって色々と気付くことも多くなります。
今回は、日本茶の好みの色合いや濃さと言う想定外の事態に直面しました(笑)
技術面での失敗は、絞り値をF3.5と言う浅い設定にした為、湯飲みの奥行き側の柄が想定よりも強くボケてしまったことです。
これらの失敗例を元に、次回はより洗練された日本茶の撮影にチャレンジしてみようと思います。
写真を見た瞬間にこれは緑茶だと思えるような、緑色が強調された日本茶を淹れることから始めてみます。
さて、次回はしっかり日本茶の撮影を行えるように下準備して頑張ろう(笑)
外付けストロボ「スピードライト(430EX III-RT)」、三脚とリモートスイッチ RS-80N3 にて。
※RAWファイルを「Digital Photo Professional 4」にて編集後の写真になります。
撮影モード:絞り優先AE ISO感度:100 ホワイトバランス:オート(雰囲気優先) 測光モード:スポット測光
絞り値:F3.5 シャッタースピード:1/15秒 露出補正:-1段
ストロボ:発光 | ストロボの種類:外部 E-TTL | E-TTL II調光方式:評価調光 | 調光補正:0
冷たい抹茶の飲み物を淹れてみました。
この日の為に、わざわざ抹茶パウダーをスーパーで仕入れてきました。
抹茶パウダーって思っていたよりもお高くてびっくり(笑) 大切に使います。
ちなみに抹茶ってどのコーナーに陳列されているのかで少し迷いました(笑)
お店の中を右往左往していると、ようやく粉末の抹茶を発見。
実際に購入したお店では、レトルトのコーヒーコーナーの片隅に抹茶はありましたが、
別のお店では製菓材コーナーにあったりします(笑)
まあ、抹茶はそのまま淹れて飲む事以外にも、抹茶アイスであったり抹茶のケーキであったり、
色々な種類の抹茶のスイーツもありますから、なかなか陳列する場所も悩ましい所ですかね。
ちなみに抹茶生チョコなんかも美味しいですよ(笑)
さてさて、そんな具合で話題を撮影に移します。
構図は出来るだけ和風をイメージして構成しました。
竹製のコースターなんて使う機会があるかなーと思っていましたが、ようやく出番になりました。
また、茶菓子には日本古来の菓子を用意しようかと考えておりましたら、丁度ちんすこうがありましたのでさっそくお皿に並べました。
厳密にはちんすこうは日本のお菓子ではありますが、琉球王国が発祥の伝統的なお菓子になります(笑)
さて、普段でも冷たい抹茶なんてあまり作ったことが無いので、少しドリンクを作るのに手間取りました。
また、氷を入れる事が冷抹茶として正しいのかも自信が無かったので、色々調べたりもしました。
そうこうしてドリンクや茶菓子を構図内に配置して撮影開始。
そして撮影した画像をパソコンモニタで確認してみると、気になる点がひとつ。
グラスの上部と下部で緑色の濃さが大いに違う点が見られます。
氷が浮いている上の方は抹茶が薄い緑色であるの対し、下部は濃い緑色をしていてグラスが暗く見えてしまっています。
これは恐らく環境光と、ストロボ光が抹茶の上部までは透過しやすいからだと思います。
ということは、抹茶は沈殿しやすい飲み物であるのかどうか?
また、撮影する段階で一度かき回してみるべきだったのか?
それとも粉末は十分に溶けていて、グラスの深い部分まで光が単純に届かなかっただけなのか?
フードフォトグラフィやドリンクフォトグラフィをしていると、たまにこのような何気ない点につまづいたりします。
普段、何気なく食べている料理や何気なく飲んでいるドリンクも、何時もと違う視点で見てみると、違った点に気付くこともあります。
例えばパスタの巻くような盛り付け方は、綺麗に見せる為だけではなく実際に食べやすい盛り付け方でもあることとか、
キャラメルマキアートはソースの見た目は綺麗ですが、模様を楽しみながら飲む余裕はなくって結局混ぜて飲んでしまう事とか(笑)
話は逸れましたが、この冷抹茶の色の違いはやはり少し気になります。
しかし、単純に光の透過具合の違いなだけな気もしますが、ドリンクフォトグラフィとして取り組むからには少し検証が必要です。
このような現象が何の影響によるものなのか、そして回避する方法があるのか、今後の調査の対象とします(笑)
外付けストロボ「スピードライト(430EX III-RT)」、三脚とリモートスイッチ RS-80N3 にて。
※RAWファイルを「Digital Photo Professional 4」にて編集後の写真になります。
撮影モード:絞り優先AE ISO感度:100 ホワイトバランス:白色蛍光灯 測光モード:スポット測光
絞り値:F3.5 シャッタースピード:1/20秒 露出補正:-1段
ストロボ:発光 | ストロボの種類:外部 E-TTL | E-TTL II調光方式:評価調光 | 調光補正:0
抹茶のアイスクリームは結構昔からあった気がしますが、抹茶ラテって何時頃からでしょうね(笑)
今では抹茶のスイーツなんかも色々と出回ってきており、
本来の飲む抹茶以外にも、色々な抹茶の食べ物が増えてきて面白い物ですね。
そんな抹茶ですが、今日では外国でも知られた日本の食品として定着しています。
英語では「Matcha」と日本語そのままのイントネーションで採用され、外国人観光客の目当ての食品としても知られるようになりました。
また、日本を飛び出してヨーロッパやアメリカでも抹茶ブームが起こっており、
そのルーツである日本にわざわざ抹茶を楽しみに来る方も大勢おられます。
抹茶とミルクが合わさった抹茶ラテが生まれた事も、和洋折衷が得意の日本人らしくて微笑ましいですね。
さて、抹茶ラテの撮影は、冷抹茶の撮影もかねて共に同じ日に撮影を行いました。
その為、構図が似たように見えますが、見逃してください(笑)
「手を抜いたドリンクフォトグラフィじゃないのか」と言う声も聞こえてきそうですが、
抹茶ラテを作るのに思いの外、時間をとられてしまって少し余裕がありませんでした。
抹茶に浮かべるフォームミルクは、いつも以上に泡立てないといけなかった点に尽きます。
カフェラテと作り方は同じだと思っていましたが、微妙に違いましたね。
抹茶ラテの方が、フォームドミルクが抹茶に沈みやすく溶けやすい印象がありました。
その為、急いで抹茶ラテを作った結果、泡が少し平らでは無くなってしまいました(笑)
アイス抹茶ラテとしては、抹茶とミルクとが初めから混ぜ合わされたものが提供されるお店も多いですが、
ドリンクフォトグラフィとしては、見た目にもこだわりたい訳でありまして、フォームミルクを使った次第です。
また、アイス抹茶ラテでもアイスカフェラテみたいにミルクと抹茶のグラデーションの二層が出来るかどうかは、
まだ試してはいないので、次回の撮影ではそのようなアイス抹茶ラテの撮影にも挑戦してみようと思います。
さて、今回のアイス抹茶ラテの撮影ですが、まあ初めての撮影としては及第点と言う所ですかね。
アイス抹茶ラテに限らず冷抹茶の撮影も、想像よりもすこし難易度が高い気がしました。
という事で、近いうちにもう一度、抹茶の撮影を試みるつもりです。
自分の納得のいく撮影が出来るまでは繰り返し撮影を行うという、カメラマンによくある典型的な病みたいなものです(笑)
さて、ドリンクの撮影には単焦点マクロレンズをメインレンズとして使用しております。
単焦点マクロレンズの高品位な解像力と豊かなボケ味は、
綺麗に注がれたドリンクの写真を、さらに美しく表現してくれます。
ドリンク撮影で使用しているメインのカメラ機材は、
フルサイズ機 CANON「EOS 6D Mark II」に、単焦点マクロレンズ「Lレンズ EF100mm F2.8L マクロ IS USM」の組み合わせになります。
APS-C機でのドリンクの写真撮影の場合は、
CANON「EOS Kiss Digital N」に、単焦点マクロレンズ「EF-S60mm F2.8マクロ USM」の組み合わせになります。
飲み物の撮影では、カメラに内蔵されている内臓ストロボを使って撮影することもありますが、
通常は外付けストロボを使ってバウンス撮影をすることが多いです。
外付けストロボは、キヤノン製のクリップオンストロボ(外付けストロボ)「スピードライト430EX III-RT」
を使ってドリンクの撮影を行っております。
スピードライト430EX III-RT の特徴は、何と言ってもバウンス撮影を行うことができる外付けストロボになります。
ストロボの発光部を首振りをすることが出来ますので、天井や壁面など狙ったポイントへ、
ストロボの光を直射させることができますので、被写体にはそれらから反射したソフトな反射光を当てることが出来るようになります。