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ヒマワリの写真撮影 ひまわりの撮り方
向日葵の撮影
零製作所が、撮影したヒマワリのサンフラワーフォトグラフィーのご紹介です。
「ヒマワリの写真撮影 ひまわりの撮り方」では、デジタル一眼レフカメラを使って撮影した、
テーブルヒマワリやクラレット、フロリスタンなどの品種のヒマワリの写真を多数掲載しております。
向日葵の撮影は、スマホからコンパクトデジタルカメラ、または一眼レフカメラやミラーレスカメラなど、
みなさん色々なカメラで向日葵の撮影を楽しんでいるかと思います。
このページでは、デジタル一眼レフカメラにパンケーキレンズやマクロレンズを付けてヒマワリの撮影を行っております。
向日葵の写真撮影は、夏の風物詩と言っても過言ではないでしょう。
たくさんのヒマワリが咲いているヒマワリ畑は、ダイナミックな印象を受けます。
また、趣味で栽培している鉢植えのヒマワリも、絵になる被写体のひとつです。
下記の項目ごとにヒマワリの写真を掲載しておりますので、向日葵の写真撮影の一助としてご覧ください。
目次
パンケーキレンズでヒマワリの撮影
偏光フィルターを使ったヒマワリの撮影
向日葵と蜜蜂の写真
向日葵の撮影機材とカメラ用品
ヒマワリ畑の撮影 パンケーキレンズ
ヒマワリの花の撮影データ
カメラボディ:EOS 6D Mark II | パンケーキレンズ:EF40mm F2.8 STM
カメラ機材:一脚 ベルボン ウルトラスティック スーパー8 | 自由雲台 QHD-43 | C-PLフィルター(偏光フィルター)
ライティング機材:ストロボ 非発光
※RAWファイルを「Digital Photo Professional 4」にてレタッチ後の写真になります。
一枚目
撮影モード:絞り優先AE ISO感度:200 ホワイトバランス:太陽光 測光モード:スポット測光
絞り値:F3.5 シャッタースピード:1/2000秒 露出補正:0
二枚目
撮影モード:絞り優先AE ISO感度:200 ホワイトバランス:太陽光 測光モード:スポット測光
絞り値:F3.5 シャッタースピード:1/1600秒 露出補正:0
向日葵の花をパンケーキレンズで撮る
ヒマワリの写真です。
ヒマワリは、キク科の一年草になります。 夏に咲く花の代表格ですね。
春に発芽し、夏の終わり頃には枯れてしまう、典型的な一年草です。
ヒマワリの花と青空の空と雲との構図は、もはや定番ですね(笑)
花の撮影が趣味の方は、必ずと言っていい程、撮影した経験があることと思います。
それ程、向日葵の花は、良い被写体になるし、撮影の練習にもなるということですね。
カメラの持ち方も、縦に構えて構図を決めることの出来る、絶好の被写体でもあります。
また、ヒマワリの花の中心部の種の渦を、マクロ撮影で撮影する醍醐味も味わえる花です(笑)
ヒマワリの種と巻く渦の話では、フィボナッチ数列の話が有名ですね。
植物など、自然界には数学が溢れているなんて、不思議な話です。
さて、今回のヒマワリの撮影にはパンケーキレンズとして知られている「EF40mm F2.8 STM」
を使って、自然公園で栽培されているヒマワリ畑を撮影しました。
構図は一般的な三分割構図になりますが、ヒマワリ畑に入り込んで、撮影ポイントを選びました。
ヒマワリ畑の中から撮影を行っているような雰囲気も加えたかったので、
葉や花弁の前ボケを加えてみたり、いろいろと工夫してみました。
あとは雲ひとつない晴天でしたら最高でしたが、あいにく不安定な曇り空の天気でしたので、
晴天の日にタイミングが合えば、リトライしてみようと思います。
また、見下ろせるようなアングルでのヒマワリ畑の撮影も興味深い物があります。
残念ながら、ご近所の撮影スポットではなかなか見当たりません。
後は、ロシア大輪のような大きなヒマワリがたくさん咲く光景も、見応えがありますよね。
海外にあるような、ヒマワリ油を採るためのヒマワリ畑も見学してみたいですね。
PLフィルターを使ったヒマワリの撮影
ヒマワリの花の撮影データ
カメラボディ:EOS 6D Mark II | パンケーキレンズ:EF40mm F2.8 STM
カメラ機材:一脚 ベルボン ウルトラスティック スーパー8 | 自由雲台 QHD-43 | C-PLフィルター(偏光フィルター)
ライティング機材:ストロボ 非発光
※RAWファイルを「Digital Photo Professional 4」にてレタッチ後の写真になります。
一枚目
撮影モード:絞り優先AE ISO感度:100 ホワイトバランス:太陽光 測光モード:スポット測光
絞り値:F6.3 シャッタースピード:1/160秒 露出補正:0
二枚目
撮影モード:絞り優先AE ISO感度:100 ホワイトバランス:太陽光 測光モード:スポット測光
絞り値:F6.3 シャッタースピード:1/250秒 露出補正:-1/3
C-PLフィルター(円偏光フィルター)を使って向日葵の写真撮影
ケンコートキナー製のC-PLフィルター「ZX C-PL」
今回のヒマワリの写真撮影には、C-PLフィルターを使って撮ってみました。
C-PLフィルターは、ケンコートキナー製の「ZX C-PL」を、「EF40mm F2.8 STM」のパンケーキレンズに付けて、撮影しております。
C-PLフィルターは、日本語では円偏光フィルターとも呼ばれる、レンズフィルターの種類になります。
C-PLフィルターの特徴としては、被写体から反射する反射光を抑えた撮影が行えます。
それと同時に、被写体のコントラストを高めた撮影が行えますので、
青い空はより青く、花はより鮮やかに、このように「C-PLフィルター」は、花の撮影に向いているフィルターになります。
但し、C-PLフィルターは快晴時の太陽の元でしか効果は発揮されませんので、
C-PLフィルターを使う場合は、良く晴れた日に装着するようにします。
曇天の曇り空の下では、PLフィルターの効果は薄れてしまいますのでご注意。
さて、今回はパンケーキレンズにC-PLフィルターを付けて、向日葵の花の撮影を行いました。
撮影時は、向日葵と太陽の位置が斜光気味(サイド光)となり、意図した条件ではなかったために、
向日葵の花の陰影が強めに出てしまい、少し暗く写ってしまったのが少し心残りですが、まあ自然が相手の撮影ではよくあることのひとつです。
順光でも斜光(サイド光)でも逆光でも、その時々の撮影環境に応じた、的確な撮影方法と魅力的な表現方法の引き出しを増やせればと思います。
さて、花の撮影に限らず、風景写真でもC-PLフィルターはよく使われております。
「EF40mm F2.8 STM」は、焦点距離が40mmになり、すこし広角域寄りのレンズになりますので、
筆者の場合は風景写真でも良く使うレンズのひとつになります。
そして「EF40mm F2.8 STM」のパンケーキレンズと、「ZX C-PL」のC-PLフィルターの組み合わせは、
風景の撮影でも花の撮影でも、色鮮やかな写真に仕上がりますので、オススメのレンズとフィルターの組み合わせのひとつになります。
ヒマワリとミツバチの撮影
ヒマワリとミツバチの撮影データ
カメラボディ:EOS 6D Mark II | パンケーキレンズ:EF40mm F2.8 STM
カメラ機材:一脚 ベルボン ウルトラスティック スーパー8 | 自由雲台 QHD-43 | C-PLフィルター(偏光フィルター)
ライティング機材:ストロボ 非発光
撮影モード:絞り優先AE ISO感度:200 ホワイトバランス:太陽光 測光モード:スポット測光
絞り値:F3.5 シャッタースピード:1/1000秒 露出補正:0
向日葵の花と蜜蜂とを撮る
ヒマワリの花に飛んできたミツバチの写真
ひまわりの撮影中に、偶然飛んできたミツバチを捉えた写真です。
花の撮影では蜜蜂に遭遇する機会も増えますね。
さて、ヒマワリ畑の撮影で、変わったアングルで撮影に挑んでみようと思い、
ヒマワリ畑に一歩、二歩、入り込んで、葉の隙間から覗き込むようなアングルにて撮影を行いました。
構図は、ほぼ三分割構図になります。
まあ、実践の意味で、実際にヒマワリ畑に潜り込んで、臨場感が出るようなアングルで花の撮影を体験してみたかった訳です。
コスモス畑などでありがちな、花の視点にアングルを合わせた花の撮影です。
そこでヒマワリ畑ではどんな雰囲気になるかを試してみました。
そしてたまたま撮影中にミツバチが飛来して来ました。
これは良いシャッターチャンスだと思い、急遽予定を変更して、昆虫撮影に挑みました。
しかしながら、装着していたレンズはパンケーキレンズ、EF40mm F2.8 STM、でしたので、
蜜蜂に寄って撮影を遂行するには、不利な状況でしたが、取り敢えず撮影してみました。
さっそく帰宅後、撮影した画像を確認すると、やはり蜜蜂は小さくしか写っておりません。
ということで、構図を大きく崩すことなく、尚且つ画質が粗くならない程度に、
ヒマワリの花と蜜蜂とを大きく切り抜くようにトリミングして拡大しました。
このように画像を部分的にトリミングすることによって、大きく切り抜くことが出来ます。
画像の一部分を引き伸ばすことになりますので、画質が元画像より多少粗くはなりますが、
元画像が高精細な画像であれば、それほど粗くなることもありませんので、
普段から画質は高い設定で撮影しておくと、レタッチ等で後々助かることも多い訳です。
向日葵の撮影で使っているカメラとレンズ
デジタル一眼レフカメラで向日葵を撮る
マクロレンズやパンケーキレンズでひまわりの花を撮る
ヒマワリの撮影に使用しているカメラボディは、キヤノンの EOS 6D Mark II がメイン機種になります。
そして携行しているレンズは、EF100mm F2.8L マクロ IS USM の通称Lレンズに該当する単焦点マクロレンズになります。
また、ヒマワリ畑のような、広角域の焦点距離を活かした構図において、
ヒマワリの撮影をする場合は、EF40mm F2.8 STM 通称パンケーキレンズを使用しております。
その他に、自然公園のヒマワリの撮影などの場合においては、機動性を考慮して携行性に優れたAPS-Cサイズ機の、
EOS Kiss Digital N に EF-S60mm F2.8マクロ USM の単焦点マクロレンズを装着して、
装備を軽量化し、行動範囲を広く、アクティブに草花の撮影を行っております。
さて、単焦点レンズとは、ズーム機能が付いていないひとつの焦点距離のみのレンズのことを言います。
単焦点レンズの特徴としては、明るいレンズであることでも知られています。
明るいレンズでは、シャッタースピードを落とすことなく、綺麗なボケ味を表現したり、高品質な描写力を活かした撮影が楽しめます。
クラレット ヒマワリの撮影
クラレットの撮影データ
カメラボディ:EOS Kiss Digital N | マクロレンズ:EF-S60mm F2.8マクロ USM
カメラ機材:三脚 ベルボン EX-640 N リモートスイッチ RS-60E3
ライティング機材:内臓ストロボ
※jpegファイルを「アドビ フォトショップ」にて編集後の写真になります。
一枚目
撮影モード:プログラムAE ISO感度:400 ホワイトバランス:オート 測光モード:評価測光
絞り値:F4.5 シャッタースピード:1/160秒 露出補正:0
二枚目
撮影モード:プログラムAE ISO感度:400 ホワイトバランス:オート 測光モード:評価測光
絞り値:F5.6 シャッタースピード:1/100秒 露出補正:0 ストロボ:発光 ストロボの種類:内蔵 E-TTL
三枚目
撮影モード:オート ISO感度:400 ホワイトバランス:オート 測光モード:評価測光
絞り値:F4.0 シャッタースピード:1/60秒 露出補正:0 ストロボ:発光 ストロボの種類:内蔵 E-TTL
クラレットの花をマクロレンズで撮る
クラレットのヒマワリの写真です。
クラレットと言うヒマワリの品種になります。
花の色は、ワインレッドであったりオレンジ色のグラデーションであったり、
黒バラを思わせる色合いであったりと、花の色はばらつきがあります。
花形は、平均して15cm程度の中輪で咲きます。
クラレットのひまわり品種は今回初めて栽培をしたのですが、
特に苦労することもなく、すくすく育ってくれて、花付きも良く育てやすい品種でした。
構図は縦に大きく成長したヒマワリでしたので、縦構図にて撮影しました。
縦構図が様になる花は、あまり有りませんが、向日葵の花は、
縦構図で撮影をするとジャストフィットしますね。
カメラボディ:EOS Kiss Digital N
マクロレンズ:EF-S60mm F2.8マクロ USM
カメラ機材:三脚 ベルボン EX-640 N リモートスイッチ RS-60E3
ライティング機材:内臓ストロボ
撮影モード:プログラムAE ISO感度:400 ホワイトバランス:オート 測光モード:評価測光
絞り値:F4.0 シャッタースピード:1/60秒 露出補正:0 ストロボ:発光 ストロボの種類:内蔵 E-TTL
こちらの一枚は、マクロ撮影をしたクラレットの写真です。
三脚にリモートスイッチを使ってがっつりマクロ撮影を行いました。
ヒマワリの種の渦の様子がはっきりと見えるかと思います。
ヒマワリの花の中心部のマクロ撮影は、定番のひとつですね。
ということで、早速撮影してみました。
マクロ撮影は、少しの手振れでもボツ写真になることが多いので、
三脚とリモートスイッチを使った撮影が推奨されます。
テーブルヒマワリ グッドスマイルの撮影
テーブルヒマワリの撮影データ
カメラボディ:EOS Kiss Digital N | マクロレンズ:EF-S60mm F2.8マクロ USM
カメラ機材:三脚 ベルボン EX-640 N リモートスイッチ RS-60E3
ライティング機材:ストロボ 非発光
※jpegファイルを「アドビ フォトショップ」にて編集後の写真になります。
一枚目
撮影モード:絞り優先AE ISO感度:400 ホワイトバランス:オート 測光モード:評価測光
絞り値:F4.5 シャッタースピード:1/400秒 露出補正:0
二枚目
撮影モード:絞り優先AE ISO感度:400 ホワイトバランス:オート 測光モード:評価測光
絞り値:F4.5 シャッタースピード:1/640秒 露出補正:0
テーブルヒマワリをマクロレンズで撮る
テーブルヒマワリ グッドスマイルの写真です。
「テーブルヒマワリ グッドスマイル」は、矮性のひまわり品種になります。
矮性品種とは、一般的な大きさよりも小さく育つ性質を持った品種になります。
その為、栽培するポット、鉢、プランターなどの大きさに合わせたヒマワリ栽培が楽しめます。
大きい鉢に植えれば大きく育ち、小さい鉢に植えれば小さく育つ、手入れが簡単なヒマワリ栽培が可能です。
写真のテーブルヒマワリは自前で栽培している鉢植えのヒマワリになります。
ヒマワリの鉢植えでの栽培は、コンパクトな栽培が楽しめますのでお勧めです。
撮影には、カメラボディ:EOS Kiss Digital N、マクロレンズ:EF-S60mm F2.8 マクロ USM、
にて、縦構図にてじっくり撮影を楽しめました。
フロリスタン ヒマワリの撮影
フロリスタンの撮影データ
カメラボディ:EOS Kiss Digital N | マクロレンズ:EF-S60mm F2.8マクロ USM
カメラ機材:一脚 ベルボン ウルトラスティック スーパー8 | 自由雲台 QHD-43
ライティング機材:内臓ストロボ
※jpegファイルを「アドビ フォトショップ」にて編集後の写真になります。
一枚目 二枚目 三枚目 共通
撮影モード:オート ISO感度:400 ホワイトバランス:オート 測光モード:評価測光
絞り値:F4.0 シャッタースピード:1/60秒 露出補正:0 ストロボ:発光 ストロボの種類:内蔵 E-TTL
フロリスタンの花をマクロレンズで撮る
フロリスタンのヒマワリの写真です。
フロリスタンと呼ばれるヒマワリの品種になります。
花弁の色が黄色と赤色になる二色咲きのひまわり品種になります。
フロリスタンも、クラレットと同様に花形は15cm程度の中輪で咲き、
花付きも良く育てやすいヒマワリになります。
今回のヒマワリの撮影は、あえて夕暮れ時の薄暗い時間に撮影を行いました。
その為、EOS Kiss Digital N の内臓ストロボを使った撮影になります。
撮影モードは無難にオートを選択して、
薄暗い中、プリ発光を繰り返しながらピントを合わせて何とか撮影を完了しました。
ちなみにプリ発光を多用して撮影を行う場合は、バッテリーはフル充電を推奨します。
プリ発光と、撮影時のストロボの発光は、バッテリーの消費を早めますので、
夜間の撮影では予備バッテリーを用意しておくことも、必要な場合もあります。
その他の注意事項としましては、夜の暗がりで突然ストロボ光を発光させるわけですから、
周囲の状況を確認しつつ、迷惑の掛からぬ撮影を心掛けましょう。
さて、なぜ薄暗い時間にわざわざストロボを焚いて撮影をするかと言うと、
ヒマワリの花弁の色を濃く撮影することが出来るからです。
日中にストロボを使わずに太陽光だけで撮影をしても、とくに花の色が薄くなることはありませんが、
夜間にストロボ光を使って花の撮影をすると、背景が日中よりも暗くなり、花を際立たせる効果があるとともに、
花弁の色を鮮やかに撮影することが出来ます。
バラの撮影では何度か夜間に撮影を行うこともありますが、
フロリスタンの様なヒマワリの園芸品種でも、ストロボを焚いた撮影はなかなか面白い撮影になりました。