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睡蓮の写真撮影 スイレンの撮り方

EF-S60mm F2.8マクロ USM にて撮影

EOS Kiss Digital N

EF-S60mm F2.8マクロ USM にて撮影

EF-S60mm F2.8マクロ USM にて撮影

EOS Kiss Digital N

EF-S60mm F2.8マクロ USM にて撮影

睡蓮のマクロ撮影

零製作所が、撮影した睡蓮のフラワーフォトグラフィーのご紹介です。

「睡蓮の写真撮影」ページでは、単焦点マクロレンズを使って撮影したスイレンの花の写真を掲載しております。

睡蓮の花は、自然公園などの大きな池などで観賞することが出来ます。

または、自宅でも睡蓮鉢を使って睡蓮の花を育てることも出来ます。

最近ではビオトープとして、睡蓮の栽培とメダカの飼育を合わせて楽しむことも人気がありますね。

さて、睡蓮の撮影にはフルサイズ機とAPS-C機とでデジタル一眼レフカメラをそれぞれ使い分けて撮影を行っております。

マクロレンズの種類は、フルサイズ機では、「Canon EF100mm f/2.8L Macro IS USM」、

APS-C機では、「Canon EF-S60mm F2.8マクロ USM」を使い分けて睡蓮の撮影に挑んでおります。

睡蓮の撮影で使っているカメラとレンズ

レンズ:EF100mm f/2.8L Macro IS USM

カメラボディ:EOS 6D Mark II

レンズ:EF100mm f/2.8L Macro IS USM

レンズ:EF40mm F2.8 STM パンケーキレンズ

カメラボディ:EOS 6D Mark II

レンズ:EF40mm F2.8 STM パンケーキレンズ

レンズ:EF-S60mm F2.8マクロ USM

カメラボディ:EOS Kiss Digital N

レンズ:EF-S60mm F2.8マクロ USM

デジタル一眼レフカメラでスイレンを撮る

マクロレンズで睡蓮の花を撮る

睡蓮の撮影に使用しているカメラボディは、キヤノンの EOS 6D Mark II がメインカメラになります。

そして携行しているレンズは、EF100mm F2.8L マクロ IS USM の通称Lレンズに該当する単焦点マクロレンズになります。

また、池で自生している睡蓮の場合、広角域の焦点距離を活かした構図において、

広範囲に渡る睡蓮の群生を撮影する場合は、EF40mm F2.8 STM 通称パンケーキレンズを使用しております。

その他として、自然公園などの散策の場合、機動性と軽量性を考慮して携行性に優れたAPS-Cサイズ機の、

EOS Kiss Digital N に EF-S60mm F2.8マクロ USM の単焦点マクロレンズを装着して、

装備を軽量化し、行動範囲を広く、アクティブに草花の撮影を行っております。

さて、睡蓮の撮影では水生植物の撮影になりますので、くれぐれもカメラの水没にはご注意下さい。

また、自然公園などでの睡蓮の撮影は、公共の施設での撮影となることも多いので、

周りの方の迷惑とならないように、撮影には周囲の状況も考慮しつつ撮影を楽しみましょう。

睡蓮の花の写真の撮り方

カメラボディ:EOS Kiss Digital N | レンズ:EF-S60mm F2.8 マクロ USM

カメラボディ:EOS Kiss Digital N | レンズ:EF-S60mm F2.8 マクロ USM

カメラボディ:EOS Kiss Digital N | レンズ:EF-S60mm F2.8 マクロ USM

カメラボディ:EOS Kiss Digital N | レンズ:EF-S60mm F2.8 マクロ USM

カメラボディ:EOS Kiss Digital N | レンズ:EF-S60mm F2.8 マクロ USM

カメラボディ:EOS Kiss Digital N | レンズ:EF-S60mm F2.8 マクロ USM

カメラボディ:EOS Kiss Digital N | レンズ:EF-S60mm F2.8 マクロ USM

睡蓮の撮影データ

カメラ機材:手持ち撮影 ライティング機材:ストロボ 非発光

※jpegファイルを「アドビ フォトショップ」にて編集後の写真になります。

一枚目 二枚目 三枚目 ともに同じ

撮影モード:絞り優先AE ISO感度:400 ホワイトバランス:オート 測光モード:部分測光

絞り値:F5.0 シャッタースピード:1/200秒 露出補正:0

睡蓮をマクロレンズで撮影

睡蓮は水生植物になります

さて、睡蓮(スイレン)は スイレン科 スイレン属 に属する水生の多年草になります。

開花時期は春から夏が最盛期になります。

スイレンの花は、蕾が十分に膨らんだ後、早朝から開き出し、夕刻にはつぼみ、翌朝には再び花開くと言った具合に、

まるで呼吸でもするかのように、その花形は時間と共に変化します。

睡蓮は睡(ねむ)る蓮(はす)と書いて、睡蓮と書くように、朝に開花して夕方には花を閉じます。

そして翌日も朝に咲いて夕方には閉じるを三日程度繰り返し、やがて花は終わります。

このような開花のサイクルになりますので、睡蓮の撮影は計画的に行う必要が有ります。

行き当たりばったりの撮影では、うまく撮影が行えないこともありますので、

睡蓮の撮影は朝早くに準備して、開花した様子をじっくり撮影することをお勧めします。

また、スイレンの葉は、円形から楕円形で、葉の縁から中心に向かって深い切り込みが一本入るのが特徴になります。

また、睡蓮の葉には、赤茶色の斑模様が入っているのも特徴的です。

そしてよく混同されがちですが、蓮(ハス)と睡蓮(スイレン)はまったくの別種になります。

睡蓮(スイレン)は スイレン科 スイレン属、蓮(ハス)は ハス科 ハス属 になり、

同じような水生植物ですが、分類学上には違いがあります。

見分け方としては、スイレンは水上よりほんの少し上の位置で咲くのに対し、ハスは水上よりかなり高い位置で咲きます。

また、睡蓮の葉には深い切り込みがあり、ハスの葉には切り込みがありません。

そしてスイレンの葉は、さほど水を弾きませんが、ハスの葉は、水をほぼ弾きます。

以上のように、特徴を理解しておけば、品種の違いを確認できることと思います。

睡蓮の撮影方法

今回撮影した睡蓮は、EOS Kiss Digital N の APS-C機 での撮影になります。

マクロレンズは、EF-S60mm F2.8マクロ USM になります。

睡蓮の撮影手順としては、まずは撮影モードは絞り優先AEになります。

次に白い花弁を部分測光にて測光して露出を決めます。

白い花弁を測光することによって、白い花弁の白飛びを防ぐことができます。

部分測光にて露出を決めることによって、葉や土などの背景部分は少し暗く写りますので、

露出は一番明るい部分に合わせることが基本となります。

このように背景を暗く写すことにより、メインの被写体である花弁がより際立ちますので、

花の写真は背景を暗く写すことが、撮影テクニックのひとつとなります。

ISO感度は400として、シャッタースピードが手振れを起こさない範囲で調整しました。

絞りのF5.0は、希望するボケ具合を想像しながら決めました。

ひと通りのカメラ設定が完了したら、後はシャッターボタンを押すのみです。

構図は日の丸構図にて、睡蓮の観察データを残すことにしました。

日の丸構図は、被写体の特徴を大きく写すことが出来ますので、

アーティスティックな構図とはいきませんが、図鑑的な意味合いでの記録を残すような撮影では日の丸構図がベストとなります。

桃色の睡蓮 花の撮影

桃色睡蓮の写真

桃色睡蓮の写真

桃色睡蓮の写真

桃色睡蓮の写真

カメラボディ:EOS 6D Mark II | レンズ:EF100mm f/2.8L Macro IS USM

桃色睡蓮の撮影データ

カメラ機材:手持ち撮影

ライティング機材:ストロボ 非発光

※RAWファイルを「Digital Photo Professional 4」にてレタッチ後の写真になります。

一枚目

撮影モード:絞り優先AE ISO感度:100 ホワイトバランス:太陽光 測光モード:スポット測光

絞り値:F6.3 シャッタースピード:1/640秒 露出補正:0

二枚目

撮影モード:絞り優先AE ISO感度:100 ホワイトバランス:太陽光 測光モード:スポット測光

絞り値:F6.3 シャッタースピード:1/500秒 露出補正:0

ピンク色の睡蓮をマクロレンズで撮る

桃色の睡蓮のフォトグラフです。

睡蓮鉢で栽培しているピンク色、桃色で咲くスイレンの品種になります。

睡蓮鉢には、睡蓮の他に浮草やメダカも入れておりますので、

ビオトープとして、睡蓮の栽培もメダカの飼育も楽しんでおります。

今回撮影した睡蓮の花は、桃色、ピンク色で咲くスイレンになります。

白い睡蓮も綺麗ですが、桃色の睡蓮も美しいですね。

睡蓮の撮影方法としましては、暗く撮影することをお勧めします。

暗めに撮影するということは、露出をアンダー気味に撮影することを言います。

露出アンダーで撮影することによって、発色の強い花弁は明るく際立ち、葉や水面の暗い背景は暗く写すことになりますので、

睡蓮の花が浮き立つように際立って見せることが出来ます。

露出アンダーで睡蓮の花を撮影するには、スポット測光を用いて一番明るい花弁を測光して、露出値を決めるようにします。

そうすることによって、一番明るい花弁を元に露出が設定されますので、必然的に葉や背景は暗くなると言う計算になります。

または、評価測光にて全体的にバランスの良い露出値で撮影した後、

レタッチソフトを使ってレベル補正をしたり、明るさの調整をして、

明るい花弁が際立つように、レタッチする方法もあります。

レタッチ前提で花の撮影をする場合は、撮影時の露出は適正露出にて撮影しておけば、画像を明るくも暗くも編集しやすくなりますので、

初めからカメラ設定にて露出アンダーで撮影をするか、後からレタッチにて暗めに編集するかによって、撮影方法は変わります。

陽射しと睡蓮 花の撮影

睡蓮の花をマクロレンズで撮る

睡蓮の花をマクロレンズで撮る

睡蓮の花をマクロレンズで撮る

睡蓮の花をマクロレンズで撮る

カメラボディ:EOS 6D Mark II | レンズ:EF100mm f/2.8L Macro IS USM

陽射しと睡蓮の撮影データ

カメラ機材:手持ち撮影

ライティング機材:ストロボ 非発光

※RAWファイルを「Digital Photo Professional 4」にてレタッチ後の写真になります。

一枚目

撮影モード:絞り優先AE ISO感度:200 ホワイトバランス:日陰 測光モード:スポット測光

絞り値:F3.5 シャッタースピード:1/2500秒 露出補正:0

二枚目

撮影モード:絞り優先AE ISO感度:200 ホワイトバランス:日陰 測光モード:スポット測光

絞り値:F3.5 シャッタースピード:1/200秒 露出補正:0

陽射しと睡蓮の花をマクロレンズで撮る

陰影の付いた睡蓮のフォトグラフです。

睡蓮鉢にちょうど軒の影が入った状態です。

影と陽射しとがちょうどスイレンにかかって、良いシャッターチャンスとなりました。

陰影と共に花の撮影ができる良い機会なので、さっそくシャッターを切りました。

さて、今回の睡蓮の撮影ではホワイトバランスは「日陰」を選択しました。

花の撮影ではホワイトバランスは、太陽光に設定することが多いですが、

日陰に設定をすると、普段とは違った色温度で花の写真が仕上がります。

一枚目の写真は、影と陽射しとが、半々になった睡蓮の写真になります。

二枚目の写真は、影はなくフラットに陽射しを受けた睡蓮を、比較写真として撮影しました。

一枚目の写真の仕上がり具合は何となく想像出来ましたが、

二枚目のフラットに陽射しを受けた、比較写真の色温度が独特で興味深いです。

一枚目の光と影のグラデーションの付いた睡蓮の写真は陰影が綺麗ですが、

日陰のホワイトバランスによる二枚目の写真の色温度も独特で、雰囲気が気に入っています。

今回のように普段とは違ったホワイトバランスで撮影を行うと、

何時もの仕上がり写真とは異なった印象を受けることが出来ますので、

たまには何時もとは違う方法で、撮影を行ってみるのも良い経験になりますね。

睡蓮の育て方

睡蓮鉢でスイレンを育てる

睡蓮鉢でスイレンを育てる

睡蓮鉢でスイレンを育てる

写真は睡蓮鉢で栽培している睡蓮になります。

赤玉土を使って直接睡蓮鉢にスイレンを植え付けていました。

睡蓮の株を直接、睡蓮鉢に入れた赤玉土に植え付けていましたので、株もすくすくと大きく育っています。

栽培年数もそこそこ経過しておりましたので、睡蓮を植え替えてみようと思います。

また、植え替えついでに株分けも行って、睡蓮の株を増やしてみようと思います。

株分けをして睡蓮を増やすには、鉢を使って睡蓮を植え付ける方が、

手入れなどの管理が楽になりますので、株分けした株は鉢に植え付けてみようと思います。

睡蓮を株分けする

睡蓮を株分けする

睡蓮を株分けする

睡蓮を株分けする

睡蓮を株分けする

写真は引き抜いた睡蓮の株になります。

株分けをする際は、古い根は全て切り取り根茎をすっきりさせます。

そして芽が出ている根茎を切り分けて、株を分けます。

株分けを行う際は、根がむき出しの状態となり、

水中とは違って株にダメージを与えやすくなりますので、

株が疲弊してしまわぬように、株分けの作業は効率よく行いましょう。

株分けは、茎が伸びて葉が付いている部分と、新芽が伸びてきて小さな葉が付いている部分とに分けて、

一本の根茎から、芽ごとに株を分けるようにします。

浅鉢にスイレンを植え付ける

浅鉢にスイレンを植え付ける

浅鉢にスイレンを植え付ける

ハイポネックスのマグァンプK大粒

ハイポネックスのマグァンプK大粒

株分けをした睡蓮の株を、浅鉢に植え付けていきます。

植え付けに使用した土は荒木田土になります。

荒木田土は、赤玉土に比べて、粘土質が強く比重は重い土になります。

そして水もちと肥料のもちも良いことから、

ビオトープなどで幅広く利用されております。

株の植え付けは、芽を中心に鉢に植え付けて、根茎は横に伸ばすようにして植え付けます。

また、土の中には肥料を適量入れて、栄養分を株に吸収させるようにします。

肥料は、ハイポネックスのマグァンプK大粒が扱いやすいので、

睡蓮の肥料には土に混ぜ込むだけで栄養分を与えられる、マグァンプKの固形肥料がお勧めです。

睡蓮鉢に植え付けた睡蓮の鉢植えを入れる

睡蓮鉢に植え付けた睡蓮の鉢植えを入れる

睡蓮鉢に植え付けた睡蓮の鉢植えを入れる

株分けした睡蓮の鉢植えは、水を張った睡蓮鉢に静かに沈めます。

ゆっくりと鉢植えを沈めないと、土が舞ってしまいあっという間に濁ってしまいますが、

暫く立てば細かい土は段々と沈んでいきます。

今回は、丁度7号の浅鉢が二鉢分、睡蓮鉢に収まりましたのでそのまま沈めました。

また、小さく分けた株は、3号の鉢にぴったり植え付けが出来ましたので、

株が大きく育つまではこのまま脇に入れて、様子を見たいと思います。

さて、今回は睡蓮の株分けを行ってみました。

睡蓮の植え付けは、水生植物なのですこし難しいイメージがありますが、

株分けも植え付けも作業的には普段の園芸と変わりませんので、

水生植物の栽培も、なかなか奥が深くて楽しい物ですよ(笑)

睡蓮の肥料 追肥

睡蓮の鉢植えに追肥を与える

睡蓮の鉢植えに追肥を与える

睡蓮の鉢植えに追肥を与える

ハイポネックスのマグァンプK

睡蓮の鉢植えには適切な時期に追肥を与えることが大切です。

追肥を与える時期は、6月と9月が適した時期になりますので、年に二回の追肥を行うようにします。

追肥には、ハイポネックスのマグァンプK大粒が扱いやすくお勧めです。

肥料の与え方は、睡蓮鉢から鉢植えを取り出し、写真のように適量のマグァンプK大粒を株元にばらまき、

後は肥料を土の中に埋め込み、鉢植えを睡蓮鉢に戻せば施肥は完了です。

本来はハイポネックスではマグァンプK大粒は元肥用として販売されており、追肥用としてはマグァンプK小粒が推奨されていますが、

スイレンの植え付け時に余ったマグァンプK大粒を追肥にも使っています(笑)

マグァンプK大粒は、約2年間効果が持続するようなので、

マグァンプK大粒を追肥として使う場合は、6月のみ追肥を施し、9月には与えないようにしています。

スイレンは適した時期に肥料を与えれば、開花のシーズンにしっかりと開花してくれますので、

追肥の作業は睡蓮の栽培にとって、とても大切な季節ごとの手入れのひとつになります。