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アーティチョークの育て方 鉢植えと畑での栽培方法

アーティチョークの育て方 鉢植えと畑での栽培方法

アーティチョークの栽培

Artichokes | Vegetables

アーティチョークは、キク科 チョウセンアザミ属 に分類される多年草で、草丈が高くなる大型の野菜の仲間になります。

和名では「チョウセンアザミ」として知られています。

原産地は地中海沿岸地域になりますので、日本の高温多湿な気候では栽培が難しい場合がありますが、適切に株の管理をしながら栽培を行うことも可能です。

若い蕾は食用として食べることができ、塩茹でなどをして調理を行います。

ヨーロッパやアメリカでは、春野菜としてとても人気があり、現地ではたくさんのレシピも紹介されております。

このページではアーティチョークの栽培を種まきから行っております。

種まき、育苗、定植、開花、蕾の収穫まで、育て方を細かく掲載しておりますので、アーティチョークの育て方の一助としてご覧ください。

アーティチョークの種まき

アーティチョークの育苗

アーティチョークの育苗

アーティチョークの植え付け

アーティチョークの植え付け

アーティチョークの種を育苗ポットにまく

Artichokes | Seeds

アーティチョークの種まきのシーズンは春、4月から5月が種まきのシーズンになります。

アーティチョークの種を育苗ポットにまき、苗が大きく育った段階で定植(植え付け)を行います。

今回育てているアーティチョークは、本葉が4枚から6枚を目安に鉢に植え付けました。

鉢は素焼きの鉢で大きさは8号になります。

鉢底には適量、鉢底石を敷いて水はけがよくなるようにしています。

畑などに地植えする場合は、株間は50cmから80cmほどの間隔で、育苗した苗を植え付けます。

畝を作ると水はけと通気性が良くなりますので、畝を作って植え付けをするとより効果的です。

アーティチョークは水はけのよい土壌を好みますので、

培養土は赤玉土を6、腐葉土を4の割合で、緩効性肥料を適量加えて混ぜ合わせた用土を使っています。

アーティチョークは地中海が原産地になり、日本の高温多湿な環境が苦手なので、植え付け後は日当たりが良く風通しの良い環境で育てていきます。

アーティチョークは草丈が1メートル程度に育ちますので、栽培のスペースは広めに取っておくようにします。

植え付け一年目は生育はそれ程早くはありませんが、翌年の春からはどんどん大きく成長をしていきます。

アーティチョークの植え付け後の管理

アーティチョークのお手入れ

How to Grow Artichokes

アーティチョークは大型の植物になりますので、株元に土寄せをしたり、支柱を立てて茎を支えるなどの手入れが必要です。

鉢植えでの栽培では、苗の植え付け後は、株の大きさに合わせて春か秋の年一回、株の植え替えをしながら鉢のサイズを徐々に大きくして株の成長を促すことも有効です。

畑に地植えの場合は、株元に土寄せをしたり雑草を取り除くなどの管理をします。

蕾を付ける時期は、苗の植え付け後、翌年の春になります。

一年目の成長はそれほど早くはありませんが、越冬後、気温が高くなるにつれて葉を多く茂らせ、だんだん蕾も大きく成長して来ます。

蕾の収穫は春に行えます。

また、蕾を収穫せずに花を咲かせて花の観賞をする場合は、開花後には花の切り戻しを行うと株の疲弊を軽減することが出来ます。

アーティチョークは大輪の紫色の花を咲かせます。

花はとても見応えがありますので、日本では観賞目的で栽培される方も多くいますが、ヨーロッパなどでは蕾を食用として栽培しますので、春野菜として育てることが多いです。

アザミ属に分類される多年草になりますので、日本の山野草で知られるノアザミと花形が少し似ている所があります。

アーティチョークの蕾の収穫

アーティチョークを野菜として育てる

アーティチョークを野菜として育てる

アーティチョークを野菜として育てる

Artichokes | Harvest

食用品種のアーティチョークは、蕾を食用として収穫することができます。

蕾の収穫は、植え付けから翌年の春、栽培2年目から収穫することが出来ますので、植え付けを行った年は株を大きく成長させることに専念します。

日本ではあまり馴染みがないのでアーティチョークの調理法はあまり知られておりませんが、ヨーロッパやアメリカなどでは色々な食べ方が紹介されております。

初めての実食は、シンプルに蕾を塩茹でで食べるのがおすすめで、ソラマメに似た風味が特徴になります。

管理人はアーティチョークを使った料理のレシピに自信があまり有りませんので、アーティチョークを使った料理のレシピを探求中です。

美味しいアーティチョークのレシピが解り次第、掲載予定となります。

アーティチョークの花

アーティチョークの開花

アーティチョークの開花

アーティチョークの開花

Artichokes | Flowers

苗を植え付けてから冬越し後の春、株はぐんぐん成長して来ますので、肥料や水切れを起こさないように開花を促しましょう。

蕾は収穫して食べることが出来ますが、蕾を収穫せずに花を咲かせることもアーティチョーク栽培の魅力のひとつです。

アーティチョークの花は、紫色で大輪の花が咲きますのでとても見応えがあります。

花形や花の色は日本のノアザミにすこし似ているので、なんとなく見たことがあるような印象もあるかと思いますが、花形はとても大きく咲きます。

アーティチョークの開花と花の切り戻し

アーティチョークの開花

アーティチョークの開花

開花したアーティチョークの切り戻し

開花したアーティチョークの切り戻し

開花後は切り戻しを行うと、株が結実して種子を作るためにエネルギーを消費することを防ぐことができ、他の蕾の開花を促すことにも繋がりますので、アーティチョークの花の切り戻しは必ず行うようにしましょう。

写真のように開花後、花の観賞を楽しんだ後は切り戻しを行って花を落とすようにすると、株が結実するためのエネルギーの消費を軽減することができます。

アーティチョークの切り戻し後

アーティチョークの切り戻し後

切り戻し後、株元より新たに芽が伸びだしてきましたので、切り戻しの効果があったように思えます。

アーティチョークの害虫と病気

アーティチョークの病害虫対策

Artichokes | Insect

アーティチョークの栽培では害虫の被害にはあまり合わないとは思いますが、アブラムシの被害にあうことがあります。

病害虫の予防には、日当たりが良く風通しの良い環境で栽培をすることが基本です。

アーティチョークの冬越し

冬越し中のアーティチョークの鉢植え 1月中旬

冬越し中のアーティチョークの鉢植え 1月中旬

アーティチョークの株の越冬

Artichokes | Winter

アーティチョークの冬越しは、寒冷地以外では、特にマルチングなどの対策をしなくても越冬は出来ると思います。

温暖地(中間地)では、とくに冬越しの対策をとらなくても屋外で冬越しが出来ました。

それでも株元に寒さ対策のマルチングをしてあげるとより安心安全な気もします。

アーティチョークの増やし方

アーティチョークの種

アーティチョークの種

アーティチョークの株を増やす

Artichokes | Increase

アーティチョークは種まきから栽培するのがお手軽なので、株を増やしたい場合は春にタネを多めにまき、育苗して株数を増やすことがおすすめです。

また、株分けをして子株を増やすことができるようですが、まだ実際にアーティチョークの株分けを試したことが無いので、

株分けのポイントや方法は、実際に株分けが成功した段階で記載しようと思います。

アーティチョークの寄せ植え

アーティチョークのコンパニオンプランツ

Companion Plants

アーティチョークは大きく育つ植物になりますので、寄せ植えは少し気を使う点が多いように思えます。

大きく育つという点では、スナップエンドウも草丈が高くなりますのでアーティチョークと相性が良いように思えます。

マリーゴールドやキンセンカはアーティチョークと同じキク科になりますが、花が彩を加えてくれますので、寄せ植えしてみようか思案中です。

とりあえずスナップエンドウとの混植が、アーティチョークのコンパニオンプランツとして良さそうなので、早速寄せ植えして観察してみようと思います。

「スナップエンドウ」「キンセンカ」「マリーゴールド」などとの混植は、コンパニオンプランツとしての効果がどう出るかはっきり分かりませんので経過を観察中です。

スナップエンドウとアーティチョークの寄せ植え

スナップエンドウとアーティチョークを混植したプランター

スナップエンドウとアーティチョークを混植したプランター

写真は、スナップエンドウとアーティチョークを混植したプランターです。

冬越し前に、プランターにアーチ支柱を取り付けて、寒冷紗を被せるようにしています。

まだ、アーティチョークの株が小振りで頼りないので、少しでも防寒対策が施せるようにしました。

スナップエンドウの株は、すこし草丈が高くなって来ましたので、短めの支柱を使って簡単に麻紐で固定しています。

あとは寒冷紗を被せて本格的な越冬の時期に入ります。

冬を越すまではこのような感じで、スナップエンドウとアーティチョークの寄せ植えを継続しています。

コンパニオンプランツに関しての注意点

コンパニオンプランツについて

Companion Planting

・コンパニオンプランツは、植物の相性や特徴を利用した栽培方法になりますが、必ず防虫効果や病気の予防効果が得られるとは限りません。

・一般的に相性が良いとされる寄せ植えの組み合わせが、必ずしも正しいとは言えない場合もありますのでご注意下さい。

・それぞれの植物の生育状況などにより、コンパニオンプランツとしての効果が十分に得られない場合もあります。

・コンパニオンプランツを目的とした混植は、あくまで植物栽培の補助的なものとして行うことが望ましいです。

・また、記載したコンパニオンプランツとしての組み合わせが、悪い効果、悪い結果を生み出してしまう可能性もありますので、混植は自己責任でお願いします。

これらの点に留意しながら、キッチンガーデン作りを楽しみしましょう。