更新日:
春菊の育て方 シュンギクの栽培
春菊の栽培
Shungiku | Vegetables
春菊は、キク科 シュンギク属 に分類される二年草になります。
原産は地中海沿岸とされております。
春菊は葉を収穫して食べるために栽培を行うことが一般的ですが、春まきの場合ではとう立ち後には花が開花します。
春菊の花はキク科特有の花形で、とても綺麗な黄色い花が咲きますので観賞用としても楽しめます。
春菊の栽培は、春まきと秋まきの年二回、種まきのシーズンになります。
春菊の品種は数種類がありますが、中葉種の栽培が人気があり、地植えはもちろんプランター栽培でも手軽に栽培が楽しめます。
このページではプランター栽培する春菊の育て方を中心に掲載しております。
春菊栽培の一助としてお役立てください。
春菊の種まきと育苗
春菊栽培の始め方
シュンギク | Seeds
写真は春菊とラディッシュとイタリアンパセリを寄せ植えしているプランターです。
左端の小さい芽は種をまいた春菊が発芽した様子です。
真ん中はラディッシュ、右奥はイタリアンパセリです。
春菊の種まきは、春まきと秋まきができます。
春まきの場合はとう立ちに注意して、秋まきの場合は寒さに注意するようにします。
畑での栽培では畝を作ってそこへ種をまくことが推奨されます。
畝を作ることによって排水性と通気性が良くなりますので、畝を作って栽培を始めることがポイントです。
プランターでの栽培では鉢底石をあらかじめプランターに適量敷いておくと、排水性を高めることが来ますので鉢底石を入れると水はけが良くなり効果的です。
春菊の種まきは、筋蒔き(すじまき)が基本です。
1cm間隔でタネをまき、薄く土を被せて、軽く土をおさえます。
間引きは、発芽後の成長に合わせて徐々に間引いていき、最終的に本葉3枚から5枚の頃にちょうど株間が10cmから15cmになるように間引きします。
最後の間引きで緩効性肥料を株元付近に適量ばらまいた後、土と軽く混ぜてから株元に土寄せをして株がぐらつかないようにするのが効果的です。
シュンギクを育苗してから畑やプランターへの植え付ける場合は、植え付けの目安は、本葉4枚から6枚を目安に畑やプランターに定植(植え付け)をします。
植え付けの際には根鉢を崩さないように、丁寧に植え付けを行うようにしましょう。
春菊の収穫
春菊の収穫シーズン
シュンギク | Harvest
春菊の収穫の目安は、草丈が15cmから20cmを越えてきたら収穫シーズンになります。
株元をしっかりつかんで引き抜いて収穫していきます。
摘み取り収穫の場合は、下の葉を3枚から5枚ほど残して茎をハサミで切って収穫します。
摘み取り収穫を行うと、切った茎の付近から脇芽が新たに伸びてきますので、育ち具合に合わせて再び摘み取りながら収穫をしていきます。
春まきで栽培を行う場合は、収穫はとう立ちする前に早めに終わらせましょう。
とう立ちしたまま栽培を継続すると、やがて花が開花します。
春菊の花は、家庭菜園などで栽培をしない限り観賞が出来ないと思われますので、記念に開花をさせて花の観賞や花の写真を撮ることもおすすめです。
花形は小さめですが、花弁が黄色い綺麗な花を咲かせますので、キッチンガーデンやミニポタジェのアクセントとしても楽しめます。
春菊の花
春菊の開花のシーズン
シュンギク | Flower
プランターで寄せ植えしていた春菊の4月下旬の様子です。
数株分は葉を収穫せずに、花を咲かせるために栽培を継続していました。
株が大きく成長して4月に入ると花が咲きだしました。
春菊の花は黄色い鮮やかな花を咲かせます。
花弁が黄色い花だけではなく、黄色と白のグラデーションに咲くタイプもあるようです。
春菊の花の撮影は、自分で栽培をしなければなかなか撮影をする機会がないように思えますのでよい機会になりました。
春菊の防寒対策
春菊の冬越し
シュンギク | Winter
春菊は寒さに弱く、冬季では葉が寒さで傷みやすくなりますので、防寒対策を行う必要があります。
畑での栽培ではトンネル栽培、プランター栽培の場合は、不織布や寒冷紗を使って防寒対策をすることが効果的です。
しかし、秋まきで育てる場合は、春菊の栽培は冬季では寒さから株を守る管理が難しくなりますので、本格的に寒さが厳しくなる前にすべて収穫して、
翌年の春に再び種まきから栽培を始める方がお手軽かと思います。
春菊のコンパニオンプランツ
春菊の寄せ植え
シュンギク | Companion plants
春菊はキク科に属する植物になりますので、害虫に対する忌避効果に期待の出来る植物のひとつです。
春菊はラディッシュとの相性が良いとも言われていますので、寄せ植えにはラディッシュがおすすめです。
他にもキク科との相性の良い植物におすすめです。
春菊とラディッシュとイタリアンパセリの寄せ植え
Shungiku | Radish | Italian Parsley | Companion Plants
プランターで育てているシュンギクとラディッシュとイタリアンパセリの混植です。
キク科とアブラナ科とセリ科の寄せ植えです。
左に春菊、中央にラディッシュ、右にイタリアンパセリを育てています。
イタリアンパセリは植え付けで、ラディッシュと春菊は種まきから始めました。
イタリアンパセリは2年草になり、畑で複数の株を時期をずらして栽培しておりますので、プランターで混植をする際には移植をして植え付けています。
プランターのサイズは、幅:約50cm、奥行:約30cm、高さ:約25cm、土の容量は20リットルほど入る中サイズのプラスチックプランターです。
ミニポタジェとして混植を楽しむのに丁度良いサイズだと感じます。
培養土は、赤玉土6割、腐葉土4割、そして緩効性肥料を適量混ぜた培養土を使っています。
ラディッシュ(ハツカダイコン)と春菊の収穫時期が重ならないので、それぞれ別々に収穫が行えます。
イタリアンパセリは、栽培1年目なので、葉は随時収穫が行えまます。
ラディッシュと春菊の収穫後は何を育てるかはまだ検討中ですが、翌年の春には連作障害に注意しながら何かしらのお野菜を栽培予定です。
コンパニオンプランツに関しての注意点
コンパニオンプランツについて
Companion Planting
・コンパニオンプランツは、植物の相性や特徴を利用した栽培方法になりますが、必ず防虫効果や病気の予防効果が得られるとは限りません。
・一般的に相性が良いとされる寄せ植えの組み合わせが、必ずしも正しいとは言えない場合もありますのでご注意下さい。
・それぞれの植物の生育状況などにより、コンパニオンプランツとしての効果が十分に得られない場合もあります。
・コンパニオンプランツを目的とした混植は、あくまで植物栽培の補助的なものとして行うことが望ましいです。
・また、記載したコンパニオンプランツとしての組み合わせが、悪い効果、悪い結果を生み出してしまう可能性もありますので、混植は自己責任でお願いします。
これらの点に留意しながら、キッチンガーデン作りを楽しみしましょう。