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ミニキャロットの育て方 ミニニンジンの栽培

ミニキャロットの育て方 ミニニンジンの栽培

ミニキャロットを育てる

Baby Carrots

ニンジンはセリ科ニンジン属に分類される野菜になります。

原産地は中央アジアが原産のようです。

食用とされるオレンジ色の部分は根のようなので、少し驚きです。

ニンジンは家庭菜園でも人気のある野菜のひとつで、そのなかでもミニキャロットは畑などのキッチンガーデンはもちろんプランター栽培でも手軽に行えますのでおすすめ野菜のひとつです。

ニンジンには少し独特な香りと甘みがありますので、好き嫌いが分かれることもありますが、ミニニンジンは、収穫したての物はとても瑞々しくて美味しいですよ。

このページではミニキャロット(ミニニンジン)の育て方を掲載しております。

種まきから収穫までを観察記録とともに掲載しておりますので、ミニニンジン栽培の一助としてご覧ください。

ミニキャロットの種まき

ミニキャロットの発芽

ミニキャロットの発芽

ミニキャロットの発芽 秋まき

Baby Carrots | Seeds

写真は中サイズのプランターで栽培している秋まきで育てているミニニンジンが発芽した様子です。

真ん中にキンセンカ、その付近に小カブ、外周にはミニニンジンのタネをまいて、それぞれ発芽した様子です。

使用しているプランターは、中くらいのサイズになり、幅 約51cm、奥行き 約34cm、高さ 約26cm、土の容量は28リットルほど入ります。

ミニキャロットは小スペースで栽培が出来ますので、今回はプランターなどのコンテナを使って栽培を行うことにしました。

ミニキャロットの種まきは、深さ1cm程ですじまきをして、土は薄くかけるのが基本のようです。

ニンジンのタネは好光性種子なので、土を被せすぎないようにしましょう。

種まき後はしっかり水を与えて種まきは完了です。 あとは発芽を待ちます。

秋まきの時期が少し遅れてしまったので、発芽後は寒冷紗を被せて防寒対策と防虫対策をしています。

ミニキャロットの発芽後のプランター

ミニキャロットとキンセンカの寄せ植え

ミニキャロットとキンセンカの寄せ植え

発芽後のミニキャロットとキンセンカが大きく育つ様子です。

キンセンカが少し樹形が乱れてしまいましたので、支柱でまっすぐに誘引しようと思います。

小カブは収穫サイズになり次第収穫しました。

ミニキャロットもそろそろ収穫サイズになってきましたので、サイズの良い株から収穫して行こうという段階のプランターの様子です。

小カブとミニキャロットとキンセンカの寄せ植えは、小カブとミニキャロットの収穫時期が重ならなかったので、良い組み合わせだと感じました。

そしてキンセンカの花の観賞もできますのでミニポタジェとしてお勧めです。

大根との混植

ミニキャロットは、ダイコンとの相性が良いとされているようなので、ダイコンのタネをまいたプランターでもミニキャロットも同時に栽培してみようと思います。

ダイコンと混植をして栽培をしている鉢のサイズは、約35cm(直径)、約33cm(高さ)、土の容量は18リットルほど入ります。

ダイコンの栽培では深さが必要になりますので、少し深めな鉢を用意しました。

ミニキャロットの間引きと土寄せ

ミニキャロットの土寄せと追肥

Baby Carrots | Fertilizer

ミニキャロットの発芽後、徐々に間引きをしていき、最終的には本葉4枚程度の頃に、株間を大体4cm以上5cmほどで調整しました。

5cm以上にすると、栽培スペース的に収量があまり見込めなくなってしますので、推奨される株間より少し狭くしています。

株間を少し狭くした分、風通しを良くするように工夫をしたり、液肥を与える頻度を少し増やしたりして株の生育具合を観察しながら栽培しています。

間引き後は、培養土に緩効性肥料を適量混ぜたものを使って土寄せをしています。

以前は株元付近に緩効性肥料をばらまいた後、土と肥料とを軽く混ぜてから株元に土寄せをしていましたが、

栽培日数が経過するにつれて畑やプランターの土は段々と減ってきますので、土寄せの段階で新たに緩効性肥料を適量混ぜた培養土を足すようにして土寄せをしています。

最後の間引きの段階で、土寄せを行うと同時に緩効性肥料の追肥も施しましたが、その後の追肥は株の成長具合を観察しながら液体肥料を補助的に与えています。

液肥を与える頻度は、1週間毎に与えてみたり、2週間毎に与えてみたり、株の様子を見ながら長年の経験で施肥をしています。

生育が順調なようならば、施肥の必要は無いかもしれませんので、株の様子を観察しながら判断するのが良いかと思います。

ミニキャロットの収穫

ミニキャロットの収穫時期

Baby Carrots | Harvest

ミニキャロットの収穫の目安は、太さが2cmから3cm程度を目安に収穫しています。

収穫時期と判断した時は1.5cmほどのサイズの物もどんどん収穫しています。

たまにとても細いサイズも混じりますがが、笑いありで、収穫は楽しい物です(笑)

収穫は、葉の付け根をしっかり持って引き抜く感じで収穫をします。

まっすぐ引き抜かないと、途中で折れてしまうこともありますので慎重にまっすぐ引き抜いていきましょう。

ミニキャロットの病気と害虫対策

ミニキャロットの病害虫の予防

Baby Carrots | Insect

ミニキャロットの栽培では、病気にかかることはあまりないように思えます。

ニンジンに限らずセリ科の植物は病気に強い印象がありますが、

それでも株が密集したりしないように、適度に間引いたり、風通しがよく日当たりの良い環境で栽培をすることが病気の予防に繋がります。

ミニニンジンの害虫としては、チョウ目の幼虫には弱い印象があります。

芋虫などの幼虫は、セリ科の植物を好んで食べる害虫が多いので、芋虫などの幼虫による葉の食害には特に注意が必要です。

芋虫系の害虫は、葉の食害が目印になりますので、葉の食害を見つけた場合は早めに害虫を探して取り除き、他の葉に食害が広がらないように努めましょう。

SDGsでは、持続可能な農業、循環型農業が推奨されておりますので、家庭菜園でも植物栽培にはなるべく化学的に合成された肥料や農薬を使用せずに、環境にやさしい栽培を行うように努めております。

安心安全な家庭菜園を楽しむために、病気や害虫の対策としては、栽培環境を改善したりコンパニオンプランツを積極的に活用したりするなどをしております。

そのため、病気の発生や害虫の被害にあう頻度が高くなることもありますが、いろいろ工夫しながら家庭菜園を楽しんでおります。

ミニキャロットの寄せ植え

ミニキャロットの混植

Baby Carrots | Companion Plants

ニンジンはセリ科の植物になりますので、セリ科と相性の良い植物と寄せ植えをして栽培をすることが出来ます。

とくにアブラナ科の野菜と相性が良いとされているようなので、ダイコンやカブと混植をする機会が多いです。

また、キク科のレタスとの相性も良いようなので、レタスとニンジンの寄せ植えも興味深いですね。

ミニキャロットとスナップエンドウの寄せ植え

ミニキャロットとスナップエンドウの混植

ミニキャロットとスナップエンドウの混植

Baby Carrots | Snap Pea | Companion Plants

こちらのプランターでは、スナップエンドウとミニキャロットの混植をしています。

プランターにはアーチ支柱を取り付けて、冬季では寒冷紗を被せて防寒対策をしています。

冬越し前に、スナップエンドウが少し伸びてきていますので、倒れないようにアーチ支柱に簡単に麻紐で固定しました。

ミニキャロットは、種まきが少し遅れてしまって生育が少し遅めなので、寒冷紗による防寒対策に期待しています。

ミニキャロットとスナップエンドウの混植

ミニキャロットとスナップエンドウの混植

その後、スナップエンドウとミニキャロットが大きく成長してきました。

スナップエンドウは支柱を使って枝を誘引しながら育てています。

スナップエンドウは順調に育ったので、たくさん収穫が楽しめました。

スナップエンドウの株元で育てているミニキャロットも、草丈が高くなってきましたのでそろそろ収穫しようという段階です。

ミニキャロットの収穫

ミニキャロットの収穫

プランターでスナップエンドウと混植をしていたミニニンジンを収穫しました。

収穫した時期は5月の初旬で、秋まきで栽培を始めていたミニニンジンの栽培もそろそろ終了かと思います。

秋まきと言っても冬の前に種まきをしたので、収穫が随分とずれ込みましたがなんとか無事に収穫ができました。

スナップエンドウとミニニンジンの寄せ植えは、期待通りコンパニオンプランツとしての相性がよさそうで、ミニニンジンの成長が促されたように思えます。

来シーズンは10月中にミニニンジンの種まきをした後、11月を目安にスナップエンドウの植え付けをしたいと思います。

コンパニオンプランツに関しての注意点

コンパニオンプランツについて

Companion Planting

・コンパニオンプランツは、植物の相性や特徴を利用した栽培方法になりますが、必ず防虫効果や病気の予防効果が得られるとは限りません。

・一般的に相性が良いとされる寄せ植えの組み合わせが、必ずしも正しいとは言えない場合もありますのでご注意下さい。

・それぞれの植物の生育状況などにより、コンパニオンプランツとしての効果が十分に得られない場合もあります。

・コンパニオンプランツを目的とした混植は、あくまで植物栽培の補助的なものとして行うことが望ましいです。

・また、記載したコンパニオンプランツとしての組み合わせが、悪い効果、悪い結果を生み出してしまう可能性もありますので、混植は自己責任でお願いします。

これらの点に留意しながら、キッチンガーデン作りを楽しみしましょう。