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ポタジェガーデンの作り方 プランター菜園とコンパニオンプランツと

ミニサイズのポタジェガーデン

ミニサイズのポタジェガーデン

ミニサイズのポタジェガーデンは手軽に作れます

Mini Potager | Mini Jardin Potager

ポタジェはジャルダン・ポタジェとも言い、フランス語で家庭菜園のことを言います。

英語のキッチンガーデンと同じようにポタジェガーデンは家庭菜園のことを言い、菜園でありながら庭園でもある、植物の観賞と野菜の収穫とが同時に楽しめる庭園作りがコンセプトになります。

フランスらしい伝統的なガーデニング手法であり、見た目にも美しい菜園、庭園作りがテーマになります。

キッチンガーデン(英語)もポタジェ(フランス語)も意味は同じになりますが、ポタジェガーデンではより美しさと実用性を兼ね備えた伝統的なフランスの菜園を表しています。

このページでは、MINI POTAGER、ミニポタジェ作りをご紹介しております。

キッチンガーデンのページでは、庭をレイアウトしたキッチンガーデン作りを行っておりますので、このページではプランターを使ったミニポタジェ作りにチャレンジしております。

ミニポタジェをプランターで作る

コンテナで作るポタジェガーデン

コンテナで作るポタジェガーデン

コンテナで作るポタジェガーデン

Mini Potager | Planter

ミニポタジェはコンテナを使って作るのが一般的です。

ちなみにコンテナとはプランターや鉢など、植物を育てるための容器の総称になります。

ポタジェはフランス語になり、見た目にも美しいフランスの伝統的な菜園作りのことを言いますので、

野菜やハーブなどの植物を寄せ植えして、観賞用としても綺麗に仕上げることが目的のひとつとなります。

プランターはプラスチックタイプ、木製タイプ、石タイプなど種類がありますが、一般的なプラスチックタイプのプランターが扱いやすいのでおすすめです。

サイズは中くらいから大きめなものを用意して、数種類の植物を寄せ植えしていきます。

プランターに入れる培養土は、赤玉土と腐葉土を6対4で配合しています。

この土のブレンドは、培養土の基本用土では一般的で、通気性、排水性、保水性、保肥性、それぞれに効果のある配合比率となります。

最後に培養土に化成肥料を適量入れて培養土作りは完了です。

プランターを置く場所を決めたら鉢底石を適量敷いて、ブレンドして肥料を混ぜた培養土を入れていきます。

次に野菜やハーブの苗を植え付けたり、種を蒔いてミニポタジェの完成です。

あとは日々の手入れを行いながら、ミニポタジェの観賞と栽培とを楽しみましょう。

ポタジェに使う培養土作り

園芸に使う基本の用土 赤玉土6:腐葉土4

園芸に使う基本の用土 赤玉土6:腐葉土4

赤玉土6:腐葉土4 を混ぜ合わせた培養土

赤玉土6:腐葉土4 を混ぜ合わせた培養土

培養土を作る

Mini Potager | Garden Soil

ポタジェガーデンで使う培養土は、園芸店などで市販されている培養土があるとすぐに使えて便利ですが、自分でも土を混ぜて培養土を作ることも出来ます。

趣味の園芸においても自分で土や肥料の配合を考えながら培養土を作ると、より植物の栽培への理解が深まると思います。

自分でブレンドした培養土を使って収穫した野菜は、いつも以上に美味しく感じられるでしょう。

基本の培養土は、赤玉土6、腐葉土4の比率が基本となります。

通気性、排水性、保水性、保肥性、それぞれに効果のある配合比率となります。

培養土作りには、園芸用のシートと土をすくう専用のスコップがあると便利です。

まずは園芸用のシートを敷いて、赤玉土を6回すくい、腐葉土を4回すくう。

または赤玉土を12回すくい、腐葉土を8回すくう。

この手順を繰り返せば必然的に、6:4の割合で土を用意できると思います。

プランターの容量分すくい終わったら、化成肥料を土の上に適量蒔いて土全体をよく混ぜ合わせれば培養土の完成です。

プランターに鉢底石を適量敷いておき、混ぜ合わせた培養土を入れていきます。

あとはタネを蒔いたり苗を植え付けて、栽培スタートです。

※培養土には、必要に応じてパーライトを少し加えて排水性を更に高めることもできます。

※培養土は月日が経つにつれて、だんだん痩せて減ってきますので、新たに培養土を作って土を補充するようにします。

庭などにまいておいた古い培養土は、園芸用の土ふるいを使って古い根や小石、細かすぎる土などを除けばリサイクルすることも出来ますので、

再生した古い土を新たに作った培養土に足して有効活用しながら、持続可能なポタジェ作りを心掛けましょう。

ミニポタジェで育てる野菜とハーブと

ミニトマト

ミニトマト

イタリアンパセリ

イタリアンパセリ

ミニポタジェにおススメの野菜とハーブ

Vegetables and Herbs | Mini Potager

プランターで作ったミニポタジェには、トマトやキュウリ、ナスやピーマンなどの夏野菜は定番です。

プランター栽培では地植えに比べて土の容量が限られ、野菜は根も良く張りますので、初めは少ない品種で栽培を始めるのが無難です。

慣れるまでは夏野菜は、メインに「ミニトマト」「キュウリ」「ナス」「ピーマン」のどれかひとつを選び、あとは小さめな植物を寄せ植えするようにすると管理しやすいかと思います。

ラディッシュや小かぶなどは、小型で手軽に始められますのでハツカダイコンなどもおすすめです。

寄せ植えするハーブは、パセリ、イタリアンパセリ、チャイブなどの小さめな植物がおすすめです。

どちらも虫を寄せ付けない効果があることと、小さいスペースでも育ちやすいことがポイントです。

ただし、セリ科の植物は芋虫系の害虫には弱いのでご注意。 芋虫はチョウ目の幼虫のことを言います。

寄せ植えにはマリーゴールドもおすすめです。

マリーゴールドは見た目にも美しい花が咲き、害虫を寄せ付けない効果もありますのでコンパニオンプランツとして重宝します。

パセリ、チャイブ、マリーゴールドともに、種からでも簡単に栽培が始められますのでコストパフォーマンスも優れます。

初めて作るミニポタジェでは例えば夏野菜ではミニトマトを植え付け、株元より少し放してチャイブを数株、空いたスペースにはパセリとマリーゴールドがおすすめです。

混植は4品種くらいが無難かと思いますが、プランターのサイズや育てる植物によって3から5品種でも問題は無いかと思います。

あとは、大きく育っても混み合わないよう計画的に植物を配置することが大切です。

混みあってくると、株元が蒸れて全体的に元気が無くなってしまうこともありますので、適度な空間を維持できるような植栽が好ましいです。

ミニポタジェにはラディッシュがおすすめ

ラディッシュ(ハツカダイコン)

ラディッシュ(ハツカダイコン)

ラディッシュは短期間で栽培と収穫が楽しめます

Radish | Mini Potager

ラディッシュ(ハツカダイコン)は、春にも秋にも種蒔きをして栽培を始めることが出来ますので、ガーデニングを春と秋でも楽しめます。

混植するパセリも、春蒔きでも秋蒔きでも種蒔きが出来ますのでおススメの寄せ植えになります。

ラディッシュのミニポタジェの作り方は、プランターにラディッシュのタネを蒔き、空いたスペースにパセリ、あるいはイタリアンパセリを植え付けるだけで完了です(笑)

アブラナ科であるラディッシュと、セリ科であるパセリは相性が良く、どちらも育てやすく収穫が楽しめる野菜とハーブの組み合わせになります。

春蒔きではマリーゴールドも追加すると見た目がより美しく、秋蒔きではホウレンソウや春菊とも相性が良いです。

寄せ植えではアブラナ科との相性の良いマリーゴールド、ナスタチウム(キンレンカ)などの花、ローズマリー、セージなどのハーブ類もアクセントになるので面白いです。

ラディッシュのプランター菜園

ラディッシュの寄せ植え

ラディッシュの寄せ植え

Radish | Container Vegetable Gardening

写真はイタリアンパセリを一株植え付けた後、ラディッシュと春菊のタネを蒔いたプランターです。

プランターのサイズは、幅:約50cm、奥行:約30cm、高さ:約25cm、土の容量は20リットルほど入ります。

中くらいのサイズのプラスチックプランターになります。

プランターには鉢底石を適量敷いて、その上に培養土を入れています。

培養土は、赤玉土6、腐葉土4、そして化成肥料を適量混ぜたものを使用しています。

この比率の培養土は水はけが良いのでプランター菜園におススメです。

秋蒔きで種を蒔いたラディッシュと春菊がようやく発芽してきました。

手前の列が春菊、中央がラディッシュ、奥は植え付けたイタリアンパセリです。

今後は少しづつ間引きをしながら栽培を継続していきます。

イタリアンパセリと春菊をラディッシュのコンパニオンプランツとして混植して害虫の忌避効果を高めていますが、

それでも害虫の食害を必ず防ぐということにはなりませんので、防虫ネットを被せつつ栽培を継続中です。

防虫ネットは、ネットをしたままでも水やりが出来ますので、菜園プランターにはおすすめです。

ラディッシュの収穫まであと少し

ラディッシュの収穫まであと少し

ラディッシュがそろそろ収穫できるサイズになりつつあります。

イタリアンパセリもしっかり根付いたためか、株が段々大きく成長して来ました。

春菊の生育は少し遅めですが、ラディッシュの収穫後に春菊の収穫も楽しめそうです。

そろそろ株元が混みあって風通しが悪くなってきそうなので、害虫や病気が発生しないように日当たりと風通しの良い環境での栽培を心掛けています。

ラディッシュを挟むようにして春菊とイタリアンパセリを寄せ植えしてコンパニオンプランツとして栽培をしておりますが、害虫に対する忌避効果に期待しつつこのまま収穫まで栽培継続中です。

収穫したラディッシュ

収穫したラディッシュ

ラディッシュが収穫期を迎えましたので、順次収穫できそうな株から収穫しています。

ラディッシュの収穫が終わった後は、春菊の収穫を行う予定です。

収穫したイタリアンパセリ

収穫したイタリアンパセリ

収穫したイタリアンパセリの葉です。

株が少し混みあってきたので茎を株元より数本カットして、風通しが良くなるように収穫しました。

イタリアンパセリはそれほど好条件でなくてもそれなりに育ってくれますので、プランター菜園での栽培ではおすすめです。

収穫したイタリアンパセリの葉は、パスタをはじめとするイタリア料理ではとても重宝しますので、パスタ料理では収穫したてのフレッシュなイタリアンパセリの葉の風味をいつでも楽しめますよ。

小カブとビーツと春菊の寄せ植え

小カブなどを寄せ植えしたミニポタジェ

小カブなどを寄せ植えしたミニポタジェ

小カブとビーツと春菊と コンパニオンプランツ

Turnip | Beetroot | Shungiku | Mini Potager

小カブとビーツと春菊とを寄せ植えしたプランターです。

それぞれ葉が大きく成長して来ましたので、とてもボリューム感のあるプランターになりました。

秋まきで栽培を始めていますので、花の彩りがないので緑一色になってしまいました(笑)

小カブはアブラナ科、ビーツはヒユ科、春菊はキク科になります。

小カブの葉は害虫の食害に合いやすいのですが、コンパニオンプランツとしてのビーツや春菊の効果があったかどうかは不明ですが、普段より葉の食害にあう頻度が少なかったように思えます。

収穫の時期は、春菊、次に小カブ、最後にビーツの収穫の順番で、収穫していきます。

全ての野菜を収穫したら、土はリサイクルしてまた次のシーズンに、連作に注意しながら使います。

ミニポタジェでビーツとニンニクの混植

ビーツとニンニクの寄せ植え

ビーツとニンニクの寄せ植え

ビーツとニンニク コンパニオンプランツ

Beetroot | Garlic | Mini Potager

ビーツとニンニクを寄せ植えしているプランターです。

正確には、プランターの四隅にニンニクの種球を植え付けて、真ん中の空いたスペースにビーツのタネを蒔いています。

寄せ植えの際のポイントは、ニンニクはビーツと同じ、地中の空間を必要としますので、十分に間を空けて栽培をする必要があります。

さて、植え付けから暫くしてニンニクとビーツがぼちぼち伸び始めました。

収穫はまだまだ先ですが、このまま栽培を継続中です。

こちらのミニポタジェでは、ニンニクの害虫に対する忌避効果をビーツに活かそうと言う試みです。

ビーツの栽培では葉が芋虫系の食害に合うことがありますので、コンパニオンプランツとしてニンニクとの寄せ植えを観察しています。

ニンニクの植え付けは秋が一般的で、ニンニクとビーツの栽培を始めた時期が秋まきなので、春や夏に比べて秋は害虫自体が少なくなってくる時期ですが、混植して栽培を楽しんでいます。

ミニポタジェで赤たまねぎを育てる

赤たまねぎの育苗ポット

赤たまねぎの育苗ポット

赤たまねぎはプランターでも育ちます

Red Onion | Mini Potager

赤たまねぎは畑などの菜園で、地植えでなければ育ちにくい印象がありますが、ミニポタジェでも育てることが出来ます。

ただし、プランターに直接、種をまくのではなく、育苗ポットなどを利用して赤たまねぎの苗を育ててからプランターに植え付けをした方が望ましいです。

赤たまねぎのコンパニオンプランツには、ほうれん草やビーツがおすすめです。

ほうれん草やビーツは秋まきが出来るので、秋まきが基本の赤たまねぎとの相性も良いとされておりますのでおすすめです。

また、タマネギはレタスやニンジン、パセリ、ピーマンとの相性も良いとされていますので、コンパニオンプランツとしておすすめです。

コンパニオンプランツに関しての注意点

コンパニオンプランツについて

Companion Planting

・コンパニオンプランツは、植物の相性や特徴を利用した栽培方法になりますが、必ず防虫効果や病気の予防効果が得られるとは限りません。

・一般的に相性が良いとされる寄せ植えの組み合わせが、必ずしも正しいとは言えない場合もありますのでご注意下さい。

・それぞれの植物の生育状況などにより、コンパニオンプランツとしての効果が十分に得られない場合もあります。

・コンパニオンプランツを目的とした混植は、あくまで植物栽培の補助的なものとして行うことが望ましいです。

・また、記載したコンパニオンプランツとしての組み合わせが、悪い効果、悪い結果を生み出してしまう可能性もありますので、混植は自己責任でお願いします。

これらの点に留意しながら、キッチンガーデン作りを楽しみしましょう。