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ホウレンソウの育て方 ほうれん草の栽培
家庭菜園で楽しむホウレンソウ
Spinach | Vegetables
ホウレンソウ(ほうれん草)は、ヒユ科 ホウレンソウ属 に分類される1年草になります。
原産地は西アジアから中央アジアとされております。
ホウレンソウには東洋種・西洋種・交雑種などがあり、さまざまな品種のタネが市販されております。
ほうれん草の栽培は周年行われておりますが、家庭菜園では冷涼な気候を好む植物になりますので秋まきから栽培を始めることが一般的です。
秋まきから始められる野菜の栽培になりますので、秋でも家庭菜園で育てられる野菜として人気があり、畑でもプランターでも手軽に栽培と収穫を楽しめます。
ほうれん草の栽培は種まきからおよそ30日から60日程度で収穫が出来る点も魅力のひとつです。
このページではホウレンソウの育て方を掲載しておりますので、ホウレンソウ栽培の一助としてお役立てください。
ホウレンソウの種まき
秋まきで育てるホウレンソウ
Spinach | Seeds
写真は中サイズのプランターの両端にホウレンソウのタネをまいて発芽した様子です。
真ん中には、育苗ポットで栽培中の赤たまねぎを植え付け予定なので空けています。
ホウレンソウと赤たまねぎを寄せ植えしながらプランターで栽培して行く計画です。
ホウレンソウは春まきと秋まきが出来ますが、冷涼な気候を好む植物になりますので、秋に種をまくことが一般的です。
種は1cm程度の深さに1cm程度の間隔でスジまきをします。
畑の場合は畝を作ると排水性が良くなりますので、畝を作って種をまくと効果的です。
プランターの場合は、鉢底石を適量敷いておくと水はけがよくなり排水性を高めることが出来ます。
プランターで使っている培養土は自分で配合して作っています。
赤玉土6割、腐葉土4割の比率で緩効性肥料を適量加えています。
6対4の比率で作る培養土は、排水性が良い配合となりますので、ほうれん草のプランターでの栽培にはおすすめの培養土となります。
種まき後は軽く土を被せて押さえて、種まき作業は完了です。
畑に種を直まきする場合でもプランターで栽培する場合でも、日当たりが良く風通しの良い環境で育てて行くことが基本です。
日当たりに関しては、栽培をする場所によっては陽射しにはあまり恵まれない場合もあるかと思います。
野菜の栽培では日当たりが良いと収穫量も増え、害虫や病気の予防にも繋がりますので、
なるべく日当たりが良く、風通しの良い環境を見つけて、工夫しながら栽培を継続することも大切です。
ホウレンソウは、段蒔きをすると収穫時期を分散することが出来ますので、種をまく時期を少しずらして行うことも効果的です。
ホウレンソウの段蒔きは、秋に行うと収穫シーズンが伸ばせますのでおすすめです。
ホウレンソウの間引きと追肥
種まき後のほうれん草の手入れ作業
Spinach | Fertilizer
ほうれん草の株間は、最終的に5cm程度を目安に間引いていきます。
発芽後の生育に合わせつつ徐々に間引きをしながら、本葉が3枚から5枚になる頃に、最終的に株間が5cm程度になるように調整していきます。
株間を5cm程度にした段階で、株元付近に緩効性肥料を適量ばらまいてから土と混ぜ、株元に軽く土寄せを行うと効果的です。
ホウレンソウの収穫は種まきからおよそ30日から60日程度で収穫が始まりますので、今後は追肥の必要は無いと思われます。
ホウレンソウの収穫
ほうれん草の収穫の時期
Spinach | Harvest
ホウレンソウの収穫は、草丈20cmを目安に収穫をしていきます。
収穫は株元をしっかり掴んで抜き取るようにして収穫をしていきます。
ハサミを使って根元を切って収穫しても良いでしょう。
春まき栽培の場合は、収穫が遅れると株がとう立ちをおこしてしまうこともありますので、早めに収穫を済ませることが大切です。
秋まきの場合では、段蒔きをしておくと収穫シーズンを分散できますので、段蒔きも効果的です。
段蒔きをした場合は、日を追う毎に冷え込みが強くなってきますのでトンネル栽培もおすすめです。
プランターの場合はU字型のアーチ支柱を使って寒冷紗や不織布で防寒対策をすることも有効です。
収穫したほうれん草は、「おひたし」「ソテー」「お鍋」「ラーメン」、
西洋料理では「グラタン」「パスタ」「ポタージュ」など、いろいろな料理との相性が良いことでも人気があります。
ホウレンソウの病気と害虫の予防と対策
ホウレンソウの病害虫対策
Spinach | Insect
ホウレンソウの栽培では、べと病にかかってしまうことがありますが、
市販されている品種ではべと病などの病気に強い品種がありますので、それらの品種を育てると病気の心配が軽減されます。
また、べと病の予防には湿度の高い環境と株の密集を防ぐようにして、風通しの良い環境で育てることも大切です。
害虫に関してはアブラムシ、ヨトウムシなどの被害が一般的ですが、ホウレンソウはどちらかというと害虫にも強い印象があります。
プランターでの栽培では、防虫ネットを被せることで物理的に害虫を寄せ付けにくくすることが出来ますのでおすすめです。
ホウレンソウのコンパニオンプランツ
ホウレンソウと赤たまねぎの寄せ植え
Spinach | Red Onion | Companion Plants
写真はホウレンソウと赤たまねぎの寄せ植えをしているプランターです。
想定よりも赤たまねぎの生育が遅く、ホウレンソウの生育が早まってしまったので、
随時、収穫サイズのホウレンソウを収穫しながら、ホウレンソウの影に隠れてしまった赤たまねぎの日当たりを良くしようと思います。
さて、ヒユ科・ホウレンソウ属のほうれん草と、ヒガンバナ科・ネギ属のタマネギは相性が良いとされております。
ということで、プランターを使ってほうれん草と赤玉ねぎを混植して栽培しております。
コンテナは、サイズが幅:約51cm、奥行き:約34cm、高さ:約26cm、容量は28リットル程度のプランターを使用しております。
培養土は赤玉土6割、腐葉土4割の配合で、緩効性肥料を適量加えた培養土を使っています。
また、排水性を高めるために、プランターにはあらかじめ鉢底石を適量敷いて、水はけを良くするようにしています。
プランターで行うミニポタジェガーデンとして、赤玉ねぎとほうれん草の寄せ植えをして栽培を楽しんでおります。
赤玉ねぎの収穫は、数か月を要しますので先にほうれん草の収穫が行える点がポイントです。
コンパニオンプランツに関しての注意点
コンパニオンプランツについて
Companion Planting
・コンパニオンプランツは、植物の相性や特徴を利用した栽培方法になりますが、必ず防虫効果や病気の予防効果が得られるとは限りません。
・一般的に相性が良いとされる寄せ植えの組み合わせが、必ずしも正しいとは言えない場合もありますのでご注意下さい。
・それぞれの植物の生育状況などにより、コンパニオンプランツとしての効果が十分に得られない場合もあります。
・コンパニオンプランツを目的とした混植は、あくまで植物栽培の補助的なものとして行うことが望ましいです。
・また、記載したコンパニオンプランツとしての組み合わせが、悪い効果、悪い結果を生み出してしまう可能性もありますので、混植は自己責任でお願いします。
これらの点に留意しながら、キッチンガーデン作りを楽しみしましょう。