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コマツナの育て方 キッチンガーデンで栽培
コマツナの栽培を始める
Komatsuna | Vegetables
コマツナは、アブラナ科 アブラナ属 に分類される一年草になります。
小松菜の名前の由来は、江戸時代に現在の「東京都 江戸川区 小松川」近辺で栽培が始まったために、地名が野菜の名前として採用されたそうです。
小松菜の旬は冬になり、冬野菜の定番のひとつとされております。
耐寒性があり栄養も豊富、家庭菜園などでも手軽に栽培と収穫が楽しめますので、秋まきで育てる小松菜はキッチンガーデンやミニポタジェにもおススメです。
このページでは小松菜の育て方を種まきから収穫まで通して行った様子を掲載しておりますので、小松菜の育て方の一助としてお役立てください。
小松菜の種まき
コマツナの種を畑にまく
Komatsuna | Seeds
小松菜は種まきから始めることが一般的です。
連結ポットなどで育苗した後、植え付けることも出来ますが、家庭菜園やキッチンガーデン、ミニポタジェなどの規模では、
プランターや畑に種を直まきした方が定植の作業が省けますので管理が楽かなと思います。
小松菜の種まきは、スジまきが基本です。
深さは1cmほどで、1cm間隔にタネをまきました。
発芽後は、最終的な株間が5cm程度になるように、二、三回と分けながら徐々に混みあっている所を間引いていきます。
芽を引き抜くと、隣り合っている芽も同時に抜けてしまうことがありますので、ハサミで芽の元を切る間引きの方法も有効です。
小松菜の葉は、害虫の食害にあいやすいので発芽後は早い段階で防虫ネットをするのが効果的です。
防虫ネットを使えば、物理的に害虫を寄せ付け無くすることが出来ますのでおすすめです。
小松菜の肥料
コマツナに追肥を与える
Komatsuna | Fertilizer
株間が5cm程度になるように間引いた後は、緩効性肥料を適量、株元付近にばらまいた後、土と混ぜてから株元に軽く土寄せをするのが効果的です。
その後は生育具合を観察しながら、補助的に液体肥料を与えますが、肥料の与え過ぎには注意しましょう。
一般的な液体肥料は速効性がありますので、緩効性肥料と比べて早く植物に栄養を届けたい場合に有効です。
植物の生育期に液肥を与えると、確かに栄養が届いているなと実感が出来ることもあります。
しかし、持続性は緩効性肥料よりは劣りますので、緩効性肥料と液体肥料を上手に使い分けて肥料を与えることが有効です。
写真は間引き後に土寄せと追肥を与えたコマツナです。
株間を最終的に5cm程度に間引いたので、あとは収穫サイズになった株から随時収穫して行くところです。
小松菜の収穫
コマツナの収穫シーズン
Komatsuna | Harvest
写真はキッチンガーデンで栽培しているコマツナです。
この区画ではコマツナの他に、リーフレタスとコリアンダー、ホウレンソウも栽培しています。
左上の区画では、小カブやミニ大根などを栽培しています。 右上のポットは赤たまねぎの苗です。
小松菜の収穫は、草丈が20cmから25cmを目安に収穫します。
株元を掴んで引き抜いて収穫をします。
株が大きく成長してしまうと葉がかたくなってしまいますので、収穫期に合わせて早めに収穫しましょう。
収穫をしたコマツナは、おひたし、炒め物、ソテー、鍋、汁物、漬物など、幅広く家庭料理で使うことができ、冬野菜として人気があります。
コマツナと同じく寒さに強い冬野菜としてほうれん草も人気があり、コマツナと同じように育てることができ、
さらに似たような料理で扱われることも多いので、コマツナとホウレンソウの寄せ植えもおすすめです。
小松菜の連結ポット栽培
コマツナを育苗ポットで栽培する
Komatsuna | Seedling Pots
写真は連結ポットを使って栽培しているコマツナです。
左の連結ポットにコマツナ、右の連結ポットは手前がビーツで奥がホウレンソウです。
連結ポットと底面給水トレイのみで、畑やプランターに発芽したコマツナの苗を植え付けずに、そのまま連結ポットで栽培している様子です。
秋まきではじめた、今シーズンのキッチンガーデンでのコマツナの栽培と収穫とが終わりましたので、余った種を連結ポットにまいて、そのまま栽培をしてみました。
連結ポットは16マスのタイプを使用しています。
コマツナの発芽後は、混み合わない程度に間引いています。
発芽後のコマツナの生育具合も問題なさそうで、日頃の管理も連結ポットなので栽培はとても手軽ですね。
もう少し大きく育てば普通にコマツナの収穫が行えそうです。
こちらのコマツナの栽培も、秋まきから栽培を始めており、日当たりが良く風通しの良い環境で栽培を継続中です。
小松菜の害虫対策と病気の予防
コマツナの病害虫対策
Komatsuna | Insect
小松菜はアブラムシや青虫、バッタなどの害虫の被害にあうことがありますので防虫ネットをして害虫を寄せ付けない栽培がおすすめです。
バッタや青虫などによる葉の食害には、防虫ネットが一番効果的です。
プランター栽培では、防虫ネットなどをプランターに被せて手軽に害虫対策が出来ます。
畑での栽培では、トンネル栽培をすることによって害虫の食害を防ぐことが出来ますが、
キッチンガーデンなど規模の小さな家庭菜園では、トンネル作りは少し手間がかかりすぎる印象もあります。
コマツナは、病気にかかってしまうことはあまり無いように思えます。
病気の予防は、日当たりが良く水はけのよい土壌と、風通しが良い環境で育てるのが大事です。
小松菜のコンパニオンプランツ
コマツナの寄せ植え
Komatsuna | Companion Plants
コマツナは、アブラナ科に分類されますので、キク科やセリ科との相性が良いとされております。
キク科では、春菊、レタス、セリ科ではパセリ、パクチー(コリアンダー)などとの混植がおすすめです。
コマツナのキッチンガーデン
Komatsuna | Kitchen garden
キッチンガーデンやミニポタジェでは、小松菜をよく育てています。
レンガブロックで仕切った区画には、コマツナ(アブラナ科)、パクチー(コリアンダー)(セリ科)、レタス(キク科)、ホウレンソウ(ヒユ科)を混植しています。
それぞれ秋まきで栽培が出来る野菜やハーブになり、相性も良いとされておりますので、コンパニオンプランツとして寄せ植えを楽しんでいます。
とくにコマツナとホウレンソウは、料理でもとても扱いやすい野菜になり寄せ植えの相性も良いとされておりますので、
アブラナ科のコマツナと、ヒユ科のほうれん草の同時栽培はおすすめです。
コマツナ以外は、ホウレンソウもパクチーもリーフレタスも、まだ株が小さく成長はこれからですが、コマツナはそろそろ収穫ができそうです。
畑の土は、赤玉土6、腐葉土4、の割合でブレンドして緩効性肥料も適量加えた培養土を入れています。
レンガブロックでレイアウトする前に、30cmほど掘ってから培養土を加えました。
レイアウトした区画の面積が約1平米になりますので、準備がとても大変でした(笑)
苦労して土づくりから種蒔き、育苗、間引き、と手入れをしてきましたので収穫が楽しみです。
コンパニオンプランツに関しての注意点
コンパニオンプランツについて
Companion Planting
・コンパニオンプランツは、植物の相性や特徴を利用した栽培方法になりますが、必ず防虫効果や病気の予防効果が得られるとは限りません。
・一般的に相性が良いとされる寄せ植えの組み合わせが、必ずしも正しいとは言えない場合もありますのでご注意下さい。
・それぞれの植物の生育状況などにより、コンパニオンプランツとしての効果が十分に得られない場合もあります。
・コンパニオンプランツを目的とした混植は、あくまで植物栽培の補助的なものとして行うことが望ましいです。
・また、記載したコンパニオンプランツとしての組み合わせが、悪い効果、悪い結果を生み出してしまう可能性もありますので、混植は自己責任でお願いします。
これらの点に留意しながら、キッチンガーデン作りを楽しみしましょう。