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大根の育て方 キッチンガーデンでの栽培

ダイコンの栽培

ダイコンの栽培

大根の栽培を始める

Daikon | Vegetables

ダイコン(大根)は、アブラナ科 ダイコン属 に分類される越年草(1年草)になります。

原産地は、地中海から中央アジアと幅広い範囲が原産とされているようです。

春まきでも育ちますが、冷涼な気候を好むので秋まきで育てる大根が一般的です。

ダイコンの栽培は畑での栽培が一般的ですが、キッチンガーデンやミニポタジェなどの小規模な家庭菜園でも大根の栽培は楽しめます。

畑に比べて、プランターでの栽培ではプランターの深さが必要であったりしますが、いろいろと工夫してダイコンの栽培を楽しむことも出来ます。

この項では大根を種から育てる栽培の記録を掲載しております。

大根の育て方の一助としてご覧ください。

大根の種まき

発芽したダイコンの芽

発芽したダイコンの芽

ダイコンの種をまく

Daikon | Seeds

ダイコンは直根性になり根が地中へまっすぐに伸びる性質がありますので、畑やプランターにタネを直まきして栽培を始めるのが基本です。

大根のタネをまく前に、土を深く耕しておくこと、そして小石や古い根などは出来るだけ取り除いておくことが大事です。

畑での栽培では畝を作り、そこへ種をまくことが推奨されます。

プランター栽培の場合は、深さが30cmほどあるサイズの物を用意します。

種をまき終えたら土を被せ、水を十分に与えます。

ミニ大根はプランターでも手軽に栽培を楽しむことが出来ます。

種まきからおよそ数か月ほどで収穫が出来ますので、ミニ大根はキッチンガーデンにおすすめです。

大根の株間は20~25cm間隔が推奨されていますが、キッチンガーデンやミニポタジェなどのプランター栽培では栽培スペースを広くとれないことも多いです。

なので株間はあくまで目安として、極端に狭くなり過ぎないようにダイコンの栽培を楽しんでいます。

間引きは本葉が3枚から4枚あたりから徐々に間引いていき、本葉5枚から7枚ほどで、勢いの良い芽を残して1本立ちにします。

間引いた後は必ず土寄せをして、株がふらふらとぐらつかないようにすることがポイントです。

また、畑での栽培では防虫トンネルを作っておくと害虫の被害にあうことを軽減してくれます。

プランターでの栽培では、プランター用の防虫ネットがありますのでとても便利です。

ミニダイコンの育つ様子

ミニダイコンの育つ様子

キッチンガーデンで栽培しているミニ大根

キッチンガーデンで育てているミニダイコンが育つ様子です。

写真の一番奥はイタリアンパセリ、中央がミニ大根、手前は子カブ、左右はパラマウントパセリになります。

ミニ大根の種は秋まきで栽培を始めました。 写真は発芽してから約90日後のミニ大根の育つ様子です。

気温が低いので、株の生育具合が少し遅いような気がしますが、なんとか収穫サイズまで順調に育ってくれると良いです。

もう少し大きく育つと葉が広がるように段々倒れて来るのではないかと思われますので、その頃にはいよいよ収穫が楽しめそうです。

不定期ですが、緩効性の固形肥料も株元付近にバラまいて、土と少し混ぜて追肥も行っています。

大根の肥料

ダイコンの土寄せと追肥

ダイコンの土寄せと追肥

大根に追肥を与える

Daikon | Fertilizer

写真はミニ大根を間引いて株間を調整した後、土寄せと共に追肥を与えた様子です。

真ん中と奥の1列がミニ大根、手前に少し写っているのは小カブです。

大根に与える肥料は、株間を20~25cm間隔ほどに間引き、1本立ちにした段階で与えています。

追肥の作業は、緩効性肥料を株元付近にばらまき、土と軽く混ぜてから土寄せをすると効果的です。

または、土寄せ用として新たに用意した少量の培養土に、適量の緩効性肥料を混ぜておき、その土を使って土寄せと追肥を同時に行うと、

土寄せと追肥の作業の負担を軽減することが出来ますので、こちらの方法もおすすめです。

あとは、株の生育具合を観察しながら補助的に液体肥料を与えています。

液肥を与える頻度は多くはありませんが、栽培経験を頼りに不定期に何となく与えてます。

大根の収穫

大根の収穫シーズン

Daikon | Harvest

大根の収穫は、立ち上がっていた葉が倒れて外側の葉が横へ開いてきたら収穫の目安になります。

収穫が遅れるとスが入ってしまうこともありますので、収穫時期を逃さないように注意しましょう。

収穫の仕方は、株元の葉を掴んで慎重に引き抜くようにして収穫します。

大根の害虫と病気の予防

大根の病害虫対策

Daikon | Insect

アブラナ科の野菜は、大根をはじめ害虫の食害に合いやすいので注意が必要です。

害虫の食害には畑での栽培でもプランター栽培でも、物理的に害虫を防ぐことの出来る防虫ネットが有効です。

プランターでの栽培では、防虫ネットをプランターに被せて隙間なくしっかり取り付ければ、簡単に害虫対策が行えます。

また、防虫ネットではなく寒冷紗も防虫効果がある物がありますので、寒冷紗を使った防虫対策もおすすめです。

畑での栽培では、トンネル栽培をすることによって害虫対策が出来ますが、

キッチンガーデンなど家庭菜園でのトンネル栽培は、すこし手間がかかりすぎる印象もありますので、規模に応じて害虫対策を多なうことが望ましいと言えます。

病気では大根は軟腐病にかかってしまうことがあります。

軟腐病を防ぐには、畑では畝をしっかり作って、排水性を良くするようにし、日当たりが良く風通しの良い環境で育てることが大切です。

大根のコンパニオンプランツ

大根の寄せ植え

Daikon | Companion Planting

畑ではミニダイコンと小カブ、イタリアンパセリとパセリ(パラマウント)の寄せ植えをしています。

コンパニオンプランツとして、イタリアンパセリの害虫忌避効果に期待しています。

こちらの場合は、大根と小カブは種まきから、イタリアンパセリとパセリは植え付けから栽培を始めています。

秋まきでの栽培なので、春や夏に比べて害虫の数は少ないですが、コンパニオンプランツとして、それなりに害虫に対する忌避効果があるように思えました。

それでも少し葉を食害されてしまった株もありますが、枯れてしまうほどの被害には合わなかったので、パセリとの混植はまあまあの効果があったように思えます。

大根とミニニンジンの寄せ植え

Daikon | Baby Carrots | Companion Planting

ダイコンとミニニンジンの寄せ植え

ダイコンとミニニンジンの寄せ植え

大根は、ニンジンとの相性が良いようなので、プランターではミニニンジンと寄せ植えをしてみました。

大根もニンジンも共に直根性で、育つ空間を共有しないので空いたスペースを利用したお互いが育ちやすい環境で栽培が可能です。

ダイコンとミニニンジンの寄せ植えは、正確には大根もニンジンも種まきから栽培しています。

写真はダイコンとミニニンジンとが発芽している様子です。

ダイコンもミニニンジンも秋まきからの栽培なので、気温が下がると同時に、アーチ支柱を使って寒冷紗を被せながら栽培継続中です。

ダイコンとミニニンジンの混植

ダイコンとミニニンジンの混植

ダイコンとミニニンジンの鉢植えの翌年2月中旬の様子です。

温暖化の影響もあり、気温が高くなりつつあるので、例年よりも早めですが寒冷紗を外しました。

ミニニンジンが混みあってきましたので、さっそく間引こうかと言う所です。

ミニニンジンの間引き菜は、かき揚げにして食べると美味しいのでおすすめです。

同じく秋まきで育てているダイコンは、まだ株が大きくはないので収穫まではもうしばらくかかりそうです。

種まきの時期がミニニンジンと同じく少し遅くなってしまったこともありますが、取り敢えずは順調に育っていると思います。

コンパニオンプランツに関しての注意点

コンパニオンプランツについて

Companion Planting

・コンパニオンプランツは、植物の相性や特徴を利用した栽培方法になりますが、必ず防虫効果や病気の予防効果が得られるとは限りません。

・一般的に相性が良いとされる寄せ植えの組み合わせが、必ずしも正しいとは言えない場合もありますのでご注意下さい。

・それぞれの植物の生育状況などにより、コンパニオンプランツとしての効果が十分に得られない場合もあります。

・コンパニオンプランツを目的とした混植は、あくまで植物栽培の補助的なものとして行うことが望ましいです。

・また、記載したコンパニオンプランツとしての組み合わせが、悪い効果、悪い結果を生み出してしまう可能性もありますので、混植は自己責任でお願いします。

これらの点に留意しながら、キッチンガーデン作りを楽しみしましょう。