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ニンニクの育て方 キッチンガーデンでの栽培

ニンニクの育て方 キッチンガーデンでの栽培

ニンニク栽培を始めよう

Garlic | Vegetables | Spices

ニンニク(大蒜)は、ヒガンバナ科 ネギ属 に分類される多年草になります。

多年草とは言え、栽培では収穫が目的になりますので、植え付けから数か月後には収穫して栽培を終わらせるのが一般的です。

ニンニクは、ショウガやネギ、セロリなどと同様に香味野菜に分類されますが、粉末状に加工されたガーリックパウダーは、香辛料・スパイスとして扱われることも多い印象です。

ニンニクの原産地は中央アジアとされていますが、ニンニクを使った料理は世界中に広がり、炒めたり焼いたり、幅広い料理で使われております。

このページではニンニクの育て方を掲載しておりますので、ニンニク栽培の一助としてご覧ください。

ニンニクの植え付け

ニンニクの種球

ニンニクの種球

ニンニクの種球を植える

How to Grow Garlic

ニンニクの種球は、9月から10月が植え付けに適した時期になりますので、秋に種球を用意して植え付けるのが基本です。

まずは種球をばらしてニンニクを1片に分けます。

薄皮は付いたままでも大丈夫です。

今回は中くらいのサイズのプランターでニンニクの栽培を行いますので、

プランターに鉢底石を適量入れて、培養土を入れていきます。

培養土を入れたら表面を軽くならしてニンニクを植え付ける穴を軽く空けていきます。

株間は10cmから15cm程度とり、尖った方を上にして5cm程度の深さに植え付けます。

植え付け終わったら軽く土をかけて少し押さえつければ完了です。

あとはプランターの底から流れ出るくらいたっぷり水を与え、日当たりが良く風通しの良い場所で栽培を始めます。

ニンニクは水はけが良い土壌を好みますので、培養土も水はけのよい土を用意することが大事です。

培養土を作る場合は、赤玉土6、腐葉土4の6:3の割合でブレンドすると水はけが良い土になります。

あとは緩効性肥料を適量加えれば、自分好みの培養土が出来上がります。

ニンニクのプランター栽培

ニンニクとビーツの寄せ植え

ニンニクとビーツの寄せ植え

写真は、中サイズのプランターを使ってニンニクとビーツを栽培しているプランターです。

プランターの四隅にニンニクを一株ずつ植え付け、真ん中の空いているスペースでは種まきから栽培を始めたビーツを育てています。

ニンニクとビーツの寄せ植えを楽しみながら栽培継続中です。

その後のニンニクの栽培環境の変化

ニンニクとビーツを混植しているプランターでは、だんだんビーツの葉が大きく成長して来ましたので、ニンニクの葉が少し隠れてしまうことがあることに気が付きました。

そのため、プランターのいろいろな角度にも日光が届くように、プランターの向きを定期的に変えるなどして、ニンニクの葉にしっかり日光が届くように管理しています。

秋まきで育てているビーツの収穫時期は、ニンニクよりも早いので、ビーツを収穫するまではニンニクの日当たりに注意しながら栽培を継続しています。

ニンニクの脇芽を摘む

ニンニクの脇芽かき

How to Grow Garlic

ニンニクの種球を植え付け後、しばらくすると発芽し茎が伸びますが、株元より脇芽が出てきたときは、株元の土をおさえながら慎重に脇芽を引き抜きます。

脇芽かきをすることによって初めに発芽した方の茎の成長が促されますので、余計な脇芽は脇芽かきをして取り除き、茎は一本にして栽培します。

ジャガイモの栽培をしたことがある方には、芽かきの作業はご存じだろうと思います。

ニンニクの芽かきも、ジャガイモの栽培で行う脇芽かきと要領は同じです。

脇芽かきの作業はニンニクの育て方としてはとても大事なので、ニンニクの育ち具合をこまめに観察しながら栽培を継続しましょう。

ニンニクの花

ニンニクの花を摘む

Garlic Flowers

春になると茎の先端に蕾が付きますので、蕾は摘んで取り除くようにします。

蕾は茎ごと切り取って株の成長を促すようにします。

蕾を落とすことにより、開花にエネルギーを消費させないようにすることがポイントです。

蕾が無くなったことによって栄養分は株を大きくするために消費されるようになります。

ニンニクの肥料

ニンニクに追肥を与える

ニンニクに追肥を与える

ニンニクに追肥を与える時期

Garlic | Fertilizer

写真はニンニクの植え付けから約30日後の様子です。 プランターの右端にニンニク、プランターの中央はビーツの葉です。

植え付けから約30日経過しましたので、ニンニクとビーツを寄せ植えしているプランターに緩効性肥料を適量与えました。

次の追肥の時期は越冬後の2月に行う予定です。

ニンニクの追肥のタイミングは植え付けから約1ヶ月後と、翌年の2月を目安にそれぞれ施肥を行うことが推奨されているようです。

肥料は緩効性肥料でも液体肥料でもどちらでも良いかと思いますのでお好みで。

緩効性肥料はじっくり長く肥料が効き、液肥は短期間で効果が出る効き具合になります。

緩効性肥料と液肥とを育ち具合と相談しながら使い分けつつ栽培をするとより効果的です。

肥料はパッケージの取り扱い欄を参考にして与えてください。

ニンニクの収穫

ニンニクの茎が枯れて倒れてきたのでそろそろ収穫

ニンニクの茎が枯れて倒れてきたのでそろそろ収穫

ニンニクの収穫

ニンニクの収穫

ニンニクの収穫時期

Garlic | Harvest

プランターで育てているニンニクの6月初旬の様子です。

ニンニクの収穫は5月から6月あたりが収穫の時期となります

茎が黄色く変色して枯れて倒れてきたのでそろそろ収穫してみようと思います。

収穫方法は、株元をしっかり掴み、茎ごと引き抜くようにして収穫します。

プランターには4つ種球を植え付けていましたが、ひとつは早春にしおれてしまって収穫ができませんでした。

三つの収穫したニンニクは、まあまあの大きさで収穫ができたと思います。

収穫後のニンニクは、根を切って数日ほど天日干しをした後、半日陰の風通しの良い環境で保存しています。

ニンニクをコンパニオンプランツとして育てる

果樹の傍らにニンニクを植える

果樹の傍らにニンニクを植える

ニンニクの寄せ植え

Garlic | Companion Planting

ニンニクはコンパニオンプランツとしても人気があります。

ニンニクの独特な匂いには、害虫を寄せ付けない忌避効果があるとされております。

そして、ニンニクには抗菌作用、殺菌作用があり土壌を良くする効果とともに、黒星病などの病気の予防にも役立つとされています。

とくに厄介な昆虫、コガネムシやネキリムシの忌避効果もあると言われています。

柑橘系の果樹やリンゴ、ブルーベリーなどの果樹は、ネキリムシの被害にあうことがありますので、

念の為ニンニクをコンパニオンプランツとして、果樹の傍らで同時に育ててみることも有効なのではないかと思います。

ライムにニンニクの寄せ植え

Garlic | Lime | Companion Planting

鉢植えで育てているライムの傍らに、ニンニクをコンパニオンプランツとして植えてみました。

以前、レモンの木がテッポウムシにやられたことがあるので、カミキリムシに対して効果があるかは分かりませんが、

コガネムシ(ネキリムシ)対策にはなるようなので、ニンニクの害虫に対する忌避効果を期待しています。

また、ニンニクには抗菌作用と殺菌作用があり、土壌の改善効果とともに、黒星病などの病気の予防にも役立つとされています。

とりあえず様子を見ながら、しばらくライムとニンニクの混植をしてみようと思います。

ライムとニンニクの寄せ植えは初めてなので、コンパニオンプランツとしての栽培を観察中です。

コンパニオンプランツに関しての注意点

コンパニオンプランツについて

Companion Planting

・コンパニオンプランツは、植物の相性や特徴を利用した栽培方法になりますが、必ず防虫効果や病気の予防効果が得られるとは限りません。

・一般的に相性が良いとされる寄せ植えの組み合わせが、必ずしも正しいとは言えない場合もありますのでご注意下さい。

・それぞれの植物の生育状況などにより、コンパニオンプランツとしての効果が十分に得られない場合もあります。

・コンパニオンプランツを目的とした混植は、あくまで植物栽培の補助的なものとして行うことが望ましいです。

・また、記載したコンパニオンプランツとしての組み合わせが、悪い効果、悪い結果を生み出してしまう可能性もありますので、混植は自己責任でお願いします。

これらの点に留意しながら、キッチンガーデン作りを楽しみしましょう。