更新日:
キャベツの育て方 キッチンガーデンでの栽培
キャベツの栽培を始める
Cabbage
キャベツは、アブラナ科 アブラナ属 に分類される野菜のひとつです。
キャベツはサラダはもちろんポトフやロールキャベツなど、たくさんの料理で使われる野菜になります。
栽培は、春、夏、秋などの季節に始めることが出来ますので、家庭菜園でも定番の野菜のひとつになります。
キャベツの栽培は、株間を広めに育てることが基本で、栽培スペースを広めに確保する必要がありますが、
家庭菜園でのキッチンガーデンやプランターなどのコンテナ栽培では、スペースが限られることも多いです。
それでも栽培スペースを工夫しながら栽培をすることも家庭菜園の楽しみ方のひとつになります。
このページでは家庭菜園で作るキャベツの育て方を掲載しております。
キャベツ栽培の一助としてご覧ください。
キャベツの種まきと植え付け
キャベツのタネまきと育苗
Cabbage | Seeds
キャベツは春まきでも秋まきでも栽培を始めることが出来ますが、秋にタネをまいて春に収穫する秋まきで栽培をしています。
そのため、種は秋まき向けのキャベツのタネを用意しました。
育苗ポットに種をまいてから植え付けを行う予定なので、深さ1cmくらいの穴を開けて、数粒のタネをまき軽く土を被せています。
種まき後は、本葉4枚を目安に徐々に間引きながら生育の良い芽を残して、1本立ちにしてから定植を行っています。
生育具合に合わせながら、キャベツの苗の植え付けを行いました。
キャベツの苗はあまり深く植えずに浅植えが基本のようなので、根鉢を崩さないようにして、少しだけ浅く植え付けました。
育苗ポットで栽培していたキャベツの苗を、リーフレタスの苗とともに大きめのサイズのプランターに植え付けました。
株間はプランター内でもなるべく広くとれる範囲で植え付けています。
株間は30cmから40cmほどが一般的なようなので、広めにとりたいところですが、我が家のキッチンガーデンはスペースに限りがありますので、
畑での栽培は30cm、プランターの場合も、出来る範囲で株間を調整してなんとか栽培をしています。
株間が狭い場合は、キャベツが大きく育たなかったり、隣り合う株の葉が触れてしまうなどがありますが、いろいろと工夫しながら栽培をしています。
キャベツの植え付けから約50日ほど経過した、プランターで栽培中のキャベツの冬季の様子です。
プランターには、リーフレタスとキャベツが一株ずつ、ミニニンジンとホウレンソウもプランターの端に寄せ植えしています。
左がキャベツ、右がリーフレタスの株です。
種まきしたホウレンソウやミニニンジンもたくさん発芽し、とりあえず順調に育っているように思われます。
ホウレンソウやミニニンジンは間引きつつ収穫サイズになったら随時収穫しつつ、栽培を継続していきます。
リーフレタスがそろそろ収穫サイズに育ってきましたので、さっそく摘み取り収穫をしました。
2月中旬に寒冷紗を外して、ようやく気温が高くなってきましたので、リーフレタスも成長が速まってきたように思えます。
このまま葉がまた増えてきたら、キャベツとの株間に注意しつつ葉を摘み取り収穫をしていきます。
ホウレンソウも同じく大きく成長して少し混みあってきましたので、株間を空けるように収穫しました。
ミニニンジンは、まだ収穫サイズまで成長してはいませんので少し間引いて株間を調整しました。
収穫したミニニンジンの間引き菜は、葉が柔らかくて美味しいので、今回はかき揚げにして頂こうと思います。
収穫後はプランターが少しすっきり整えられたと思います。
キャベツも少しずつ大きくなってきましたので、このまま栽培を継続中です。
キャベツの肥料
キャベツの土寄せと追肥
Cabbage | Fertilizer
キャベツの苗の植え付けを11月、または12月に行う場合、年内は追肥を行わない、または控えめにするようなので、株の生育具合を観察しながら補助的に液体肥料を与えています。
本格的な追肥は、冬越し後の翌年の春、2月下旬を目安に1回目の追肥を与えました。
追肥は、土寄せで使う分の土を別途用意し、緩効性肥料を適量混ぜて、その土を使って株元に土寄せをすると同時に施肥も行っています。
2回目の追肥は、結球が始まる頃に、再び緩効性肥料を混ぜた土を使って土寄せと追肥を同時に行っています。
そして株の生育具合に合わせて、液肥も補助的に与えています。
キャベツの収穫
リーフレタスの収穫
リーフレタスの収穫
まずはじめにリーフレタスを収穫します。 リーフレタスは4月の中旬に株ごと収穫しました。
それまでは葉を摘み取り収穫しながら栽培をしていましたが、リーフレタスの株が徐々にとう立ちしてきましたので、最後に株ごと収穫をしました。
プランターのスペースが広がったので、今後は残ったキャベツとミニニンジンの成長が促されることに期待しています。
キャベツの収穫時期
Cabbage | Harvest
キャベツは結球したものから随時、収穫をしていきます。
収穫の目安は、株を上から押してみて、ほどよく葉が固く締まっているように感じられるようならば収穫期と言えます。
株を少し斜めに倒し、包丁などを使って怪我をしないように、丁寧に株元の芯を切ってキャベツを収穫しましょう。
キャベツの収穫が遅れると、結球したキャベツが割れてしまうことがありますので、収穫シーズンを逃さないようにします。
キャベツの収穫
リーフレタスを収穫後のプランター
収穫したキャベツ
5月の中旬にいよいよキャベツを収穫しました。
キャベツの収穫は、まずは寄せ植えをしておいたリーフレタスを4月の中旬に収穫して、プランターのスペースが開いた状態でキャベツの発育をしばらく促してから収穫をしています。
収穫後に残ったミニニンジンは、適したサイズに成長したものから順次収穫をしていきました。
キャベツの害虫と病気の予防
キャベツの病害虫予防
Cabbage | Insect
キャベツの栽培では、アオムシなどのチョウ目の幼虫、つまり芋虫系の害虫に弱い印象があります。
アブラナ科の植物は、害虫による葉の食害に合うことが多いので、害虫対策には物理的に害虫の食害を防ぐことの出来る防虫ネットがおすすめです。
プランター栽培の場合は、プランターに防虫ネットを被せ、隙間が無いように、そして風で飛ばされないようにしっかり防虫ネットを取り付けるだけで害虫対策は完了しますのでお手軽です。
畑での栽培では、害虫が寄り付かなくなるようにトンネル栽培をすることが望ましいです。
しかし、キッチンガーデンなどの小規模な家庭菜園では、畑にトンネルを作ることが難しい場合もありますので、害虫対策は少し手間がかかります。
トンネル栽培を行わない場合は、葉に食害が見つかった場合は早い段階で害虫を見つけて取り除くようにしています。
キャベツに発生する病気は、いまのところ目立った病気が発生したことがほぼありませんが、なるべく風通しがよく日当たりの良い環境で栽培をするように努めています。
キャベツの寄せ植え
キャベツの混植
Cabbage | Companion Plants
キャベツは、レタスと相性が良いとされています。
キャベツとレタスの寄せ植えは、同じような育ち方をする種類の植物のように感じられますので少し意外です。
見た目は似ていても、キャベツはアブラナ科、レタスはキク科になり、分類上では科は違うようです。
ということなので、さっそく大きめのサイズのプランターを使ってキャベツとレタスの混植をしてみました。
ともに秋まきで育てているので害虫も春や夏に比べて少ないので、葉の食害の心配はかなり軽減されていますが、念のため防虫ネットはしています。
正確には寒冷紗を使って防寒も兼ねつつネットをプランターに隙間なく、そして風で飛ばされないようにしっかり取り付けています。
キャベツとレタスの混植は初めて行いましたので、コンパニオンプランツとしての組み合わせの効果を観察しながら栽培継続中です。
また、ニンジン(セリ科)とホウレンソウ(ヒユ科)もプランターの空いたスペースで栽培ができそうでしたのでタネをまいてみました。
ニンジンもキャベツやレタスと相性が良さそうなので、面白い混植になりそうですが、ミニニンジンの種まき時期が少し遅れてしまったので上手く育つか少し気になります。
今回はミニニンジンが上手く育たない可能性もありますが、寒冷紗を使って防寒対策をしつつ栽培継続中です。
ホウレンソウは、ヒユ科になり、キャベツやリーフレタス、ミニニンジンとも科が違うので、相性は悪くはないと思われます。
コンパニオンプランツに関しての注意点
コンパニオンプランツについて
Companion Planting
・コンパニオンプランツは、植物の相性や特徴を利用した栽培方法になりますが、必ず防虫効果や病気の予防効果が得られるとは限りません。
・一般的に相性が良いとされる寄せ植えの組み合わせが、必ずしも正しいとは言えない場合もありますのでご注意下さい。
・それぞれの植物の生育状況などにより、コンパニオンプランツとしての効果が十分に得られない場合もあります。
・コンパニオンプランツを目的とした混植は、あくまで植物栽培の補助的なものとして行うことが望ましいです。
・また、記載したコンパニオンプランツとしての組み合わせが、悪い効果、悪い結果を生み出してしまう可能性もありますので、混植は自己責任でお願いします。
これらの点に留意しながら、キッチンガーデン作りを楽しみしましょう。