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スナップエンドウの育て方 プランター栽培

スナップエンドウの育て方 プランター栽培

スナップエンドウの栽培

Snap Pea | Kitchen Garden

エンドウは、マメ科エンドウ属に分類される豆類になります。

一般的にはエンドウ豆と呼ばれておりますが、「サヤエンドウ」「スナップエンドウ」「実エンドウ(グリーンピース)」などの種類があります。

このページではエンドウ豆の品種のひとつである「スナップエンドウ」の栽培を掲載しております。

そしてスナップエンドウは、「つるあり」「つるなし」と、さらにふたつに分かれますが、つる有りの方を栽培しております。

つる有りは、草丈が大きくなるのが特徴なので、畑や大きめのプランター栽培向きです。

つる無しは、草丈がコンパクトなのでプランター栽培向きと言えます。

塩茹でをしたスナップエンドウは、とても瑞々しくて美味しいですよね。

スナップエンドウは、サヤエンドウやソラマメの栽培と同じく家庭菜園では定番の植物のひとつです。

このページは、スナップエンドウの育て方の記録を、種蒔きから収穫までを通して掲載しておりますので、スナップエンドウ栽培の一助としてご覧ください。

スナップエンドウの種蒔き

スナップエンドウの発芽

スナップエンドウの発芽

スナップエンドウの栽培を始める

Snap Pea | Seeds

エンドウの種まきは、秋に種を蒔いて春に実を収穫をするのが一般的です。

なのでスナップエンドウの栽培は秋に種を蒔く秋蒔きで、秋から栽培を始めることにしました。

用意した品種は「スナップエンドウ」ですので、サヤごと実を食べることが出来るエンドウの品種になります。

種はポットで育苗してから植え付けを行うことにしましたので、ポットで育苗してから定植をします。

種は2cm程度の深さの穴に数粒蒔いて種蒔きし、土を被せて軽く土をおさえて完了です。

種蒔き後は種が鳥に食べられてしまうこともあるようなので、防虫ネットを念のため被せておきました。

あとは発芽して植え付けが出来る程度の大きさになるまでは育苗ポットで栽培を継続します。

スナップエンドウの苗の植え付け

スナップエンドウの定植

スナップエンドウの定植

スナップエンドウの定植

Snap Pea | Planter

育苗ポットで育てている苗の本葉が4枚程度を目安に植え付けを行いました。

間引きは本葉が増えるに従って徐々に間引きを行い育ちの良い芽を残しました。

プランターには4株、畑に数株、定植をしています。

プランターのサイズは、幅:約50cm、奥行き:約34cm、高さ:約26cm、土の容量は28リットルほど入ります。

プランターでは四隅に一株ずつ、畑では株間を25cm程度で植え付けました。

株間は30cmほどが推奨されておりますが、プランターも畑もスペースが限られていますので少し狭めで植え付けをしていますので、風通しなどを工夫しながら栽培をしています。

植え付け後はいよいよ冬越しになります。

越冬のコツは不織布や寒冷紗をかけて防寒対策をすることが有効なようです。

プランター栽培の場合は寒冷紗とU字型の支柱を用意しておりますのでそちらを使って冬越しさせています。

畑の場合は、トンネル支柱を使って防寒対策をすることが推奨されておりますが、畑では防寒対策を行わずに越冬させています。

スナップエンドウの肥料

スナップエンドウの追肥

Snap Pea | Fertilizer

スナップエンドウの追肥は、2月に土寄せも兼ねて追肥を行うことが良いようなので、土寄せをしつつ施肥も行いました。

土寄せと追肥の方法としては、培養土を土寄せ分、別途用意し、適量の緩効性肥料を混ぜて、その土を使って土寄せをしました。

土寄せの方法は以前は、株元に肥料を適量まいて、株元付近の土と混ぜてそのまま株元に土寄せをしていましたが、

プランターも畑もだんだん土が少なくなってきますので、緩効性肥料を適量混ぜておいた土を新たに用意して、プランターや畑に足す感じで土寄せと追肥を与えるやり方の方が効率的かと思います。

2月に行った追肥以降は、株の生育具合を観察しながら補助として液肥を少量与えています。

開花期には液肥は1週間ごとに与えました。

花が結実して実が付き出した後は、株の生育具合を考慮しつつ再び液肥を補助的に与えています。

スナップエンドウの支柱とネット

スナップエンドウの仕立て

Snap Pea | Plant Stakes

苗の植え付けからしばらくして株が成長して来ると、枝を支える為の支柱が必要になります。

エンドウの品種には「つる有り」と「つる無し」とがありますが、このページではつる有り品種を栽培しておりますので、支柱を使った栽培になります。

プランターなどのコンテナ栽培の場合も、畑での栽培も、支柱と園芸用のネットを使ってツルの誘引を行いました。

支柱の長さは2メートル程度の支柱を利用し、園芸ネットを麻紐で支柱に縛っています。

誘引の方法は、普通に真上へ伸びるように誘引してつるを絡ませ、枝が交差しないように気を付けながら誘引しています。

枝が交差したりすると、葉が重なり合ってしまい光合成が損なわれてしまったり、風通しが悪くなってしまうことがありますので、出来る範囲で綺麗に枝を誘引するようにしています。

スナップエンドウのあんどん仕立て

行灯を使ったスナップエンドウの栽培

行灯を使ったスナップエンドウの栽培

こちらはスナップエンドウをあんどん仕立てにして栽培をしている鉢植えです。

今シーズンはスナップエンドウのあんどん仕立てにチャレンジしています。

草丈がもう少し高くなったら、いよいよあんどんを使ってツルを誘引していきます。

あんどん仕立てでもスナップエンドウの収穫量が安定すれば、こちらの方がコンパクトにまとまり手入れが簡単そうなので、

実際にあんどん仕立てで栽培を行って、どれくらい収穫できるかを観察しています。

結果は、随時、掲載予定となります。

冬越し中のスナップエンドウの鉢植え

冬越し中のスナップエンドウの鉢植え

苗の植え付けからおよそ二月半

あんどん仕立てで栽培しているスナップエンドウの冬越し中、2月の様子です。

温暖化の影響もあり今は越冬中ですが、草丈が日に日に高くなっている印象があります。

よく観察すると花芽も付き始めていて、間もなく開花しそうです。

スナップエンドウの草丈の成長に合わせながら、あんどんに垂直ではなく巻くように茎を誘引しています。

ツルが予定の場所以外であんどんに巻き付いてしまった所は、絡まったツルを切って麻紐で茎を補助しながら反時計回りに誘引しています。

このまま株の成長に合わせながら徐々に仕立てています。

スナップエンドウの花

開花したエンドウ豆の花

開花したエンドウ豆の花

エンドウ豆の開花

Snap Pea | Flowers

スナップエンドウの花の写真です。

マメ科の花は、花形に特徴がありますのでマメ科の花だと気が付きやすいかと思います。

スナップエンドウの花は、このまま結実するといよいよスナップエンドウの収穫が出来ます。

スナップエンドウは自家受粉するようなので、このまま自然にまかせて実の収穫まで観察中です。

今シーズンは温暖化の影響でやはり開花が少し早まっている気がします。

そのため、例年よりも収穫のシーズンがだいぶ早まるかなと思います。

スナップエンドウの収穫

エンドウ豆の収穫

Snap Pea | Harvest

スナップエンドウの収穫時期は、秋蒔きで栽培を始めた場合、翌年の春が収穫のシーズンとなります。

収穫の目安は、実が膨らみサヤが太ってくるのを目安に収穫を行いました。

収穫方法としては、サヤの付け根をカットして収穫していきます。

収穫が遅れると、サヤの鮮やかな緑色が薄れ、実が硬くなってしまいますので収穫の時期、タイミングを逃さないように注意しましょう。

スナップエンドウの病気と害虫対策

スナップエンドウの病害虫予防

Snap Pea | Insect

スナップエンドウの栽培では、うどんこ病やハモグリバエの害虫被害にあうことがあります。

うどんこ病の対策としては、茎や葉の風通しを良くし、日当たりが良い環境で栽培を継続することが有効です。

とくに枝の誘因は枝と枝の間隔にはゆとりをもって、葉が重なり合わないようにして風通しを良くしつつ、日光が株全体に均等に当たるように工夫することが大切です。

ハモグリバエの幼虫は、キュウリの栽培でもお馴染みの害虫ですね。

ハモグリバエの食害が発生したら、葉の中にいる幼虫を取り除くか、食害にあった葉ごと切り取って対策をすることが有効です。

SDGsでは、持続可能な農業、循環型農業が推奨されておりますので、家庭菜園でも植物栽培にはなるべく化学的に合成された肥料や農薬を使用せずに、環境にやさしい栽培を行うように努めております。

安心安全な家庭菜園を楽しむために、病気や害虫の対策としては、栽培環境を改善したりコンパニオンプランツを積極的に活用したりするなどをしております。

そのため、病気の発生や害虫の被害にあう頻度が高くなることもありますが、いろいろ工夫しながら家庭菜園を楽しんでおります。

スナップエンドウの連作障害

エンドウ豆の連作について

Snap Pea | 連作障害

家庭菜園で野菜の栽培を楽しむ場合、連作障害には注意が必要です。

連作障害では、同じ場所で続けて同じ植物を栽培すると育ちが悪くなると言われています。

プランター栽培の場合では、使用した古い土を取り除き、プランターをよく洗ってから新しい培養土を入れれば連作障害の問題は解決しますが、畑で栽培の場合は土の総入れ替えは現実的ではありません。

スナップエンドウの場合は、連作障害を防ぐため、5年程度、栽培間隔を空けることが推奨されているようです。

5年間は長いですね。 栽培スペースの限られる家庭菜園での5年間はとても長い印象があります。

その様なこともありますので、畑で行うスナップエンドウの栽培は、後悔の無いようにベストを尽くして栽培を始めることが求められますね。

豊作でも不作でも、栽培間隔を数年間あける必要がありますので、種蒔きから収穫まで、エンドウ豆の栽培をじゅうぶん楽しめるように願っています。

スナップエンドウの寄せ植え

スナップエンドウとミニキャロットの寄せ植え

スナップエンドウとミニキャロットの混植

スナップエンドウとミニキャロットの混植

Snap Pea | Baby Carrots | Companion Plants

スナップエンドウと、セリ科のニンジンは相性が良さそうなので早速コンパニオンプランツとして寄せ植えしてみました。

正確にはミニキャロットは種まきから栽培を始めています。

ミニキャロットの収穫時期は、スナップエンドウよりも早いので、収穫時期は重なりません。

そしてスナップエンドウとミニキャロットは、育つ空間を共有しないので、空いたスペースを利用したお互いが育ちやすい環境で栽培が可能です。

スナップエンドウの植え付けを11月中旬に行いましたので、ミニキャロットの種まきが少し遅れてしまったので上手く成長してくれるか観察中です。

防寒対策として、寒冷紗を付けてミニキャロットの発芽を促してみたいと思います。

ミニキャロットの収穫後には、キク科のリーフレタスかキンセンカを寄せ植えする予定です。

リーフレタスなら葉の収穫が楽しめますが、キンセンカなら花の観賞が楽しめます。

どちらもキク科なので、スナップエンドウとの相性は悪くはないと思いますので、ミニキャロットの収穫後にコンパニオンプランツとして混植してみようと考えています。

※スナップエンドウとキク科のリーフレタス、またはキンセンカの相性が良いかどうかは、実際にスナップエンドウと栽培をしながら経過を観察中です。

スナップエンドウとアーティチョークの寄せ植え

スナップエンドウとアーティチョークの混植

スナップエンドウとアーティチョークの混植

Snap Pea | Artichokes | Companion Plants

こちらのプランターの写真は、アーティチョークと混植をしているスナップエンドウのプランターの冬季の様子です。

植え付けをしたスナップエンドウの苗が、少し成長して伸びてきましたので、短い支柱を用意して簡易的に麻紐で固定しました。

プランターにはアーチ支柱を取り付けて、寒冷紗を被せていよいよ冬越しに入ります。

冬季では、スナップエンドウの生育は緩やかになりますが、温暖化の影響によって気温が例年よりも下がらずに、冬季でも少しずつ伸びている印象があります。

さすがにすくすくと成長をしている感じではありませんが、温暖化の影響が植物の栽培にもみられる点は少し気がかりな所です。

コンパニオンプランツに関しての注意点

コンパニオンプランツについて

Companion Planting

・コンパニオンプランツは、植物の相性や特徴を利用した栽培方法になりますが、必ず防虫効果や病気の予防効果が得られるとは限りません。

・一般的に相性が良いとされる寄せ植えの組み合わせが、必ずしも正しいとは言えない場合もありますのでご注意下さい。

・それぞれの植物の生育状況などにより、コンパニオンプランツとしての効果が十分に得られない場合もあります。

・コンパニオンプランツを目的とした混植は、あくまで植物栽培の補助的なものとして行うことが望ましいです。

・また、記載したコンパニオンプランツとしての組み合わせが、悪い効果、悪い結果を生み出してしまう可能性もありますので、混植は自己責任でお願いします。

これらの点に留意しながら、キッチンガーデン作りを楽しみしましょう。