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連結ポットを使った野菜の育て方
連結ポットで野菜の栽培
Seedling Pots
連結ポットは一般的に、ポリポットがいくつも連結したような形状の種まきで使われる育苗ポットのことを言います。
育苗トレー、セルトレイ、セルボックスなどとも呼ばれることがあるようですが、このページでは連結ポットの名前で表記しています。
連結ポットでも、上手に育てれば畑やプランターに苗を植え付けなくても立派なお野菜を収穫することも出来ます。
このページでは、連結ポットで育てているラディッシュやベビーリーフなどの育て方を掲載しております。
育苗ポットで育てる野菜の栽培の一助としてご覧ください。
連結ポットで育てるラディッシュ
ラディッシュの栽培
Seedling Pots | Radish
連結ポットと少量の培養土があれば、手軽にラディッシュの栽培を楽しむことが出来ます。
ラディッシュなどの根菜は、畑やプランター栽培でなければ大きく育たない印象がありますが、連結ポットのみでもラディッシュの栽培が可能です。
育て方には少しポイントもありますが、栽培方法はそれほど難しくはありません。
種まき
Seeds | Radish
まずは、連結ポットに適量培養土を入れて、ラディッシュのタネをまき、半日陰の環境で発芽を促します。
土は野菜などで使う一般的な園芸用土を使っています。
タネまき後の間引きが大変なこともありますので、1マスに2粒から3粒ほどタネをまきました。
あとは水を土が流れないようにジョウロで優しくかけて、半日陰の環境で発芽を待ちます。
初めから日当たりの良い場所に置いてしまうと土がどんどん乾いてしまいますので、発芽するまでは半日陰が管理しやすいです。
春、夏、秋、の栽培ではそのまま外で栽培をしていますが、冬季ではビニール温室など保温できる環境で栽培しています。
発芽後の間引きと土寄せ
Maintenance Plants | Radish
発芽がそろったら、日当たりの良い環境に移して栽培を継続します。
発芽後は、水切れをおこさないように注意しながら土が乾いてくる度に水を与えていきます。
本葉が2枚から3枚を目安に徐々に間引いて最終的に1マス1本にしています。
間引き後、芽が倒れないように株元に軽く土寄せをしてあげることも大切です。
底面給水トレーを使った水やり
Watering | Radish
本葉が増えて来るにつれて、連結ポット底面の穴から根が成長して出てきますので、園芸用の底面給水トレーに連結ポットをのせて、ここからは連結ポットの上から直接水をかけるのではなく、底面給水トレーに水を入れて、連結ポットの底面の穴から水を給水させる水やりをしていきます。
水を入れる量は連結ポットの底面が少し浸る程度で十分です。
水の量が多すぎると根腐れをおこしてしまう恐れがありますので、入れる水の量には注意しましょう。
液体肥料を与える
Fertilizer | Radish
本葉の枚数が増えてきて根も十分に張ってきたら液体肥料を補助的に与えることも有効です。
週に1回を目安に、液体肥料を補助的に与えて株の生育を促します。
液体肥料は、パッケージの取扱い欄を参考にして正しい濃度で希釈した液肥を底面給水トレーに入れて与えます。
液肥を与える頻度は、植物の生育具合を観察しながら与えるようにします。
希釈した液肥を加えた水を入れる量は、通常の水やりの時と同様に、連結ポットの底面が少し浸る程度で十分です。
ラディッシュの収穫
Harvest | Radish
ラディッシュの収穫の目安は、根の直径2cmから3cmを目安に収穫していきます。
収穫が遅れるとスが入ってしまうこともありますので、随時、適した大きさの物から収穫をしていきます。
ラディッシュの病害虫対策
Maintenance Plants | Radish
ラディッシュなどのアブラナ科の植物は、害虫の食害にあってしまうことがあります。
葉の食害を防ぐには、防虫ネットを使えば物理的に害虫の食害を防ぐことが出来ますのでおすすめです。
気温が低くなってくる時期では、寒冷紗も防虫効果がある物がありますので、寒冷紗も害虫対策には有効です。
病気に関しては、日当たりが良く風通しの良い環境で栽培をすることが病気の予防には有効です。
連結ポットで育てるベビーリーフ
ベビーリーフの栽培
Seedling Pots | Baby Leaf
ベビーリーフは小さなスペースでも栽培が楽しめますので、連結ポットで育てる野菜としてとくにおすすめです。
ベビーリーフは一般的に葉物野菜がミックスされた野菜の総称で、若い葉を摘み取りながら収穫を楽しむ栽培のひとつとなります。
ベビーリーフの種類としては、おもにアブラナ科などの葉物野菜が含まれていることが多い印象です。
ベビーリーフの種まき
Seeds | Baby Leaf
連結ポットを使ってベビーリーフの栽培を行いました
底面給水トレーに、16穴の連結ポットをふたつ乗せています。
連結ポットに培養土を入れて、ベビーリーフの種を1マスに数粒ずつまきました。
土は野菜などで使う一般的な園芸用土を使っています。
多くタネをまきすぎると、発芽後の間引き作業が大変になるので数粒をまいています。
タネをまき終えたら水を優しくかけてタネまき完了です。
タネまき後は、半日陰の環境で発芽まで待ちます。
初めから日当たりの良い場所に置くと、発芽する前に土が乾いてしまうこともありますので、半日陰に置くようにしています。
ベビーリーフの間引き
Maintenance Plants | Baby Leaf
種まきからしばらくして発芽してきたら、1マス内で混み合わないように徐々に芽を間引いたり、間引き菜として収穫したりして、密集し過ぎないように管理しています。
芽を間引くと、残すはずの芽も同時に引き抜いてしまうこともありますので、間引く時はハサミを使って芽の根元を切ることもおすすめです。
間引き後は、株がしっかり立つように土寄せを行いながら、日当たりの良い環境で栽培を継続していきます。
春、夏、秋、の栽培ではそのまま外で栽培をしていますが、冬季ではビニール温室など保温できる環境で栽培しています。
発芽後のベビーリーフの育つ様子です。
発芽してから約30日ほど経過しました。
秋まきから栽培を始めましたが、少しタネをまく時期が遅れてしまったので、少し気温が低いですが、保温カバーを被せつつ順調に育っています。
少し株が混みあってきたので、適度に間引きをしつつ栽培継続中です。
底面給水トレーを使った水やり
Watering | Baby Leaf
発芽した芽が育ってくるにつれて根も長くなってきます。
やがて連結ポットの底面の穴から根が出てきますので、それくらいの段階で園芸用の底面給水トレーに連結ポットをのせて、
この段階からは水やりは上から水をかけるのではなく、底面給水トレーに水を入れて連結ポットの底面の穴から水を給水するようにしていきます。
水を入れる量は連結ポットの底面が少し浸る程度で十分です。
水の量が多すぎると根腐れをおこしてしまう恐れがありますので、底面給水トレーに入れる水の量には注意しましょう。
液体肥料を与える
Fertilizer | Baby Leaf
ベビーリーフの株が大きく成長してきた段階では補助的に液体肥料を与えることが有効です。
液体肥料は、パッケージの取扱い欄を参考に適切な濃度で希釈した液肥を底面給水トレーに入れて与えるようにします。
目安は週に1回与えるようにしますが、株の生育具合を観察しながら液肥を与えます。
希釈した液肥を加えた水を入れる量は、通常の水やりの時と同様に、連結ポットの底面が少し浸る程度で十分です。
ベビーリーフの収穫
Harvest | Baby Leaf
ベビーリーフは、葉を摘み取って収穫する摘み取り収穫が一般的なので、葉を摘み取るようにして収穫して行くと1株からでも長く収穫が楽しめます。
もちろん株を引き抜いて株ごと収穫することも出来ますので、お好みの収穫方法で葉を収穫していきます。
ベビーリーフもそろそろ収穫時期になりました。
さっそく摘み取り収穫をしながら混み合う所をすっきりさせようと思います。
収穫したベビーリーフは、流水でよく洗ってからサラダで美味しくいただきました。
摘み取り収穫後は、再び新芽やわき芽が伸びてきますので、随時収穫をしていきます。
ベビーリーフの害虫と病気の予防
Maintenance Plants | Baby Leaf
ベビーリーフは一般的に葉物野菜のミックスになりますので、害虫の食害にあってしまうことがあります。
芋虫などによる葉の食害を未然に防ぐには防虫ネットがおすすめです。
種まきの時点から防虫ネットを使って栽培をすることによって、物理的に害虫の食害を防ぐことが出来ます。
病気の予防としては、日当たりが良く風通しの良い環境で栽培を継続することが有効です。
また、株の密集を防ぐことによって風通しがよくなりますので、葉が極端に重なり合わないように適度に葉を収穫しながら管理をしていきましょう。