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キンセンカの育て方 カレンデュラの栽培
キンセンカの栽培
Calendula | Cultivation
キンセンカ(金盞花)は、キク科 キンセンカ属 に分類される植物になります。
日本語では「カレンデュラ」「カレンジュラ」、英語では「Calendula Officinalis」とも呼ばれています。
原産地は地中海沿岸のようです。
キンセンカは観賞用として、花壇や切り花で利用されることが多い印象です。
花は鮮やかなオレンジ色や黄色で咲き、特に八重咲き品種が人気があります。
そして秋まきで栽培が始められる点も大きな特徴となり、耐寒性が強く、早春には開花が楽しめます。
また、キンセンカはコンパニオンプランツとして、相性の良い植物との寄せ植えも楽しめます。
このページでは、キンセンカの種まきから開花までを通した育て方を掲載しておりますので、キンセンカの栽培の一助としてご覧ください。
キンセンカの種まきと育苗
キンセンカのタネをまく
Calendula | Seeds
数種類の品種が混ざったキンセンカのタネを購入して、さっそく育苗ポットに数粒ずつ種まきしました。
種まきの時期は秋に種をまいたので、冬越し後に開花の予定です。
黄色やオレンジ色など八重咲きで咲くキンセンカ品種なので、バランスよく色の組み合わせができるように数ポットまとめて育苗しています。
発芽後は、本葉が5枚くらいを目安に定植をすると良いようなので、徐々に間引きながら一番生育のよさそうな芽を残しつつ、しばらくはポットで育苗です。
キンセンカの植え付け
キンセンカの定植
Calendula | Planting
キンセンカの種をまいてから発芽後、本葉が5枚ほどを目安に素焼きの鉢に植え付けました。
一株は生育が早く、すでに一輪開花しています。
株間は品種によって違いがあるようですが、15cmから30cmほどが一般的なようです。
今回は、8号の鉢に3株ほど植え付けました。
キンセンカは、地中海沿岸が原産のようで、日本のジメジメとした環境は苦手なようなので、植え付け後は日当たりが良く風通しの良い環境で栽培を継続中です。
イメージとしては、マリーゴールドやセージなども地中海沿岸が原産地とされているようなので、それらと栽培環境は似ていると思います。
キンセンカの植え付け後
Calendula | Planting
キンセンカの植え付け後の鉢植えです。
株が充実してくると、花数も増えてよく咲いてくれています。
花がら摘みや切り戻しを行いながら栽培継続中です。
草丈が高くなると、茎が倒れてくることもありますので、支柱を立てて茎を支えてあげることも有効です。
キンセンカの肥料
キンセンカの追肥の計画
Calendula | Fertilizer
キンセンカは植え付け後は、元肥を培養土に加えている場合は追肥はあまり必要ないようですが、
生育期には、月に一回を目安に液体肥料を与えることが望ましいようなので、越冬後に生育具合を観察しながら補助的に液肥を与えています。
キンセンカの花
キンセンカの花の観賞と花がら摘み
Calendula | Flowers
キンセンカの花は、品種によって多様な咲き方や色があるようですが、黄色やオレンジ色で八重咲きで咲く品種が一般的だと思います。
開花後は、咲き終わった後のしおれた花を摘む、花がら摘みの手入れをして行くことが基本です。
花がら摘みを行うことで、落ちた花がらから発生する病気を未然に防いだり、残っている他の蕾の開花を促すことにも繋がりますので、大切な手入れのひとつとなります。
タネを収穫する場合は、花がらはそのままにして、種が出来た後に採取するようです。
キンセンカのタネの収穫
鉢植えで育てているキンセンカの6月初旬の様子
キンセンカのタネ
キンセンカの種
Calendula | Seed
鉢植えで育てているキンセンカの6月初旬の様子です。
そろそろ株が枯れてきましたので、キンセンカの栽培も終わりが近いと思います。
花は結実させて種を収穫してみようと思います。
収穫したタネは、次のシーズンまで保管して、再び種まきをして栽培を楽しんでみようと思います。
キンセンカの病害虫対策
キンセンカの病気と害虫の予防
Calendula | Maintenance
キンセンカは、病気や害虫に強い印象があります。
それでも、病気にかかってしまったり、害虫の食害にあってしまうこともあるかと思います。
病気や害虫の被害にあわないように、日当たりが良く風通しの良い環境で丈夫に育てることが、病害虫対策には有効です。
葉に食害がみられる場合は、芋虫系の害虫が付いている可能性が高いので、葉の裏などに隠れている幼虫を探して見つけ次第、葉から取り除くようにしましょう。
キンセンカのコンパニオンプランツ
キンセンカと小カブとミニキャロットの寄せ植え
Calendula | Baby Carrots | Companion Plants
こちらのコンテナでは、ミニポタジェとして、中サイズのプランターを使ってキンセンカと小カブとミニキャロットの寄せ植えをしています。
キンセンカは真ん中、小カブはその周り、ミニキャロットはさらにその周りへ植え付けています。
正確には全て種まきから始めています。
キンセンカはキク科、小カブはアブラナ科、ミニキャロットはセリ科と、それぞれ違う科で混植を楽しんでいます。
小カブとミニキャロットは、収穫サイズになり次第随時収穫していきます。
残ったキンセンカは、プランターに彩を加えてくれることを期待して栽培しています。
コンパニオンプランツに関しての注意点
コンパニオンプランツについて
Companion Planting
・コンパニオンプランツは、植物の相性や特徴を利用した栽培方法になりますが、必ず防虫効果や病気の予防効果が得られるとは限りません。
・一般的に相性が良いとされる寄せ植えの組み合わせが、必ずしも正しいとは言えない場合もありますのでご注意下さい。
・それぞれの植物の生育状況などにより、コンパニオンプランツとしての効果が十分に得られない場合もあります。
・コンパニオンプランツを目的とした混植は、あくまで植物栽培の補助的なものとして行うことが望ましいです。
・また、記載したコンパニオンプランツとしての組み合わせが、悪い効果、悪い結果を生み出してしまう可能性もありますので、混植は自己責任でお願いします。
これらの点に留意しながら、キッチンガーデン作りを楽しみしましょう。